本家の従姉妹3人が集まって
一年忌の手伝いのことを話していた
はずなのに

気が付いたら彼女たちの話題は
秋にみんなで行く旅行の計画に変わっている

機関銃トークは女子学生の専売特許
 ....
強い光は、痛みも苦しみも照らし出す。

眩しい。

でも、見たい。

自分の心に、光を思いっきり打ち込んでやりたい。



いつまでも闇に隠れていては、絶対に損をする。

光は、本来とても暖かいものな ....
鏡のふちに
霜が降りている
唇のはしが腫れはじめ
痛みがやむころに
枝先から影が落ちる
おもむろに声をあげようとして
言葉にならなかった音の破片が
ガラスを震わせる
あなたが
どこか ....
一昨日の朝食で
僕の耳に
ピーナツバターを
こびりつかせたまま
サニーレタスと一緒に
皿の隅っこに追いやったのは
誰だ

昨日の朝食で
僕の耳を
ホットミルクに
浸しこんだま ....
山を登っていくと
海のことを知っているかのように
彼は何も知らなかった だから 僕は
空になったつもりでいることにした

プールにはいろいろな魚が泳いでいる
狐に出会ったので/桑田佳祐を聞 ....
なんでもないことのように日々が
過ぎる
実際はなんでもかんでもが
おこる
どうしようもなく失くしたり
左足だけ見えなくなったり
足りないながらも戻ったりするが
一切の感情は描かれず
ま ....
僕は切符を買うよ
いつもと同じ場所にむかう
日めくりをちぎるときに
忘れてしまうだろう、今日だから

僕は切符を買うよ
四十九枚の十円玉を投げ入れて
光るボタンで行ける場所
誰もが辿れ ....
昨日が、夜の中で解体されていく



肉体だけを、濡れた風がばらばらにして
過ぎ去り、それでもまだ鼓動は 宿る



わたしが必要としているものは
わたしの内部の、底辺にあって
 ....
向かい風、吹雪の下校道。
風速10メートルと零下10度の結婚で生まれた雪のカミソリに
顔を傷つけられないように、後ろ向きで歩く。

「大丈夫だから。」って言って
かばうように前を歩いてくれる友達 ....
笑ってくれていたらいいな
そのほうが一日の変わり目
にじまないでいられるから

吠えるCALL
急いで階段等を
駆け降りるぼく
残した夜に進化

キャッチして明日の手
前後に揺れて ....
 
不燃ゴミです、と取り除かれた祖父のペースメーカーてのひらに、来る





解剖しても誰にも見つからない場所で君よ、一緒に暮らして、ください、
雨が降っている新月の夜に
春めく虫たちのため息がひらひらと
蝶になって飛びかっている。

ひろびろと草原はそこにあり
うす桃色のパンツのとてもなまめかしく
ハートのかたちしたそれに、つい触 ....
 
 
石積みの朝
陸橋はその歪んだ影を
路面に落とし
昨日までの工程を語り終えると
あなたは静かに
最後の生理を迎えるのだった
 
+
 
足音が擦り切れていく
あなたにとっ ....
0.97m前方
秒速0,7m
不規則な回転運動
ほぼ(237, 26, 61)
不完全すぎる球体
強化シリコーンの指
捕捉完了

擬似眼球スコープ
サブウィンドウON
アナライ ....
今、東京の夜にいます。
赤羽橋に着きました。

ふと、顔を上げてみたならば、
東京タワーが見えました。

何、となく引き寄せられはじめ、
そちらに向かって行きました。

なかなか近付 ....
オメエ、死ぬのかい
――だったらよう、
せめて逝く前に鮨食おうぜ
肝っ玉据えて、俺と鮨食えよ

粋な麻暖簾くぐってさ
どうぞ勝手に席へ就いちまいな
捌いたネタと酢飯の匂い、
舎利の温( ....
雨あがり電飾のにじみ道てらす


霧雨の傘もささずに歩みゆけ


水溜りビルを映して揺らぐかな
昼下がりの陽射しが
雪のじゅうたんをめくって
春をたたきおこす


小さな飾り気のない
窓の外では
ゆきんこたちが
まだ
ぺちゃくちゃ
おしゃべりしている

それでも
待 ....
ひとりのおんなの形をしたいのちが
染み付くほどあかい
燃える野に立ち
斜めになびき

腹に手をあてて
まだ完全にはにんげんでない形をしたいのちが
ここにいるとは
とうてい
とうてい
 ....
  冬、「顔を洗う」のが億劫で
 枕元の紙にそれを書いて済ませた


 *


  冬、「顔を洗う」のが億劫で
 枕元の紙にそれを書いて済ませた


 *


 ....
しとしと、ざわり

雨音の狭間で風が唸る


濡れそぼった大地に
孤高を持するように
どうだ、と
唸りをあげる




自信と威信が綯い交ぜになった
誇り高い生き ....
            090223


ブタジエンのブ
ルビジウムのル
デビル雅美のデ
ビルヒコックのビ
ルーチンのル

完成間近なビルディング
完成間近な礼拝堂
完成間近 ....
あのひとから乞われた訳じゃない
成り行きでと言えばそんな感じだった
奥さんよりも私を選んでくれた
そんな幼い優越感が無かったといえば嘘になる

幸せだった頃に家族で訪れた事があると話していた ....
あとひとつきもすればさくらがほころぶ

去年はきみと名もない小山をのぼった

ぐねぐねとした白っぽい坂道

わたしたちしかいない公園

つめたくなったマクドナルド

力のない紙袋か ....
空の涙は

私の手のひらで

悲しみを預けながら

そっと

冷えた空気に混じりあう


音もなく消える

その悲しさを

何に伝えたらよかったの
 秒針の先に私を刺す続きがあるのだとしたら
 それは過ぎた日々を小さく刻む道
 巻き戻すことをしない音と共に
 切り落とされた足は熱をもって痛みと歩く
地下鉄の風に背中を押されて 
階段を下れば 
ホームの端を 
黄色い凸凸道が
何処までもまっすぐに伸びていた 

いたずらな風が 
吹けば 
すぐによろつく私だから 

凸凸道の内 ....
・庭園にて


裸足のままならば
何処にでも行けるのだ、と
喉から生えた腕が
口走っている

嘘吐きの元は、この腕です

そう囁く林檎をかじりながら
その腕を引き ....
<余分三邪鬼>




脂肪


最後に君と食べたネギ塩カルビ
泣きながら飲み干した生ビール(大)
美味しくも哀しい想い出の数々が
僕の内臓にぴったり寄り添って離れない
鏡を見 ....
赤い夕日を浴びたのに
かげだけ黒い、
そのふしぎ。


草木も花も野も山も
おなじくみどりと
呼ばれる、
ふしぎ。



 波の青さにあらわれて
 透きとおってゆく、 ....
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