すべてのおすすめ
いるはずの人がいないと
その人の型の空気ができている
動いている
呼吸している
私は寄り添って
(いるよね) せいかつをしている
していたいとおもっている
ささえられたり
声か ....
乾いてしまった糊みたいに
あちこちぺらぺらめくれてくる
とじ合わせた心が
納得なんかできないと
空気はとっくに私を
包んでるのに私が
認めたくないことばかりあって
そりかえっている
....
気分いい
気分わるい
そんな気分ってなんだろう
心の場所がわからない
それは迷子とちがうもの
気持ちいい
気持ちわるい
そんな気持ちってなんだろう
あなたの心がみえませ ....
底辺てね
どこだろね
もう あかんと
おもえるとき
上みても
そらがあり
下みても
自分しかみえん
両手のひら
覆いたいのは
あたしの顔や
だけど咲いているよ
....
虹はいいな
たったの七色で人を幸せにする
虹の端と端を
想いでつなげたら
希望の円になって
七色にかがやく
地球になればいいな
迷子のような顔をして
歩いているおっさん
優しいひとがいる店へ
とんぼりゆくんだね
あれがとうさんなら
ちょっと許せるわ
あんなひといっぱいいるから
一緒にかえりたい
とうさん ....
スライスしてみる
なにかあるんじゃない?
きこえた言葉
以外の気持ち
薄くめくれば
息づくあなた自身
触れられないよ
あたしのこの手
揺れ動いてる
互いの想いだけが
雨の夜 ....
しょくぱんみたい
なんにも塗ってないときは
そっけないぽそぽそです
赤いジャム塗って
どきどきおしゃれでしょ
はらはらオレンジマーマレード
波打つバターは貴婦人風
そこにある ....
いいんだって
わざと言ってみる
それはよくないとき
言い聞かせるとき
なんで
なんで
逆にするの
いらないって
言うとき
ほしいとき
なんで
なんで
嘘いうの
顔にで ....
そうだといいな
と思うことは
いつもほんとうにはならないけど
そうだといいな
と思うことが
できたことが
ただうれしい
今日は月が一番
綺麗にみえるんだってと
君がそう言う口元を
不思議な気持でみていた
月は月だよって
とても言いたかったけど
君の瞳がやけに
光ってたから飲み込んだ
秋の夜の
....
恋すると 自分に言い訳が多くなる
恋すると 今日が終わってほしくなくなる
恋すると 明日が待ちどおしくなる
恋すると 涙がでる
恋すると 恋って字にどきっとする
恋すると
こ と い ....
想う ということは
一銭にもならないという
想う ということ
ただそれだけでいいという
想う だけじゃ
想っている だけじゃ
不安だという少年は
来る日も来る日も屋上で
想う が降 ....
そうなのかもしれないなあ
一日に何度もおもう
そうなのかもしれない
私の中のピースとは
いろんなところで出あう
まるで しくまれたイノチの雫
いつも怒っている人には
怒る必要があるの ....
どんな言葉だって食べてやる
そう思ったけどあたしって
すき嫌いが激しいの
食べたくない言葉が多いの
とりあえず食えってあなたが
いうからちょっとなめてみる
ほらやっぱり苦いね
ほ ....
自分がない
自分の中をさがしても
私の望む自分がない
なりたい自分
すかれる自分
すかれたいなんておもってない
なんて思う自分しかいない
かわいくて
優しくて
綺麗な
儚い ....
人は自分に降りかからない惨事には
とても親切になれるんだよね
心配してるよなんて言えたりする
だけどそれでいいのかもしれないと思うんだ
最中の自分だったら平気で踏みつけてたかもしれない
....
薄青い空を
魚のかたちの雲がとんでいる
空には魚がいる
空は生きている
海はみえないけど
生きてる波が暴れてるだろう
いきものは
どこにでもいるだろう
私の目と
脳内 ....
ねえちゃんもうすぐ誕生日やで
姉は私を まっすぐ見つめてそう言った
歳なんぼになったん?
と私
知らん
そよそよした風吹かせて姉が言う
そんなん知らんでええ
隣のおじいちゃん ....
柔らかな詩集をよみたくて
その手触りをつてに探してみる
本屋の隅の空間
私と本との距離
固く閉ざされた世界
踏み入れる足はとまる
ひとりの詩人の呼吸になる
同じ風にふかれる
地 ....
さみしいよ
ってねえ そんなとき
だれにでもあるよね
こんなに明るくたって
たくさんヒトがいたって
自分ってたったひとりだから
頼りないよね
君の背中がみえないだけで
空みあげ ....
駅で歌をうたってる
人の声を私は知らないよ
そこだけ光っているような
空気のざわめきを
横目でいつも通ってる
今日も確かに
帰ってきたの合図にしてる
ギターと共に
揺れる君の肩 ....
夢みるキノコがはえていた
山の奥深くのじめじめ谷に
夢みるキノコはおかっぱで
ひざすりきれたジャージの娘
夢みるキノコは暗闇で
ラジオをきくのがすきでした
朝のぶさいく覚悟して
まく ....
知らないから呼んでみた
そっとお父さんと
声にだしてみた
お隣にも友達にもいたよお父さんが
どんな人なのかは見て知ってた
お父さんって子供を
どんな風にみるの
お父さんって子供を ....
長編の旅に出て心痛んで
引き戻す だって心細くて
夜に甘えようとしたのに
休日に慣れようとしたのに
混雑する帰路みたいに
押したり並んだり
そんな行間がこわい
必要にせまられたの ....
橋の所に咲く花は
来る川の水を見ていたし
ゆく川の水も見てた
橋の所に咲く花は
泣く私も見ていたし
笑う私も見てた
秋の風は香りを運びますねと
語りかけても
ひとりたつだけ
....
雨の粒を追っている
あなたになりはしないかと
雨のレンズを通して
あなたをみてみたい
水にたまった
雨の粒たちは
違う世界なんてみせなくて
ただ小さな円をつくっている
雨の ....
かたくなな心を
少し開放して
ほら風がふく
あなたのからだに触れてくよ
あなたが罪に泣いて
苦しむ気持ちは
話さないでいいよ
全部話すだけがいいってことじゃないよ
全部ってなん ....
深いところに降りていって
言葉を探そうとした
深いところなんてない
全部浅瀬で
貝だって
みえてるよ
大げさすぎる
網なんていらない
すくえるんだ
手のひらもなくても
言葉なんて
....
心ってね
痛いとき
言葉 なくすの
心ってね
悲しいとき
なにも言わないの
心ってね
さみしいとき
さみしくないって言うの
それがだめでも
そう言うの
悲しいね
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