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{引用=しゃわしゃわと濡れそぼってくアスファルトに嫉妬していたビー玉の夏}
街じゅうに言い訳にじむ赤信号は迷子の大人達にやさしい
新型なら上書きができるんだろう 消しゴムかけて毛羽 ....
不燃ゴミです、と取り除かれた祖父のペースメーカーてのひらに、来る
解剖しても誰にも見つからない場所で君よ、一緒に暮らして、ください、
1という字のように立ち 一という字のように眠れ 孤独な無限
0なんて発見するからいつまでも君の不在が消えないままだ
ON/OFFのあいだに広がる宇宙にて親指は祈る メール、 ....
上皿の落ちぬ程度の揺れならば均等と呼ぶ 胸に天秤
満水の体育館で耳鳴りがしてからずっと水底に居る
液晶を両手で包む二十五時 言葉はなにを伝えるだろう
....
奪われないので
今日もひとり分を生きた
果てのない風船の暗闇で
惑星の君が手をふっている
伸びる道は無限に存在し
いつでも繋がっていると同時に
いつでも一定の隔たりがあり
謎 ....
十六歳だった
終わったあと
ひとつになったんだね、と囁かれ
雑誌の読みすぎだとおもった
このベッドの下に隠れてるなにかかしら、とか
制服がしわしわになっちゃった、とか
私ははじめてで ....