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温もりの距離ってどのくらいですか
離れていると今にも凍えそうに寒い
いたたまれずに寄り添う程に近づくと、あなたはふわふわして、何処からともなく飛んできた綿毛が鼻先をくすぐったりして、
よ ....
月が落ちてくる
ブレーカーを落として
すこし眠る
誰もいない教室で、空を見あげる夢だった
目が覚めると、世界に一人きりだった
↑ ← ← ← ←
私はぼんやりした人である
だから空へ登って行きたいと願う 手段は問わない ↑ ....
俺は誰も信じちゃいないし、何も信じちゃいないけど
希望的観測で平穏と平和、そして愛と感動に溢れた世界を欲しているよ
どうでもいい事なんて一つもない、そんな世界を
愛してるよ
本当さ
....
私は生きていく
世界でたった一人の息子を生んだから
息子という命をここに産み育てるというお仕事を
神様から頂いた
望んでも望んだ人すべてが叶う夢ではない
私はそのありがた ....
私のくすぐったさは君に由来する
私のアレの感度は君に反応している
しかし私自身は君と何の因果関係もない
これが愛情の悲劇だろう
ほんの偶然の中でありもしない蓋然をたぐり寄せたのは
己が欲 ....
優しさで満ち溢れているとき
このまま死んでしまいたいと想う
上空5000メートルから落とされることになったので
頼んで500メートルにしてもらうが、
それでも死ぬので50メートルにしても駄目なので、
5メートルにする
逃げだと嘲笑されても死ぬから仕 ....
人は人と出会い
その人から自分にはない
新しい何かを吸収し、学ぶ
人は人と過ごし
時には笑いあいながら
時にはぶつかり合いながら
相手の心に染み込んでいく
人は人と別れ
『 ....
ねえねえねえってば
私がパソコンの画面指差してるのに
あの人は我関せずとばかりに出かけてしまった
公園の桜でも眺めに行ったのかな
パソコンの画面に目を戻せば何だか騒がしい
う〜ん ....
天井でメッサーシュミットがぐるぐる回っている
弟の塗装はいつも雑だ、片側の窓がカーキで潰れている
ヒトラーは演壇で熱弁をふるっており
ドイツ語はさっぱりなので、盛んに繰り返されるClitoris ....
えっちな牛乳
というタイトルの牛乳を買った
1本300円するのだ
飲んだ
なんだ 普通の牛乳と
何も 変わらないじゃないか
....
{引用=
繋ぎたい手をわざとに隠す
距離に焦がれる眼球を
胸に取り込んでベッドまで持ち帰る
ランプの灯りに意識を漂わせて
アルコールを一口舐める
(あの丸くて柔らかいの欲しいな)
(ホル ....
独身女性二人と
喫茶店でのデートは
楽しいもんだ
ただ意味も無く
だらだらと喋り合うのも
良いもんだ
二人は独身であるが故に
セクシャルには敏感だ
二人である事が
開放的 ....
大丈夫だよ
すべてわかっているよ
きみの渡そうとしている箱の中身も
それについた小さなメッセージカードの言葉も
わかっているという言葉の不確かさと愛しさも
だからそんな顔しないで
外はばか ....
「いつかはこの関係が崩れてしまうものなんだと思ってた。」
そんな悲しいこと言わないでよ
意見がすれ違ったりケンカしたりいたことも
あったけれど
あたしは一度も
関係が ....
今日、新しいことを学んだ
だけど、今日学んだ事はずいぶん昔から
世の中の常識だったらしい
自分の中に、新しくインプットされたことを
ほかの人はずっと前から当たり前に知ってい ....
{引用=
なんにもないとおもっていたあのころが
いちばん
うしなうことをこわがっていた
わたしの手に
だれかが触れる
小さなやらかい繋がりが
ほしがればほしがるほどとおくなる
....
四月のよく晴れた日
教室の窓際の席で頬杖をつきながら
虚ろなその目にさす光は
誰かが悪戯に映した空
悲しい影を落とした睫毛を縁取る萌黄
かたく結ばれた唇に新しい桜色
そのバックグラウン ....
窓外の大空に掛かる十字架
朝日を浴びて白く屹立する
それは福音だ
彼は夜闇に生まれた
太陽に焼かれ、荒地に又砂浜に
足跡を残した
それはゴルゴダへ続く
砕かれた四肢から血が伝い落 ....
意味さえ有れば良いんだ
人生なんて。
なんてって
言ってる時点で
意味なんて無いかもだけど。
楽しければ良いんだ
人生なんて
なんてって
言ってる時点で ....
グアムワイハ、イタリアなんかくそ食らえだ
ユーラシアアメリカオセアニアアフリカ大陸くそ食らえ
夜の11時半、新宿のロータリーで拾ってもらって
車の中でキオスクのサンドウィッチ缶コで流し込んで
....
書きかけの原稿用紙の上
私の物語はまだ完結をしらない
生まれてから今までの数十年間
1分ごと、1秒ごと
事細かに書き足されていく
初めはまだ色褪せていない真っ白な紙からスタートした
....
これって何かの間違いだったりして
夕方近くに先日面接受けた問屋さんからの着信
胸の震え抑えつつ電話に出てみれば採用しますの吉報だった
他の誰かと間違えていないよね
いつもの野良猫に ....
虚しい朝はいつもひとりだ。
まだ始発ががない朝もやのなか
途方に暮れたような。
泣きはらしたような。
ちゃんとあきらめがついたような。
あんなに泣いて怒って
....
意思力がないので
団子をかじれなかった
意思力がないので
犬をけしかけられなかった
意思力がないので
よくしようとしなければ
きまりきった手順でいいのに
本物であるのと同程度に
....
新雪の上にあし痕をつける代り鮮血を垂らす
雪の原(畑で可)に裸の女3人をしゃがませる
1の女は経血を垂らす
2の女は死産児を産み落とす
3の女は陰部にナイフが刺さっている
3人の女の流血 ....
指先でティーパックのお茶を振るとき
私は目の前に広がる茶畑を見る
小さなパックの宇宙に広がる緑を見る
半円形のそれは
ぴかぴかと光を反射して
まだ朝露もまあるく転がっている
乱暴に ....
何を嘆いてるんだ
踏み出した足を出し間違えたことが
そんなにも悔しいのか
大したことじゃない
何にもしないで
うじうじしてるやつらのこと
考えてみろよ
ま ....
最後はいつも疑問形。
「何が好きなの?」
「何が嫌いなの?」
途切れるのが怖いから、
ケーキをちびちび食べる子供の様に、
話題を小出しにして。
馬鹿みたい。
0を ....
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