すべてのおすすめ
{画像=110524233901.jpg}
昔カナリアを飼っていたことがあります。それは入社して2年目くらいの時でした。私が入っていた独身寮はもちろん動物厳禁なわけですが、金魚や熱帯魚のようにこ ....
その日の記録。
宮城県沿岸部某市内,内陸部にある職場にいた。
ちょうど子供らは午前中で解散。仕事区切りをねぎらう昼食会の担当になっていたので,予約してあった菓子と飲み物を店に受け取りに行っ ....
マリ子は中学生の時バレーボール部に入っていた。人気のアニメに感化され友人の雪と一緒に入部した。新入部員はボールなど触らせてもらえない、ひたすら校庭の走りとバレーの基本姿勢を覚える。その中には、腕立て ....
今日って何日、なあ、今日って何日、俺はたぶん七日から十日の間だと思うんだけど。
記憶がとぎれとぎれなもんで感覚が合いません、って言ったらいいの?バイト?いきなりレジ立ってたりしたよ。
....
大塚に住んでたころ朝シャンとかいうのが流行ってたんだけど家からすぐのところに村田女子高校があったから朝仕事行くときすごい匂いだったっけなあ。ああいう風習は本当に困るです。北海道弁でいうとぐあいわるい ....
この土日は良い天気でした。
でも風が強かったなあ。
ヘドロが乾いた粉塵がひどいので,風が強いとしんどいけども,ぽかぽかしているのは,外活動が苦痛でないという点だけでもとても嬉しい。
朝晩は ....
単純な足し算もできないのか、と言われることは多い。まぁすくなくとも
小学生のころからずっと算数は苦手だったし、ある程度克服したなと思える
現在であれ十数たす十数の計算を即決で間違えない人間に比較す ....
聞こえて来るものがある。遠い過去から聞こえて来るものがある。それでもそれは今ぼくの耳元で鳴っている。ノイズ。新宿のエスカレーターを下っていく友人を見ながら、私は友人がこれから会いに行く人のことを考えて ....
荒川洋治が書き記す、詩についての文章は、批評家や評論家のそれとは違う。意図的であるのかどうかはわからないが、エッセイ的であることをやめようとしない。しかし、カン所はいつも的確に押さえられており、透徹 ....
詩を書くこと、つまり芸術というのは、一枚の写真を撮ることに似ている。
一見、平和そうに見える世界も、逆にそうでなく見える世界も、
ここからこんなふうに写真を撮れば、こんなふうにも見 ....
【無為自然】
最近、写真を撮ったり絵を描いたりする。日頃からよく風景を眺め、虫や鳥や野生動物や雨や雲を注意深く観察したりして、クソ田舎で無為自然な生活を送っている。
そういう無為自然の視点 ....
ここでとりあげる{ルビ佐藤泰志=さとうやすし}・著『{ルビ海炭市叙景=かいたんし じょけい}』は長らく絶版であったが、2010年の秋に文庫化が実現している。ほぼ同時期に映画化もされており、内容に言及 ....
吉原幸子が亡くなってもう何年になるだろう。その吉原と近しい間柄だった石原吉郎が亡くなってからでもすでに三十年が過ぎた。一年がとても早く、時代の移ろいのスピードが加速度的に年々増してきている気がする。 ....
髪を切った。たくさん。
ばかに明るく、たくさんの鏡に囲まれた美容院。やわらかくなった毛先と、骨ばった手にほぐされる頭皮。わたしは犬のように従順になって、なされるがままでいた。耳元をとおりすぎる小気味 ....
以下、私の友人である故中川路良和君の処女作品集でもある『頭變木』所収の全詩篇です。
初対面より間もないころ、人には見せたことがないのだが、と中高生時代に書き溜めた作品をなぜかひそかに読ませてくれ ....
比喩ってよくわかりませんけどだいだい次の二つに大別できると教えられています。
1.直喩 ・きみの脚は鹿のようにほそい
2.暗喩 ・きみの脚は鹿だ
この二つはよく目にする表現法です。
そ ....
「らしくないね」「うん。」
ドラッグストアに行って今すぐサプリを物色したいんだけど、と電話をもらった。家に行った。ト―は廃材として売られていた小さな木片の詰め込まれたビニールを物色していた。「ドラッ ....
ものすごく頭のいい馬だった、と聞く。
スパルタで有名だった厩舎の調教をしっかりこなすだけでなく、インターバル、クールダウンまで、調教助手の指示に従って粛々と行ったというのだから、只者ではない。だから ....
ゆで加減に失敗した海鮮パスタを食べていると玄関のチャイムが鳴って、ますます気分が滅入った。お届け物でーす。ドアを開けるなり、男性宅配員の間延びした声とともに――これはなんだろうか――賞状などをしまっ ....
今夜は、僕が特に親しみを感じる詩の友が集う忘れ得ぬ日なので、僕が最も大切な{ルビ女=ひと}と出逢った{ルビ縁=えにし}の糸を{ルビ遡=さかのぼ}ってゆくことで、人と人の・・僕と彼女の出逢いの不思議を ....
母が私の靴をはいて出てしまった。
『せちがらい世の中です。どうか探さないでください』
朝起きると母の書き置きがあった。あまりにも淡白なセンテンスだった。私は泣きながらトーストをかじり、泣きなが ....
もうふた月ほどたつだろうか。わたしは毎日、すこしずつ家財を捨てている。家財、といっても、どれもさまつな――そのほとんどは夫と共有して、それなりの思い出がつまっているのだろうが、もはやさまつとしかいい ....
冬の中山、新馬戦。14頭立ての芝1800m。
ゲートが開いて一頭だけなかなか出てこない馬がいた。彼だった。
大きく出遅れて4角まではとことこ付いていき、直線だけでごぼう抜き。2着に入る。
ラ ....
いつか書こうと思っていたものに竜巻があります。
あれは何年前だったでしょう。
天気のいい日に 屋根に布団を干したのです。
家のすぐ裏が山になっていて日暮れもはやいので
午後三時前には部屋の中に ....
昔、近所に即興詩人がいた。即興詩人は髭を剃れば三十代前半で、無精髭のままだと五十代後半といった容貌だった。優しそうな一重瞼と筋の通った鼻と、あと、誤って舌を噛んだら痛そうな犬歯が印象的だった。背は小 ....
朝方にゆったりとした気分で、散歩をしていると、
ようやく眼を覚ましている住宅地、その街並みに、申し訳そうに咲いている草花、入道雲、青い空、次々と目にはいり、通り過ぎていく、その時、僕は、朝の ....
わたしの家族は、みなそれぞれにパソコンを持っていて、わたしはといえば、専用のものはないのだが、家族供用とされた一台はもうほとんどわたしだけが使っているので、実際はそれがわたしの占有のようになってい ....
文=まどろむ海月 絵=彩也香・M
{引用=
二人の人間が死ぬと、一匹の猫が生まれる。だから
猫の目は 時々 左右 色が違う。
....
トイレの白い個室のドアには蛾の羽根についていた模様の一部がついている。トイレットペーパーで蛾をおさえつけ両手でつぶす。蛾はトイレットペーパーで見えないがきっとつぶれている。その跡だろうこの灰色の汚れは ....
あるところに、ある森に、ある森のちょっと原っぱになったところに、ある森のちょっと原っぱになったところのお花がちらちら咲いているところに(そのお花は黄色や白いお花です)、小さな小屋があって、それはクマ ....
あおばさんの散文(批評随筆小説等)おすすめリスト
(577)
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
カナリアのフランケン
-
beebee
散文(批評 ...
9
11-5-24
五十日目の日記
-
縞田みや ...
散文(批評 ...
29*
11-4-29
押したい背中
-
森の猫
散文(批評 ...
4*
11-4-20
スキャット
-
榊 慧
散文(批評 ...
2
11-4-9
仕事してるときおもいだすこと
-
日雇いく ...
散文(批評 ...
3*
11-4-4
三週目の日記
-
縞田みや ...
散文(批評 ...
12
11-4-3
線路を歩く
-
構造
散文(批評 ...
15
11-3-27
【批評祭遅刻作品】殺し、やわらかい雨の中で(山茶花オクリ讃1 ...
-
渡邉建志
散文(批評 ...
5*
11-3-9
【批評祭参加作品】文法に果敢に肉薄する文学
-
石川敬大
散文(批評 ...
5*
11-3-7
【批評祭参加作品】この世界を特別だと思ってる人たちへ(相田さ ...
-
小川 葉
散文(批評 ...
4
11-3-6
【批評祭参加作品】詩を特別だと思ってる人たちへ
-
相田 九 ...
散文(批評 ...
11*
11-3-6
【批評祭参加作品】となりに、近くにいる人は簡単には理解しえな ...
-
mizu K
散文(批評 ...
4*
11-3-6
【批評祭参加作品】石原吉郎の可能性_ー石原吉郎試論ー
-
石川敬大
散文(批評 ...
6*
11-3-5
過去のこと
-
はるな
散文(批評 ...
2
11-3-3
故_中川路良和_詩作品より
-
まどろむ ...
散文(批評 ...
5*
11-2-14
「虚喩」ってなんだろ
-
紙飛行機
散文(批評 ...
16*
11-2-4
洗剤コーナー
-
榊 慧
散文(批評 ...
3*
11-1-25
「名」馬列伝(19)_フジヤマケンザン
-
角田寿星
散文(批評 ...
3*
11-1-2
そこらへんにいくらでもいる人
-
豊島ケイ ...
散文(批評 ...
15+*
10-11-11
結婚披露パーティーで読んだ手紙_
-
服部 剛
散文(批評 ...
7*
10-10-23
母の靴、私の靴
-
豊島ケイ ...
散文(批評 ...
18*
10-10-6
花冷え
-
豊島ケイ ...
散文(批評 ...
14+*
10-9-27
「名」馬列伝(18)_ノーザンポラリス
-
角田寿星
散文(批評 ...
5
10-9-25
目撃したもの
-
砂木
散文(批評 ...
4+*
10-9-22
即興詩人
-
豊島ケイ ...
散文(批評 ...
4*
10-9-19
人格的な、入道雲、青い空___mixi日記より
-
前田ふむ ...
散文(批評 ...
2
10-9-17
妹とパソコンのこと
-
はるな
散文(批評 ...
10+
10-9-2
絵本「猫たちの肖像画」
-
まどろむ ...
散文(批評 ...
5*
10-8-29
recognition
-
榊 慧
散文(批評 ...
4
10-8-22
クマさんのパン屋さんとウサギさん
-
ふるる
散文(批評 ...
5*
10-8-5
1
2
3
4
5
6
7
8
9
10
11
12
13
14
15
16
17
18
19
20