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けたたましく暖かくなってきていたここ数日であったが、夜明け前から雪になり、すでに10センチくらいの雪が積もった。

二月は、損しか生まない労働が日々を埋めた。

ここ何回かの休日は、除雪に明け ....
そういうふうに
こんなふうに
吹いて
吹かれて
不はつして
消えた

さえずりに似た
曖昧で軽い
生きづらさ
飛ばされていった
心や身体の
端きれ

想像していたよ ....
紅い涙の河を渡ったら
青い星が一粒落ちました
それを拾おうと旅にでかけます

暗い夜道は白く浮いていて
寂しさは少しだけ薄らいでゆきました

突然の別れは胸を突き
思ったように息ができ ....
雪どけ水が朝の光を跳ね返し
まなこいっぱい燃えている
つめたい景色の塊は
脳の面を滑落し
グラスの中の海のよう
甘くあいまいに渦巻いて
寄せては返す 空白の口形
黒点のカラス
おのれを ....
家は設計されたときに自らの完成をみる
建築家の立原道造がときを引き詩をたてる
はじめから死の骨組みで編まれた愛の生家
居住者は光の柱に舞うだけの静謐な塵埃

建築は頂を完全な月の満ち欠け ....
都会に埋もれて
四畳半のアパート暮し
恋人同士は貧しくても
愛があれば幸せだと歌う
七十年代の四畳半フォーク

モノで埋もれて
動けるのは四畳半程度
貧しくはないのに人恋しくて
四畳 ....
川面、ほら
よく見て
流されていく
洗濯物が乾いてから
数年が経った
好きな卵の種類と
根菜類も
よく咀嚼して食べた
皮膚は
裸足のままで

対岸のヒナゲシ
が綺麗ね
 ....
もしも詩に形があったとして

それらの一個一個に



金魚やヤカンや今川焼のよ ....
詩は音楽にならなかった言葉だ



いう一文を思いだし


ほんで

梅は咲いたか

桜はまだか



あいもかわらず


もうすこし成長しましょう

自分 ....
私は人からなんでも奪われる
そんなに欲しい物があるなら全部あげようか
私のすべてはこの身だけさ
一つだけしかないすべてを呉れてやる
前後不覚の不自由に陥るのもまた自由と言い訳し、自由のためだと酒を呑む
ポーズをとるために飲むのだが、「喉で渦巻く概念を飲み下すためだよ」と誰にでもなく言い訳し、大仰な仕草でちょびちょび呷る
孤独の ....
  

冬は粉雪
舞い散る涙か
表参道
凍える想い出

スノードームの中に生き埋められたみたい

雷が鳴るから
すこし厚着にしたんだ
酔っ払って真夜中
スノードームの中に転 ....
駒込のお七付火之事、
此三月之事にて二十日時分よりさらされし也

おれは怖くてものも言えぬ
お七はさらされておるというに
あれはおれのせいかもしれぬと
口に出すことはとうていできぬこと
 ....
道端の花壇の端に老人が腰掛けて苦しそうにしていた。止まって声をかけることができなかった。通り過ぎてから老人が重病だったらどうしようと思い振り返った。老人はまだ座ったまま。戻って声をかけることもできたは .... ポケットから出した手を
温んだ風の中で
大きく振りながら
まるで音色みたいな
あなたの名前を呼んだ

読み飽きた季節の頁が
温んだ風の中で
めくれるように
まるで花弁みたいな
 ....
ちいさな舟が夜の海をゆく
破れた帆にわずかな風をうけて

帆柱には古ぼけたカンテラ
光はにぶいが少しあたたかい

月のない夜だから
真っ暗の水面は永遠みたい

とじこめられているのか ....
チョコレート海老入りマスタードサバランを
隣のテーブルで頼んでいる

水たまりに隠した亀が
もうじき鳴きそうだわ
席に着くなりその話
をするとA子さんは
足早に
過包装の雪の中へ
飛 ....
黒い液体。
黄色い液体。
飲んでも飲んでも足りない。
もっともっと飲みたい。
飲んでいないと集中できない。
黒と黄色。
トラテープ。
潜在意識の警報。
不眠の原因。
中毒の文字がちら ....
波の囁き夢ゆらし
消えてしまうと知りながら
両の羽でそっと抱いて夜を越えれば
辿り着く揺らめく光
それだけが燃える翼の奥で 
いつまでも 
いつまでも
海に鴎は月を浮かべる


 ....
自称詩人は
寝床に入って10秒後には
いびきをかいてしまうのだが
家族が顔に濡れタオルを載せて
徐々にダメージを与えようとしているのを知り
寝ていられなくなったので
今夜も一晩中起きて自称 ....
{引用=




うしなわれたものは、いつもやわいかたちをしている
それならば、うしなわれるまえに
きずつけずに、たいせつにしていたらよかったのに。

水色の浜辺にちいさな時計をてに ....
〝今日〟は終わった 
終わったのだ
哀しみの涙と迸る叫びと共に消えて失くなった

〝今日〟という日は無いのと同じだ
私には〝今日〟という日は無い

街は活気に満ちている
温かな〝愛〟に ....
寛容を押しつけられて
不寛容の果実を齧った
依存の強い甘味を受け取り
憤ることの快楽
正しさという安心感
簡単にひっくり返る世界

かつては鮮やかだった景色
瑞々しさにあふれた手触り
 ....
最初の出だしはこうよ。
ポプラ並木に寒すずめが四羽、
正しく話してると、
うつくしい獣たちが引き裂くの。
クレープが好きだと言ったわ。
魚座の男が好きだとも言ったわ。
鉄分の多い多汁質 ....
はるかぜに
もしもうなじがあるのなら
そっと息ふきかけてあげたい

気持ちいい?
ってね


片想い
さえ光ってる春の教室
綿毛を飛ばして届けと願った

綿毛みたいな、
恋の ....
 私が詩集を読んでると

 ママは悲しい顔をする



 詩人なんてみんな嘘つきなんだから

 信用したらダメ! なんだって



 タロットの中からママが選んだのは

 ....
あなたのために
私は砂になりました
ぼくはゆめをみていた
キンキラ服を身にまとう
おかねもちになるゆめを

ぼくはゆめをみていた
たかいたかいマンションの
いちばんうえにすむゆめを

ぼくはゆめをみていた
せかいじゅう ....
夢は昨日なのさ
見てるだけでは先へ進めない
だから今は体を使って
見た夢を叶えるのさ
叶えた先が明日さ
砂遊びのあとの
誰かの
足跡に踏まれて
散らばるコトバのかけらたち
やがて芽を出すのか
生れたて
二葉の色をしている

欠けた珈琲カップ
転がる
誰かの
忘れもの
危ないから
 ....
瀬田行生さんの自由詩おすすめリスト(636)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
休日- 山人自由詩11*25-3-3
そういうふうに_こんなふうに- たもつ自由詩525-3-3
珠玉- レタス自由詩7*25-3-2
黒点- ただのみ ...自由詩6*25-3-2
死の家に住まう光の先鋭化- 菊西 夕 ...自由詩7*25-3-1
四畳半スプーン- イオン自由詩5*25-3-1
食卓の風景- たもつ自由詩425-3-1
もしも詩がピストルの形ならば- TAT自由詩325-3-1
めも- うし自由詩325-2-28
ひとつだけ- リィ自由詩2*25-2-28
酔っぱらいの説く- メランコ ...自由詩125-2-28
スノードーム- 秋葉竹自由詩225-2-27
吉三郎申す- 佐々宝砂自由詩3*25-2-27
神様に試された。- 自由詩625-2-27
- 夏井椋也自由詩11*25-2-27
幻夜航- あまね自由詩1325-2-27
A子さん- 紅茶猫自由詩4*25-2-26
カフェイン。- 自由詩425-2-26
オマエ鴎でオレ鴉- 板谷みき ...自由詩2*25-2-26
自称詩人は眠らない- 花形新次自由詩225-2-25
遠い日- ryinx自由詩14*25-2-25
今日のない日- 栗栖真理 ...自由詩125-2-24
楽園はなかった- 自由詩425-2-24
タコにも酔うのよ。- 田中宏輔自由詩15*25-2-24
春の風、花の恋、午後の陽光- 秋葉竹自由詩325-2-24
雪の朝- おやすみ自由詩225-2-24
あなた- リィ自由詩3*25-2-22
ぼくはゆめをみていた- 詩乃自由詩625-2-19
過去と今と明日- リィ自由詩2*25-2-18
- 紅茶猫自由詩6*25-2-17

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