すべてのおすすめ
おんなの子はクリスマスに弱い
街じゅうのカッポルが幸せと思いこむ
じぶん一人だけ不幸に見える
そーゆー日
もしキミに気になる女子がいるなら
「ラーメン食べに行こうか」でも
「コンビ ....
大好きな気持ち
今も変わりないのに
時経るごとに
ほつれてく
二人の糸
言い訳 今日も重ねては
君を傷つけて
音もなく 崩れ去っていく
私という存在
好きになればなるほど
....
カーテンのむこうの窓ガラスが
いちめんに結露して
ひとしずくがとなりのひとしずくとひとつになり
つるつるとつたって流れおちた
ボトリというおおきな音が
ねむりについた鼓膜 ....
小学校四年生の娘と姪っ子は
互いに追い駆けっこをして
おじいちゃんちの六畳間を回る
クルクルクル クルク ル
と
いつ果てるともなく回り続ける
ように笑顔に笑顔を重ねて弾ける
そ ....
暴れ走る稲妻の背中に跨り
その鬣(たてがみ)を掴み
空を駆け抜け大地を蹴る
旅人の話に
少年は目を丸くした
溜め息の葉や迷いの蔦が
生い茂る
空さえも覆う ....
もし
どうしても
涙を振り切れない時は
地球の上に
短い二本足で立つ
亀となり
小さい両手のひらを
頭上の空に向かって
ひらいて
硬い甲羅の空洞の
底の ....
私という存在を前提した
真っ直ぐな主軸
きれいに
ねをあげた
いともかんたんに
コンビニでおむすびを買う
たわむ電線が
痛々しくて
目を瞑る
よる、なので
....
人に悪口を叩かれても
気にしない
良く見ている人がいるから
胸を張って生きよう。
セカンドバックに
笑顔を忘れずに
憎しみは足元へ
一歩引いて
欲しければ差し上げます。
つま ....
夜は
重なり合って
ひそめく
息でくもる
ガラスを隠して
なだらかに波うつ
カーテンの裾で
夜は広がる
冷たい
アルコールが注がれた
二つのグラスが
擦れあった
....
午後三時 十字架の上にて
イエスは大声で叫ばれた
神よ 威光を示されないのですか
再び イエスは大声で叫ばれた
神よ ご威光をお示し下さい
....
あなたが恋しくて
堪らなくて強く指を噛んだ夜
滲んだ赤がとても鮮やかで
メリー、
それは細長い
木々の根元から枝の先までがちょうど、
ひかりだけ流れているようにみえた
夢みたいな夜
ぼくらは産み落とされて
地図だけを持たされていた
しずかに痛みな ....
忘れてください
と、口にした時から忘れられなくなる
ふいにこぼした言葉も
思いつめた頬の感じも
忘れてください
忘れたものは戻ってこないと知っている
ある日ふとまざまざと
風に揺 ....
王様の肩の上の蛇はいう
私の、滑らかな
燕尾を返してくださいと
わたしはいう
お葬式には型押しは
きまりで持ってゆけないよ
それでなくとも
たとえ鱗が無くたって
うなぎでいればいい ....
歳をとる、というものの
実際、歳は取れるものではなく
負うものである。
ずしり、ずしりと
降ってくる重みが
年寄りの腰を曲げるのだ。
{引用=
ああ、今年もまたこの日が来ました ....
小学校に行ったよ
山奥の
廃校になった
なにもかも小さくて
洗面台なんかほんと低くて
でも何でも揃ってて
まだ、ひとの気配がした
あんまり陽あたりがよくて
運動場も広いから
....
ねぇ、
君は小さな身体で
世界の流れ、時間を過ごしていて
酷すぎるくらいの情報過多の時代
君は処理機能を失いかけている
本当は、違うんだよね
君の目は、涙するためのものじゃない ....
儚くて そして 美しくて
きらめき
光
したたり
光
またたき
光
結果
身動きがとれなくなる
....
グラマラスバタフライ
僕を狂わす炎
美しい人よ
その魅惑的な瞳で
僕を誘惑しておくれ
今宵僕らは二匹の蝶となって
真夜中へと堕ちて行く
二人の体は絡み合ったまま
二度と離れられ ....
バカな男といわれた
バカにはバカなりの理屈があって
しかし人は融通なんてきかないからそのまま真っ直ぐ生きる
家族だからって
がんばって手を上げないで
あんた自分傷付けてど ....
造作もない 踊り場の片隅
傾きかけたグランドの
後追いかげに
揺らめいていた、
差し向いの海霧を
見ていて下さい と
私、
永遠よりも
変わってしまう哀調で
音という音は隔され
....
袋から取り出すと 現れたハンバーガーを
ハンバーガーを僕は買ったんだ
僕が考えていると
窓では雨が降っている
しかも 世界中ではいろいろなことが起きている
けれど あ ....
(?)カラス
年末セールの字に
僕は目となり 毛皮へと歩くのでした
行き交う人々
電車の揺れは 暖かそうな
コート コートニーたち
カラスが裏側
があがあ
黒く
スピーカ ....
ことしは山下達郎より
ジョン・レノンがよくかかっている
ジョンのほうが達郎より
世界観や祈りがあふれている
苦しいときこそ
そばにいるひとを感じていたい
この気持ち ....
あ、
雨の夕刻は
アスファルト状の黒いノートにおいて
ひとつぶ、ひとつぶ、別々の
無数の濁点だ、
*
雨滴、
雨滴、
黒く
滲んで
広いひとつの痣として ....
神さまからひとつだけ願いを叶えてあげる
と言われたので
幸せになりたいとお願いしてみた
神さまはふむふむと頷いて
では、早速明日から叶えてあげよう
と言ってくれた
期待に胸膨ら ....
けだるげな午后
眩暈のするような陽のひかり
遠い喧騒
ひた、ひた と
満ちている
あくびする野良猫
市場で物売りが媚を売る
温い風にひるがえっては落ちる、安宿のカーテン
音もなく
....
優しさの前に立ったとき
どうしようもなく
人見知りをしてしまう
なかなか差し出せない手を
ぎゅっと握って
その手のひらは
汗だくになってしまう
嬉しさの前に立ったとき
どうしよ ....
雨をひらいて いくつもの声のその中へ
飛び込んでいければいいと思った
軒下からしたたる雫が はねて、
とりとめない心に降りかかる
泣いているの、とたずねる人の
声がしたような気がして
振り ....
雨が落ちてきた
それは今までのどんな雨よりも冷たくて
僕を体から冷やしていく
見渡すと人は皆雨の中にいた
雨の強さに泣き続ける人
雨の冷たさに耐え続ける人
雨から逃れようともがき続 ....
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18