すべてのおすすめ
ごめんなさいで済むから
警察官は要りません
病人がいないので
お医者さんは要りません
みんなが歩くから
車屋さんは要りません
本当に自由の国なので
政治家さんは要りません ....
三日月に座って唄うあの子は誰
透明な声を響かせてレースのカーテンが揺れている
水のような夜の音が
静かにささやいた声は夢
世界の半分を包む蒼く澄んだ暗闇を
君の眠りの中へ
そっと解 ....
美化された日々さ
我なりに主なりに生きた
でも
ばっかだあ
熟れ死にの若さ
寝てちゃだめさ
寝てちゃだめさ
久々の日々さ
夢から覚めた その夢も 君 ....
物を言わず
流れ行く雲を
眺めては
働いている
粛々と
僕の息子は自閉症だ
養護学校への送り迎えは
妻がしている
朝夕、電車とバスを乗り継ぎ片道１時間かけて
学校の先生は
常日頃言っていた
息子さんなら自立下校も大丈夫
その言葉は、僕らに ....
おっぱいは最後がいい
まずはくちびるからがいい
それからうなじの匂いを嗅いで
おなかの温度に埋もれるのがいい
おっぱいは最後がいい
まるでそこに興味がないよう ....
何かで悩み苦しむあなたへ。
気持ちが落ち着かないあなたへ。
生きることが辛いあなたへ。
自らが如何に無力かを知ったあなたへ。
想いも感情も何もかも、
吐いて吐いて吐き出して、
空っ ....
告白は私から。
惚れたのも私から。
初誕生日プレゼントも私から。
日にちの問題という発言は受け付けません。
一緒に歩くときのカロリー消費量も私が上。
俺の速度に合わせて歩けという態度 ....
ちょ〜眠たい 春ですから
お腹すいた 春ですから
恋がしたい 春ですから
出世したい 春ですから
旅に出たい 春ですから
ですから ですから
も〜っ、春ですから
....
朝早く起きて背筋を伸ばし
人の嫌がる重荷を背負い
嫌味にも笑顔で応えて
困難にすら感謝して生きる
あいつはいいやつだな
一言目には みんなの口から出る
でも ただそれだけ ....
胃腸を壊す
余命60年の体に愛想が尽きても
小さな手は変わらないまま
笑顔を壊す
10代の自分を誇れなくても
小さな手は変わらないまま
夢を壊す
小さな願望はね
大きな夢を思い ....
世界の果てに 椅子を二つ置いて
暮れつづける夕暮れと
明けつづける夜明けとのあいだで
いつまでも 話をしていよう
ホイミをかけてくれ
....
自分の勘のよさにいらいらする
人と話すのがいやんなる
窓から雲を見る
布団の中に入る
このままいってしまおうか
お母さんの編んでくれたマフラーを触る
視界がにじむ
....
うれしいじゃないか
本曇りが薄曇りになっただけで
歌おうじゃないか
薄曇りに青空がのぞいただけで
叫ぼうじゃないか
....
おぼえていられないのは
なぜだろうねえ
花をつみながら
そう言ったひと
なぜだろうねえ
そう言いながらも
ずっと一緒にいる
いいから自分を可愛がりなさい
いいからジブンで自分をカワイがりなさい
言い訳なんていいから
理由なんて要らないから
そっと ずっと もっと
じぶんを愛してあげなさい
ゆっくり ふれて ....
お風呂場でうたう
大好きな歌を
思い出に聞かせてあげる
きらいだったひとの顔
負けたくなかったひとの顔
いつも屈服せざるをえない
幸運なひとの顔
なにも
なにひとつ
....
ため息のなかで
耳鳴りのなかで
朦朧とした意識のなかで
ぼんやりといつもあなたが浮かんでいる
｛引用＝
両の手で耳を塞いで
押し寄せる血潮の波の
遥か遠くの音を聴いている
真夜中に
わたしはわたしの体が
排除しようとするものを
いつまできつく
抱き締めているのだろう
....
はく息がしろいので
いきているのがよくわかる
ベランダ
コーヒーに
満月を浸したら
夜のあじがした
今日も何もない思いを掴んだ
この地球上に何一つない
夢見た 風景ではないものを
車の流れる この 街で
夕暮れを 見た
体を自分の中に見た
朝焼けの中で きっと見た
車の流れる ....
カシオペアってどれだろう
懐かしい北斗七星は何処だろう
オリオンの一角も捉え得ぬ眼球は
地面に転がって冷えている
でも、宇宙はもっと寒いんだよ
?昭和の音?という玩具がある
夕景のフィ ....
・
夫があまり鋭く見つめるから
わたしはしだいに削れてゆく
夫と婚姻関係を結んでからのわたしは
もう余程うすっぺらくなったらしい
強く手を握られると
きしゃり と指ごと潰れるから
か ....
愛はいろいろなものに
形を変える
ある時はチョコレート
ある時はクッキー
ある時は掌のぬくもり
ある時は手紙だったり
ある時 いつかの水曜日
あの日がぜんぶ―――
愛
だった
....
あたしの好きだった世界は
こわれてしまった
あたしの好きだった歌は
こわれてしまった
あたしの好きだったあの人は
こわれてしまった
どうやっても直らないのです
それらはすべてわたしの ....
とにかく
兎に角
せっかく真っ新なのに
相変わらず後ろ向きだけど
お粗末な背面跳びで
何かを飛び越えていこう
とにかく
兎に角
せっかく明けたのに
相変わらず手探りだけど
....
誰とも関わらない
薄れた体で無邪気に泳ぐ
時折振りかえる君は
ひとりのドッペルゲンガー
魂だって其処には無いんだよ？
自由が全てということは
全て不自由ということで
きみの知りう ....
コスモス畑の真ん中に
宝くじ売場ができた
カンガルーたちが並んで
順番待ちをしていた
くじを受け取ると
珍しそうに数字を眺めて
皆、帰って行った
大空を飛ぶことなど
すっか ....
い 色恋は風の道
ろ ロケットは落とすもの
は 恥知らず有頂天
に 妊婦忍耐 産んでも忍耐
ほ 星の数よりヘボ詩人
へ へカテ元アフロディテ
と トイレはシステムの始まり
ち 痴漢の ....
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