1月1日や
2月14日や
12月24日が言いました

すいません特別っぽい日ですいません
わたしたちなんかがいるせいで
なんかちょっとしょんぼりさせてすいません

いいんです
普通の ....
沙漠。人たる飛沫の色と喘ぐ口
そして些少の水、忽ち陽も声なき砂に埋もれ
凛として立ちつづけた女の淡い影
匂い燻る、榴弾の転がる塹壕を後に

夜の静寂が痩せた躯(むくろ)を晒して
番いの命、 ....
Nice to…

ああ、キン肉マンのおでこに書いてあるやつね
違ったっけ?

あなたは苦笑いしながらも頷いてみせる

完璧主義者を気取るあなただって
お母さんのお腹から出てき ....
狐火


東京タワーのライトアップのバイトは
少し怖かったけど時給の油揚は厚かった
明日は午後6時にお台場集合らしいけど
エコとか言って体よく使われてる気がする
人はあやかしなん ....
一九九五年
一月十七日五時四六分五二秒
兵庫県南部地震
後の阪神・淡路大震災発生
死者六千四三七名
負傷者四万三千七九二名
行方不明者三名
避難人数三〇万人以上
未曾有 ....
薄氷が張った空の
水色の向こうに何があるのか
私にはわからないけれど
朝、目的地の自転車置き場で
ふと、立ち止まり見上げていた
空には、肉眼で確認できないほど
かすかな穴が開いていた
誰 ....
縁をひとつ

自らで切ろうと思うのです

不安定で平和な木曜日がいいでしょう

草木の青臭い

今の時期がぴったりとくるでしょう

深呼吸をしても

溜め息で押し戻しても

 ....
「いい天気だね」は 愛してると同じ意味

あなただけが分かればいい

あなた ひとりにだけ 伝えられればいい

あなた以外には知られたくない気持ち

 沈みゆく夕陽が
 たくさんの情報を引き出して
  ....
布に包まれた人の細波

めくってみると 波音は静まり

わたしは つまさきで

浜辺に足跡がつかないように

つまさきで
全天の半分が
この太陽の光で圧倒されて
青空の透明感が増す
枯れ枝に太陽光は懸かり
直視できぬ もどかしさ

潮のごとく逆巻く直射光
日差しは小さな部屋を満たし始めて

また静かな一 ....
うさぎをどうやって救おう
名もなく死んでいくうさぎ
おびただしい数のうさぎ
うさぎは物音が怖いから
物音をたててはいけない
人の姿も怖いから
人の姿をしていてはいけない
そっと空気のよう ....
淋しいと呟いてみれば
そこには緋色の雲が浮かんだ

愛しいと抱きしめれば
腕の隙間からこぼれ落ちた

この光の向こうに
貴方はいる

知ってる
分かってる

でも
会いたくても

逢えないんだ

遠い ....
枕返し


枕は魂を夢の入り江へ運ぶ舟
夢と現の狭間に横たわる
とろんとした浅瀬を行き来する
僕は腕利きの一等航海士
大抵の鼾や歯軋りには動じないけれど
獏の襲来にはかなり手を ....
━西へ━

陽が西へと沈むのなら西を目指そう

落ちて行く今日を
沈み行く今を
追いかけてみよう

意味なんて見出す必要はない
ただ、生きていることを知ればいいんだ

夢なんて物を探しに行くつもりは ....
私たちには
自由がないから
私たちはそれぞれ
素敵なものを提出しあい
小さな箱庭を
作った

透き通る石や
カラフルな千代紙や
マフラーからほどけた
大好きな色の毛糸や
私 ....
月の出が遅くなって

月光が細く熟れはじめると
満月の熱狂が恋しく思われる

冷たい光に微熱して 謳った
銀光は金属の肌ざわりで 熔けた
この魂のざわめきが

満月の色彩は朧なグラデ ....
次女は毎朝
長女は毎晩
鈴を鳴らして
仏壇に礼拝する

その度に彼女たちは声にならない声で
何事かをブツブツと話していて

 何を話しているんだい/と、尋ねてみても

 えー秘密/ ....
悲しんでいるの?笑っているの?
遠い目をした夢追い人よ
あなたは時計を止めたまま
何を思っているのかしら

愛に疲れ果てて心凍らせて
もう誰もその瞳には映らない

私の冷たい腕に抱かれ ....
雷鳴に犬が怯える空で
やさしい言葉のように冷たく凍ったものが
老人ばかりの街を無数の宝石で覆い
 (あるいは灼石灰のような骨の粉)
まぶしく結晶に閉じこめる

今だけはうつくしいだろう ....
おかあさんの ブラウスを 握る
おかあさんの めがねを  握る
握る
おとうさんの 鼻を 握る
おとうさんの 指を 握る
握る

がらがらを 握りそこねた君は
まだ きかない手を 小刻 ....
ちょうど私の誕生日の頃、雪が降った。



大きなワゴンでやってきたきみは

車を降りて



不意に お母さんのことを話し始めた。




何年もそばにいたのに。

 ....
 
 
 
 
 
 
ある日、玄関を開くと
そこは何の変哲もない2Kの部屋で
湿気た空気が満ち
黴の匂いが鼻につく
そんな場所になっていた
 
 
小さな靴箱には
靴や、 ....
気づいてる?

貴方は気づいてる?

{引用=こんなに月が綺麗だと
空の下 ワルツを踊りたくなるね}

悪戯っぽい笑顔を浮かべてる
貴方は気づいてるの?

夜の中歩く今も
つなが ....
ねぇ

君はもう寝てしまったのかい
今日は一度もメールくれなかったね

ねぇ

君はなにかむくれているのかい
昨日まで毎日メールよこしていたのに



百合よりも薔薇が好き
 ....
今からずっと昔
何十代も前の祖先の頃
存在しないという存在を
ゼロという存在に仕立てあげた

見えないものを見ようとして
崖っぷちから恐る恐る覗き込んだ
そこから見えたものは
自分に住 ....
ユア マイ サンシャイン

小さくてきらきらのふたつの瞳は
まるで宇宙ね
わたしの瞳はあなたの宇宙をたゆたう銀河?

ユア マイ サンシャイン

小さくてあたたかい
水分たっぷりの( ....
木魅 (こだま)


「好きだ」
溢れ出した想いを返せないまま
あなたは土に還り
わたしは朽ちることもできずに
「好きよ」
抱えすぎた言の葉をざわめかせながら
夜毎 すすり泣 ....
ほんとうかどうか
知らないけれど
詩の勉強会
みたいなところで
こんなふうに言われるらしいね

悲しいだとか 
せつないとかの
感情を指すことばを使わず

あなたの気持ちを伝えてご ....
はじまりの中に
あなたは最初から
潜んでいたか
いたり、
いなかったり

選択できる
あいまいな自由に
わたしは
頬を赤くする
けれど

地べたに座りこむ
ことばの断片
引 ....
妙に窓が明るいと思ったら
昨晩降り続いて街を覆った雪が
朝を反射していました
{ルビ氷ノ山=ひょうのせん}の上で薄灰色の雲がただよい
{ルビ若桜=わかさ}の木々が瑠璃細工になり
冷たく寒い朝 ....
さくらさんのおすすめリスト(873)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
いいんです- ふるる自由詩13*09-1-18
蠍座の夜明け_☆- atsuchan69自由詩12*09-1-17
ミートなひと- 恋月 ぴ ...自由詩16*09-1-17
百鬼夜行詩_<6>- nonya自由詩7*09-1-17
十四年目、述懐- 明楽自由詩709-1-17
_さしすせそが言えなくて- 木屋 亞 ...自由詩4*09-1-17
ブルゥから白- ローザ自由詩309-1-17
いい天気だよ- 北大路京 ...携帯写真+ ...27*09-1-16
- 佐藤伊織自由詩3*09-1-16
この太陽_この青空- アハウ自由詩7*09-1-16
うさぎを救う- ふるる自由詩6*09-1-15
遠いてのひら- 愛心携帯写真+ ...6*09-1-14
百鬼夜行詩_<5>- nonya自由詩8*09-1-14
Go_west- 遊佐携帯写真+ ...5*09-1-13
六角の箱庭- RT自由詩1509-1-13
月の音- アハウ自由詩5*09-1-13
日々の想い- kauz ...自由詩9*09-1-13
雪の女王- 未有花自由詩8*09-1-13
やさしき雪にふるえて- たりぽん ...自由詩9*09-1-13
握る- 池中茉莉 ...自由詩12*09-1-12
- 高杉芹香自由詩409-1-12
創書日和【嘘】_錯覚- 山中 烏 ...自由詩4*09-1-12
Sun_Lie_'s‐サンライズ‐- 愛心自由詩6*09-1-12
ねぇ- 乱太郎自由詩15*09-1-12
創造- 緋月 衣 ...自由詩5*09-1-12
You’re_my_sunshine- アヴィ自由詩1*09-1-12
百鬼夜行詩_<4>- nonya自由詩17*09-1-12
アーリー・バード- umineko自由詩18*09-1-12
択ぶ- かんな自由詩6*09-1-11
朝雪- たりぽん ...自由詩3*09-1-11

Home 戻る 最新へ 次へ
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30