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簡単な語彙、
まるで水の中の魚みたい
な、こと。
喉に、つかえた繭を探して、
見つけて
瑞々しい言の葉、を
邪な ....
こうしてようやく眠りにつく頃には文字は無意味。それより、
倒れ伏したベットから耳に入る、とぎれがちな 車の音が好きだ
それは―、日々の重複を語る白紙の上で、最終行でしたためられる
幽霊達も愛用 ....
女と旅に出た
列車に乗って
読み方の分からない駅で降りた
駅員のいる改札を
通り抜けるときに
よい旅をと
駅員に声をかけられた
ありがとうと言い返したが
もう駅 ....
やっと
見失っていた自分に
気が付きました
自分を取り戻していこうと
思います
ありがとう
君のおかげです
この感謝の気持ち
今は何も表せないけど
ありがとう
これが今 ....
いつの間にか僕は
夢の中でさえ
汚されかけていた
吐いている暇もないくらいに
大したイメージも浮かばないのに
鼻歌して
その気になっている
『咲き ....
言葉を感じる
あの子は好きだと言った
好きって言葉に出してみる
とっても恥ずかしい
あの子が好きだと言う直前の気持ちを考える
きっと持ってる勇気をすべて振 ....
なでしこの花が
空のなかを、めぐる
そして空は
{ルビ紅=べに}色になる
雲は赤に
魅せられて飲み込まれて
自分の色を忘れている
さっき見た少年は
少し蒼を吸い込んで
大人になっ ....
あ いして います
い つか 逢える日を信じて
う やむや な こころ に
え いえん を こじつけて
お それは 捨てて。
か なしい時 も
き びしい時も
く いは残らないように ....
ダリアには毒がある
私はちっとも知らなかった
友達ん家の庭先に
昔咲いてたあのダリア
おっきな真っ赤なあのダリア
あれもやっぱり毒だろか
ちっとも知りやしなかったけど
それでもや ....
何万年もの前に裂けた傷口を塞いでよ
僕等の粘膜が混ざるのを望むのは
溶液だった彼等の本能かな?
だけど生成する気体は過剰反応しすぎて
拒絶反応を起こして分離したから
僕等こうやって穴が空いた ....
さようならに染まる夜の向こうに君はいて
こっちとあっちでチクタク秒針
多分 君はもう寝てる
その頃 私は浴室で現在未来を考える
今日生きていた 明日も生きていたいって
シャワーの中で ....
夏の終わり
りんりんと鳴く虫の音の響く夜の淵
なまあたたかいぬめり気が
頬をなでる
セックスを終えてアパートを出た後の
このにおい
夏のにおい、のような
記憶のか ....
彼のことを何も知らないのに好きになって
好きになって好きになって好きになって
今 勝手に玉砕した気になってる
仕事の帰り車の中であなたの姿を見た気がしたの
それだけで嬉しくなって驚いて ....
もしも時を戻す術があるのなら
きっと僕はきみに会いに行く
あの日のように笑うきみに
何もかも変わっていくこの世界
きみはあの日のまま
僕は目覚める毎日のように
きみは永遠の夢の中
....
へやがかたづかない
べつにかたづかなくてもいいんだけど
スイミングスクールも学校も一緒だったから
五年以上はいもうとの水着姿を見てきたわけだ
ところが全く思い起こせない
浮かんで来な ....
その日の晩、女は禊の真似事をしに
旧い銭湯へ向かいました。
目的は不安を拭うことにありましたが、
それは体裁上の話で、本当のところは
出来もしない覚悟を決めに銭湯へ赴いたのでした。
....
気づかないうちに僕は透明になっている
形がぐにゃりと歪んで気づいたら誰かの心配そうな顔を見る
そんな毎日
いつからかあやふやになってきた
僕は本当にこの場所にたっているのか
ここでこうして君 ....
虹が出たら
虹の付け根が見たくて
みんなで虹の端目指して
駆け出した
でも近づくと虹は
近づいた分だけ遠くなる
それでも走っていくけれど
行けば行くほど 遠くなる
それを繰り返して ....
懐かしい歌を聴いた
よみがえってくる
鮮やかな想い出
月日を重ねるごとに
毎日が見えなくなってくる
また想い出だけが鮮やかさを増した
重ねた日々の延長線上
僕らが描いた夢のあ ....
僕らは旅の途中
行方を探してる
道を探してる
到着のあてなどない
道を探してる
今なにがしたいのか
僕は意味のある時間を過ごしているか
探りながら探りながら
目 ....
「あなたをあいしている。」
だなんて僕等気恥ずかしくって言えない年頃。
でもこの感情を伝えたくって伝えたくって、
儚い一抹の不安を胸に、
「君に恋してる。」
(目を見 ....
バス停のベンチに座り
雨がゆき過ぎるの待ってる
飛沫上げる水溜まり
夏草の匂いがしてる
ただ何もできずに過ぎてく
時間だけど、、、
もしも君が
隣にいてくれた ....
愛するものなら溢れてる
愛の形なんて限りない
そのままの形が良い
僕は静かに消えようか
にじゅうまるの太陽
みなもにうかぶ
光と風のたわむれ
最後は月の花
ぎんいろはしずんでいく
しずんでいく
もっともっとこころの底
見えなくなるくらい
しずんだら
照らしてくれる
....
告げることもなく
終わるものの
西日に照らされる
影のかたち
騒がしく
鳴り続けた夏が
ひとびとの胸に刻まれる
記憶のかたち
あの角にはたしか
食堂があったはずだ
なぜ ....
駅前の 商店街の
こぎたない
忘れ去られた ボタン屋に
おそろいの
カフスボタンを
買いに行こう
お揃いのシャツを買って
僕の右そで
君の左そで ....
ほんとうに好きなんだったら、、、
よくそんなこと言われてたよな
好きだから、苦しいんだよ、、
そんなことよく言ってたよな
うしなうのも
つづけるのも
いやだった ....
コッペパンを3分の1
残して 思案する
枝豆とチーズを少し
小さい親指で ぎゅぎゅっ
と 押し込んで
可愛い子 口角が少し上がっているね
『よくできました』◎
「ちゃんと食べ ....
誰も
さよならを言わない
誰も、何も、言わない
*
ジ、
ただ
重々しい青へ、空の、青へ
弾け散るように飛び立った蝉の
既にこげ ....
ふと見上げると、赤い空
異常に赤いその月は、何かに反応している
こんな日に限って満月だ
三日月だったら気付かないのに
そんな時彼女からの電話がなる
この電話だったのかと身を震わせ、取 ....
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