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あまりの暑さに立ち止まろうとしたら
影が自分よりも先を歩いていることに気づいた
慌てて追いかけてたどり着いた交差点
道路にはみ出した自分の影が
通り過ぎてゆく車にひかれている
何 ....
{引用=幼稚園に通っていた頃
いつもポケットに手を入れている女の子がいた
僕はそれがどうにも気になって
幼い知恵を引き出して思いついたのが
ジャンケンだった
「ジャンケンしようよ」っ ....
午後
カーテンのすきまから
迷いこんできた空想がひらひらと漂う
うまく捕まえることができずに
言葉にならないので
そのままにした
きっと
そのままの方が良いのだと
勝手な理由を知る ....
前髪を切った
雨上がり
庭先でミツバチと出会う
胡瓜の黄色い花にモンシロチョウが舞う
土の匂いが肺の奥まで届くようだった
見上げれば空が雲と調和して
すべてを見わたしていた ....
かげろうみたいに揺れていた
道端に咲く花の名前を知らなかった
うつむきながら歩くのは
暑いからではなくて
探しものをしているから
交差点で泣いている少女を見かけた
優しい言葉をかけ ....
{引用=群をはなれたライオンと
群にはぐれたシマウマが
サバンナの真ん中で出会った
孤独で飢えたライオンと
恐怖に満たされたシマウマ
見つめあう両者は
お互いを理解 ....
夏のはじまりは
いつも雨
何処からともなくきこえてくる
海のうた
(セイレーン)
還る場所をさがすように旅をする
あの波の繰り返しのように響いてくる
記憶のような満ちひきに名 ....
誰に教わったわけでもないけれど
新しい始まりの予感は
そうやってくる
五月の風は
そんな淡い期待を感じさせる
芽吹きの音が聞こえてきそうな緑色で
あなたは窓から入り込んでくる風を
そ ....
風のはじまりは
海の青を透明にしてのぼってゆく
高く 高く 舞い上がった小さなものたちの
無邪気にかけおりてくる足音と
弄ばれる髪の乱れ
平らな大地に住む僕も
できることな ....
もうずいぶんとむかし
あなたはたしか
「砂漠のなかで金の粒をさがすようね」と言った
僕はそれはちょっと違うんじゃないかと言いそこねた
きれいな空をそのままうつしたような海の
ちょうど ....
オリーヴさんのベンジャミンさんおすすめリスト
(10)
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
「影と歩く、夏」
-
ベンジャ ...
自由詩
10*
09-7-13
「たりない」
-
ベンジャ ...
自由詩
9*
09-7-4
「コップ一杯の宇宙」
-
ベンジャ ...
自由詩
8*
09-6-29
「前髪を切った雨上がり小さな世界を見つけた」
-
ベンジャ ...
自由詩
5*
09-6-25
「そして静かに暮れてゆく」
-
ベンジャ ...
自由詩
5*
09-6-18
「シマウマとライオン」
-
ベンジャ ...
自由詩
4*
09-6-15
「夏のはじまり」
-
ベンジャ ...
自由詩
12*
09-5-24
「五月の風にさそわれて」
-
ベンジャ ...
自由詩
6*
09-5-20
「はるか」
-
ベンジャ ...
自由詩
5*
09-4-30
「やさしい唄をきかせてください」
-
ベンジャ ...
自由詩
12*
09-4-21
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