すべてのおすすめ
夢みるキノコがはえていた
山の奥深くのじめじめ谷に
夢みるキノコはおかっぱで
ひざすりきれたジャージの娘
夢みるキノコは暗闇で
ラジオをきくのがすきでした
朝のぶさいく覚悟して
まく ....
知らないから呼んでみた
そっとお父さんと
声にだしてみた
お隣にも友達にもいたよお父さんが
どんな人なのかは見て知ってた
お父さんって子供を
どんな風にみるの
お父さんって子供を ....
新聞を眺める
有名女優の妊娠報道が
紙面を大きく占拠してた
女優は独身でシングルマザー
彼女は前向きにコメントしたが
新聞の論調は
概ね彼女に批判的
その記事を読んでいる ....
長編の旅に出て心痛んで
引き戻す だって心細くて
夜に甘えようとしたのに
休日に慣れようとしたのに
混雑する帰路みたいに
押したり並んだり
そんな行間がこわい
必要にせまられたの ....
自分はいろいろと嫌いなものがあってたとえば、相手のことを内心見下しているくせに対等に付き合い、その相手が去った後に同等の仲間内で馬鹿にするという態度があるが、今日それを見てとても癪に障った。
あ ....
桃色パンツはいてたギャル系女の子
いい爺さん(といっても60ちょい過ぎ)につれられて
いっちゃった
横浜の埠頭にある古びた倉庫へ
いい爺さんから3万円渡されて
ついていっちゃった
....
フォルム
カント・フロイト・エピキュロス
それは遅れてやって来る口唇期
いや十数年を隔てて再発現する恣意的口唇期
恋人達はみなジークムント・フロイトの愛弟子
今や心理学では眉を吊り上げ ....
橋の所に咲く花は
来る川の水を見ていたし
ゆく川の水も見てた
橋の所に咲く花は
泣く私も見ていたし
笑う私も見てた
秋の風は香りを運びますねと
語りかけても
ひとりたつだけ
....
急に君に繋がらなくなったから
ぼくは電気を点けられなかった
4月になったらダチュラを植えようと思っていることを
伝えようと思っていたんだ
ガラスケースの中にしまっていた
ぼくたちの交 ....
星くん!
大リーグボール13号が通用しない今
君はもう死んだも同然だ
潔く負けを認めて
そのマウンドを降りるがいい
ふふふ
な、何がおかしい
花形、俺は死んでも負けてもいない ....
{引用=
どれほどの心が割愛されているかを考えれば
事象としてのみ繋がることを選んでゆく日々
シーニュの隙間から零れ落ちてゆくものらの
見えない表情を想うほど愛を思い知ってゆく
あどけな ....
探しています
君のかけら
間に合うなら
閉じたまま
雨の粒を追っている
あなたになりはしないかと
雨のレンズを通して
あなたをみてみたい
水にたまった
雨の粒たちは
違う世界なんてみせなくて
ただ小さな円をつくっている
雨の ....
ぼく ときみ
泣きそうな 瞳
ふたりして 莫迦みたいに。
現実が厳しい、なんて
つまらない言葉
吐き出して詩人のつもりか?
ぼくは弱すぎる所為で
いくつもの現実を選んでき ....
私はきみのことが好きだ
でも どうやらきみは
私のことを好きになることができない体質だったらしい
仕方がないので
私はきみを好きでいつづけることを
やめることにした
無理にきみに合 ....
かたくなな心を
少し開放して
ほら風がふく
あなたのからだに触れてくよ
あなたが罪に泣いて
苦しむ気持ちは
話さないでいいよ
全部話すだけがいいってことじゃないよ
全部ってなん ....
赤い月夜の森の中を
恋人達が無言に行く
凍った大気と闇の道を
二人は抱き合って行く
抱き上げられた女は
男の肩に頭を預け
柔らかに目を伏せて
その温かさに耳を着け
胸の鼓動を感じている ....
そこにお前の望む世界が無いのなら
そこに創ればよいだろう、お前の世界を。
そこにお前の好む世界が無いのなら
そこにばら撒けばよいだろう、星達を。
そこにお前の世界は創られる。
この世に二つと ....
むかしむかし
アルプスの少女ハイジを観ていて憧れたのは
日向の匂いの藁布団や家の後ろの父性の巨木
何よりも、おじいさんが串で炉火にかざして
ハイジのパンに載せてやる、山吹色にとろけたチーズ
....
今朝、ベランダの鉢植えから
見たこともない形をした花が
頭を覗かせていて
わたしは
この町に越してから
数ヶ月ぶり、に
カーテンを開いた
カラーボックスの大半 ....
死んだ少女の手を取って
「タリサ、クミ」とイエスは言われた
少女よ、起きなさい
へべれけにされマワされて
中学生の少女は自殺した
夏の未明、背伸びの季節には
恋に恋する期待もあっただろう
....
風邪ひいた
鏡の私が情けない顔で
くしゃみを3発
脳味噌が揺れる
くしゃみを3発
モナ・リザもくしゃみをする
その時
?泣く女?もくしゃみをする
アイスランドもくしゃみにぶれる
世界 ....
ベテルギウス
遠く遠くある物は 遠くにあるだけに過ぎず
遠くが近く感じるのは 心が距離を飛び越えるから
長く長く旅をしてきた 随分と時間がかかって
その光は とても小さくなってしま ....
現在と
過去と
未来は
点のようでいて
じつは
球体の円周のよう
ではないだろうか
過去には生きられないが
過去は現在に続き
現在は
未来とつながっている
今を
....
過去に起こったことが
歩んだ道の情景が
溶けては沈み
たまに流れて
浮かぶ
大きな海のように
適当で
いい加減に
生きているつもりなんだけど
それでも
大変なもんだと
便座に腰か ....
雨の日、
すべりだいで、
世界のはんぶんを洗い流した
もうはんぶんを
ランドセルに入れたままで
{引用=1986年版}
背骨が痛い
背骨が痛い、背骨がイタイ、セボネがイタイ
コシボネがイタイ
{ルビYou=腰} {ルビtoo=痛}?
犬にも生理痛があるかしら
尾を立てて嗅ぎ回 ....
あ、あれ嘘ですから。
って、
信じてどうする。
{引用=
雲烟の中
銀河座標に沿ってゆく
冷たい蠍火
真夏の巡礼
迷うこころが重なってできた
道の途中で
重力だけ頼りに立っている
同じ足で
アクセルを踏む
ラジオから流れる
地 ....
今日一日仕事して
帰りに一杯飲みながら
笑っていられる
それは
今日一日がんばった私への
神さまからのごほうび。
ありがとう。
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