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説明しよう!
近年、ウルトラマンが地球に滞在できる時間が増えたのだ
ただし彼の能力が上がったというわけでは無い
彼が命がけで守り続けている人間たちが
....
38度の微熱に
たゆたうひらがなの僕たち
和室の蛍光灯は遥か
ぼやりと暗室を彩って
呼吸器が外せなくなったころ
未熟な足は地面とキスする
そのまま溶けて
僕は骨を愛した
....
きっと誰も私を捕まえられはしない
そう いつの日か天弓の向こうへだって
後ろで誰かが呼んでいる
さっき足を引っかけてしまった男だろうか
すれ違いざまに肩をぶつけた女だろうか
ごめんな ....
雑踏のあちこちで発生する
ポップな着メロ
それぞれの手のひらの中
ぽろぽろとカラフルな
想いをつかまえる
まるでゼリービーンズのよう
人工着色料かけたみたいな
絵文字やコトバが
....
しばらく海を
見ていない
とうに街には
飽きてしまっているけれど
それにもすっかり
慣れてしまった
誰の笑い顔も
どこかぎこちない
それでも疑うことは
何より疲れ ....
私が持っているパーツと
あなたが持っているパーツ
これが合えばいいんだよね?
まるでシンデレラを探す王子様のように
あなたが小さなパーツを持って
「このパーツと合う人を探して ....
ニコニコと笑う君も 好きだけど
口とがらせて怒る君も 好きなんだよ
怒った顔も可愛いから
ついつい怒らせちゃう
僕を信じてる君も 好きだけど
僕を疑ってる君も 好きなんだよ
安 ....
時計の針が突き刺さって
シャボン玉は割れた
中の空気と外の空気が交じり合って
辺りを静かに漂う
熱を冷ますように
わずかな水分が空から降りてくる
心がほんの少し重くなる
シャボン玉が ....
朝日は頬をたたくように照りつける。
ぐしゃぐしゃの髪をさわると、
よく頭を撫でてくれたあなたが想われる。
素敵な朝は、さみしい気持ちでみたされる。
顔を洗って、太陽に引っ張られた頬 ....
殺していい
そう聞いたら
やだ
笑いながら答えた君が
僕の首を絞めながら
笑っている
ちょっと切なくて
ちょっと幸せ
大好きだよって
あはは
誰かのために強くなりたいと思った
自分のためにもなれるのだと思った
先が見えない気がした
それがとても不安を誘う
同じ気持ちで同じ愛し方でいたなら
きっと私達の距離は短くて済んだのに ....
ただ泣く子が鬱陶しいように、
貴方もあたしを、鬱陶しいのだと思っているのかしら。
あたしは泣いてはいないけど
貴方は泣いていて。
でもあたしは鬱陶しいとは思わないのだけれど
お ....
君、っていう陽だまりの中で僕は ひなたぼっこ。
スイカ を食べて、 タネの 飛ばしっこ。
蚊に刺されて、 二人で蚊に喧嘩を売ろう。
風鈴の 音 にあわせてからだを揺らせば ほら、
....
17歳
死ねたら
きっと、綺麗な死に方だと思う
儚く、脆く、意味もなく
きっと、素敵な死に方だと思う
未来を悲しまれ
可能性を悲しまれ
17歳
死ねたら
きっと、 ....
手をつないで
揺れようよ
ランタッタ、ランタッタ
ランタッタ、ランタッタ
ランタッタ、ランタッタ、ラン
静かに ....
白い
青い
空を
すぅ っと
切り裂くように
飛ぶ
ユメを見た
真昼の
澄んだ 空気を
ひといき 。
瞬間 、 ....
はじめからこうでは
なかったはずなのに
無垢であるには混沌としている
空の色はもっと
違っていた気がする
もっと緑がかっていた気がする
ふたりはもっと
透けていた
むこうが見わたせるく ....
その言葉に嘘はなかったと
その言葉が本心であったと
その言葉が私に向いていた
と
信じてもいいですか?
顔のない女の顔に
雑誌のモデルや
女優の顔を見ながら
僕は毎晩好みの女性の顔を描いた
僕たちは抱き合ったり
キスをしたり
僕のものをくわえさせたり
卑猥なことをして遊ん ....
テーブルにばんそうこうが貼ってあった
また3歳の娘がイタズラしたな、
と思って剥がすとそこには
小さな傷があった
ラジオの
途切れ途切れの音が
明日へ、
明日へ、
とつぶやいている
のに
赤いほっぺたの頃へと
続く夜が
いつまでも車窓を流れてる
さよならと
おやすみと
りん ....
浅瀬のような空でした
私は止まれない魚になり
そして反芻する言葉の中で
現実だけが薄暗く沈んでいきます
ぴしゃりぴしゃりと時間の岸に
私の影が跳ねています
それよりもあなたは
....
お花の水切りをする
枯れた花には
「ありがとう」と
「ご苦労様。」の
口づけをする
お線香を灯したら
お祈りをして
しばし 心を ゼロにする。
昨日、可愛い人を見つけました。
もう、出逢うことなんて。
もう、すれ違うことなんて。
ない、と思うけど。
少し、寂しいな。
どんな風に、可愛かったかを。
説明しろっ ....
待てないの
そこに いられないの
君は 死んでしまうの
目に 見えてるの?
疲れてんの
くたびれてんの
ねえ 君
なんでそこにいるの
くたばれよ
触れなくても
感じるん ....
緑色の夕辺は
波に打ち寄せる楓のよう
雪が白砂に浚われて
切り取られた
古本屋の電灯が
月を照らす
アシカはいま
広葉樹の葉に覆われて、
....
重なりつづける眠りの底に
かすかに生まれ
浮かぶ手のひら
目をつむり 在るのは
無いということ
分からぬくらいに
離れていること
隠しても隠しても
は ....
青や緑の絵の具を
うすくのばして
あの透明をあらわそうとして
さっきから
なんども失敗している
{引用=
手をひいて
石を渡る
ぬらりとした光沢に滑らせた足を
からだごと、ぐいと引き ....
音楽はときめき
音楽は淋しさ
その肩からちゃんと
体温を
感じられるように
限りなく寄り添っても
埋めることは出来ない
重なっても一つにはなれない
多分一生どうすることも出来ない
....
良くできたうめぼしは
故郷の懐かしい味がする
すっぱさのなかから
忘れかけていたものが顔をのぞかせて
こんなんだったよね
と問いかけてくれるような
ほどよく皺くちゃで
秋アカネの ....
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