すべてのおすすめ
細いうでを腫らして
まっている子ども

たりないものは
たりないままに

愛せなくても
いいんだよ

なにもそんなに重要じゃないし
なにもそんなに重大じゃない

愛せなくて ....
ねこを見てると眠くなる
ねむねむねむねむおねむのまほう
ふわふわの
お腹のお毛毛をなめている
おねむの国に行く前の
おねむの前の身だしなみ

 あたしはそんな風だって、頭をひと振りするだ ....
パソコンを点けてるとき、いったい私はどこに、
いるのだろう。か、

































 ....
深いところに降りていって
言葉を探そうとした
深いところなんてない
全部浅瀬で
貝だって
みえてるよ
大げさすぎる
網なんていらない
すくえるんだ
手のひらもなくても
言葉なんて
 ....
君はたしかに一介のピーマンだったが
人間工学をあざ笑ったのであろうか
一塊(ひとくれ)の粘土をしぼりとった手ごたえと
大胆なくびれ はじける地肌が第一印象なのだ
小麦色の少女のはちきれんばか ....

八月の
舌の上で溶けてゆく氷
その所作
吐息

の並びを
ひとつひとつ
読み上げる
その要約の中に
静かに埋もれてしまいたい
針を
正午に合わせた時計が
生物的な誤 ....
とどこおるとよくないので
暑くてじめじめとしていたが
洗濯物を干してみた
風がないせいか
まったくはためく気配はないが
つぎの用事がやってきたので
とどこおるとよくないので
つぎの用事に ....
サイズを合わせろと木端にダメだしされて
身体中の関節を外してコンパクトに納めたけれど
これ以上小さくなれないんだよ
もうそれじゃ
何がしたいんだかわからなくなっちゃうんだよ 

掴むものに ....
なぜかはわからないけれど、世界はとおくにある。

朝顔の花でつくるいろ水や、
海辺でひろう角のとれたガラス、
いいにおいのする果物の皮

そういう、心地よくて意味のないものになりたかっ ....
 なき虫であっても
 なく虫ではなく

 よわ虫であっても
 つよがる虫なのである

 にがり虫に似た
 にがい顔で
 本の虫は点とり虫というが
 てんとう虫はほんらいお ....
「疲れた」
呟いたきみの青白い顔が
目を閉じれば今も。

どこかからじわじわと
あふれてくる熱が
僕の指先を震えさせ

すべてを手放したくなる
ピアノの音

(生きててよかったと ....
ほんとうのことは知らない
まつぼっくりがとても燃えやすいことは知っている
眠っていても
自分がものすごい勢いで回転していること
はるか遠い一点を目指して疾走していること
そんなことを知ってい ....
おれはくるしみたい
おれはおまえでくるしみたい
たとえば八月の朝
池をながめるベンチのよこで
たとえば熱い夜道
家までつづく短い坂のうえで
たとえばオクラを
並べた皿のマヨネーズの横で
 ....
君の趣味はマンガ本を読んだり、DVDを視たり、女の子との妄想に耽ったりしていることだと言いました。
そんな趣味に興味を抱く女の子って、あまりいないと思います。
誰かと、しばらく同棲した後に、
「 ....
いくつ扉を開けてきただろうか

苦しかった現実
楽しかった夢
リボルバーのようにくるくる回る

目まぐるしく季節は移ろい
人との距離を拡げてゆく
孤独の中で
恐る恐る扉を開ける

 ....
砂漠には
牡牛や熊や鳩や鷹
大昔
それらすべてはひとつであったと
髭づらの人が
乱れる息を
掌の中
上手にすり合わせ
微笑み
「悪疫は煮沸消毒いたしましょう」
「悪疫を煮沸消毒いた ....
立ち眩みだ、

真ん中に見える貴女が
楽しそうにけらけら
笑っていたもので
がんばって踏ん張ってみた

(地に足ついてるか? ベイベー)

何が楽しいのかわからないけど
涙を浮かべ ....
いつしか繋がっていたことも忘れていたでしょ
見知らぬ土地に行って、一人で上手に生きたとしても
僕はなんにも変わらないと思っている
空から落ちてきた一筋の光
もう一度、僕らを結びつけ ....
葉月八日は身のためゆうて
この日は誰も船出しやーせん
凪いじゅうても泣き見るがやき
昔の昔はほりゃ{ルビ無茶=わや}するもんもおったけんど、
へんこつ、権太が目にもの見せちゃるゆうて
葉月の ....
もう絵はやめた
そう言っていたあなたが

鉛筆を一本買ってきた
照れ笑いを浮かべながら

これだけで描けるものを
それが今の気分なんだと

紙を忘れてしまったと
やっぱりち ....
父がテレビを見ていて
「昔は良かった」とつぶやく
おそらく白黒テレビの時代だろう

私もテレビを見ていて
「昔は良かった」とつぶやく
だけどそれはカラーテレビの時代

父は「いしだあゆ ....
なんか違うんだよね

しっくりこないんだよ

居心地が悪いっていうか

今日一日ずっとだぜ

ずっと

最悪だ

ああ嫌だ

実を言うとさ

本来は

右寄りなんだ ....
とてもまぶしいあおい空だった

ひとさし指とおや指のファインダーで切り取った

わたしの空は

ただそれだけの

とても小さな

ソラでした
古本をさがしに
町に出たのですが

足をひねって
歩くのがつらく

花屋の前に
すわりこんでしまい

どこからか来た
蜂の羽音に

彼の目的が
花だと思いながら

か ....
手をつないじゃった
わたしほころびちゃった

言葉少なになった
ほうり込む飴玉

どこもかしこもとろけてる

目覚まし本人確認 奥底の
おでまし頬紅かんざし

遠目にわたし見たら ....
十年、こもった
もう良いかと思った十一年目の春
伸びた髪の毛が邪魔だった

二十年、こもった
意を決した二十一年目の夏
世界の熱量に敵わない気がした

三十年、たった
重い腰をあげた ....
何も書く気にならなくなりました

無力と言うか

脱力と言うか

何なんでしょうか?

諦めたんでしょうか?

燃え尽きたんでしょうか?

どんなにこんなに考えても

どん ....
宇宙の外がわのことを考えるのが

好き

果てしない気持ちになるので

心が宇宙になれた気がするので



考えても考えてても答えは

でなくて

まるで難しい数式について ....
{引用=
「おはよう、
せっせとお弁当箱に昼食を詰める
この世界のなんらかに収まりなさいと
話しかけてくる忙しげな背中
通学路に捨てられた雑誌には
艶びかりする牡牛の角と蛙の屍
女の子の ....
 
 
 
【それぞれが戦う理由について】



 誰しも好きで戦場に立った訳じゃなかったんだ。
 争えば体は傷ついて血を流すし
 後には心を痛めることだって知っているから
 本当 ....
牛さんの自由詩おすすめリスト(849)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
足りない- はるな自由詩310-8-24
おねむのまほう- salco自由詩17+*10-8-22
オン___ライ_ン- ki自由詩310-8-19
ワタシノオモイ- 朧月自由詩510-8-16
ピーマンの個性_(想起させるものに、忠実に)- 乾 加津 ...自由詩3*10-8-16
狭間に住まう声- 高梁サト ...自由詩12*10-8-15
かいてん- ここ自由詩410-8-12
これ以上小さくなれないから- 鵜飼千代 ...自由詩19+*10-8-12
憧れ- はるな自由詩710-8-9
虫偏の精神を笑わないでください- 石川敬大自由詩1810-8-4
透く色- ゆず自由詩1*10-8-2
ついえてゆく熾火- 佐々宝砂自由詩410-8-2
おれはおまえでくるしみたい- 吉岡ペペ ...自由詩710-8-1
GAME_OVER_Part.1- 西日 茜自由詩3*10-8-1
リボルバー- うずら豆自由詩110-7-30
鬼子- 高梁サト ...自由詩10*10-7-28
立ち眩んだ猛暑日- ゆず自由詩3*10-7-27
新着メッセージ- かのこ自由詩210-7-26
咲の婿取り- salco自由詩4*10-7-25
にがお絵- まひ自由詩9*10-7-23
昔は良かった- 空美自由詩6*10-7-23
違和感- 花形新次自由詩4*10-7-22
わたしのソラ- いのせん ...自由詩510-7-22
反応- まひ自由詩5*10-7-21
牙付きデート- 坂井ハナ自由詩410-7-20
WC- プル式自由詩5*10-7-19
ミルク- 伽茶自由詩310-7-18
宇宙の外がわ- くろきた自由詩310-7-17
逆創世記- 高梁サト ...自由詩15*10-7-16
それぞれが戦う理由について- 綾瀬たか ...自由詩210-7-15

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