すべてのおすすめ
あなたが幸せで居ること
それはみんながのぞむこと
私がいつでも願うこと
あなたが私のそばにいれば
あなたの笑顔が見れるのに
あなたと私は向 ....
生牡蠣色した夜明けの都市を
雨は重たい鉛のように撃ちつける
聖母像を運ぶ男と
地球儀を回しつづける女が
顔を上げて同時につぶやく
――あなたは誰?
ぼくは鉄路に耳を当てている
いくつ ....
ねぇ
あなたから
優しい言葉もらうたびに
切なさと恋しさが
どんどん大きくなっていくの
あなたの言葉を
受けとるとね
心が
なんだかとっても
あったかいんだよ
あったかすぎて
泣け ....
凍える手のひらを
りんごほっぺに
ぺったりくっつけ
まっさらな
じゅうたんの上に
一人立つ私は
ホワイトプリンセス
確かここには
ゆらゆら舞い散る
桜の花びら
....
僕もポイと 捨てられるのかな
君が次々と 失くしてゆく手袋や
指輪みたいに
捨てるんじゃないよ
逃げてゆくの
大切にしていた 手袋も 指輪も
男達も
にらむように前を見つめて
....
影を踏むように
引き留めても
すり抜けて
肌に服にはりつき
ぬぐいきれない汚れのように
透明でいとおしい
たんぽぽが
そこにあった、ということ
ロゼッタの刻印を
....
溢れ出したそれを
上手く、染み込ませて
作り上げるの
その後に
何で彩るかは
勿論、
作り手次第だから
甘酸っぱいあれを
乗せよう
そして
....
僕は、愛する人を亡くした訳じゃなくて。
愛することが、愛し続けることが。
辛く、切なくなるだけ。
愛する人は、愛する人が変わっただけで。
僕の、一方的な愛は、愛にはならなくて。 ....
白と黒の狭間で
{ルビ女郎花=をみなへし} 一輪 揺るぐ
その花
は
強いらしいので
ぼくは
ぼんやり見つめるだけです
忍び寄る夜 ....
夢かうつつかって言うが
俺にとってはどっちでもいい
夢の中はまるで現実みたいだからな
たまに
変態に追いかけられて必死で逃げたり
タコ星人と友達になったり
子どもを見失ってオロオロ ....
ハイライト
白い光が、ぼくらを射してく
夢や妄想に近い場所で
簡単だよ、世界は回る
ぼくはもうそれを止められない
生温い風に溶ける煙
ぼくが吐き出すすべては消えてゆくよ ....
重力が
少し軽くなったら
雨の粒は
丸くなるかな?
そしたら
真っ白な傘に
絵の具を塗って
街を歩こう。
1999年
所属の解除 所属の解除
所属の解除って何ですか?
それはですね、所属を解かれるということで
学校を卒業したり、会社など ....
1999年
カイジョ カイジョ カイジョ カイジョ カイジョ カイジョ カイジョ カイジョ
カイジョ カイジョ カイジョ カイジョ カイジョ ....
よこしまな旅行でも
散策などしていれば
けっこうオルゴール屋さんってある
よこしまなふたりは
見当ちがいな癒されかたしてる
彼女とそこにはいる
迷路な胸をかかえ ....
接眼レンズをのぞきながら
試料を封じたプレパラートに
対物レンズを近づけていって
カバーガラスを割ってしまい
試料をダメにしてしまったことがあるよね
それと同じことを
いまでもついやっ ....
ひかりが刺す
季節を切り取って
差し出す
ひかりがさす
まぶしいから
細めて
睫に燐光がいくつか
引っかき傷もいくつか
ついて
それできみの輪郭がようやくはっきりした
....
しろ と ちゃいろ
たまご が ふたつ
ぼく は まよわず
しろ を えらんだ
とん とん とん
わったら からっぽ
そこに いのち は なかった
....
あなたの存在を
この両の目で確かめられたとき
見えることの有り難みを
心の底から沸き上がる喜びの泉の中で
感じていたんだよ
あなたはまだ
豆粒みたいに小さくそこにいたけれど
....
ベランダの植木鉢を動かそうとして
シクラメンに手をかけると
蚊
あやふやなその飛び方は曖昧で
不確かな何かのようだ
冬に生きる蚊を哀れ蚊と呼ぶ
ならば
冬を過ぎ
春を生きるこの不確 ....
test,
test,
臨機点を失い
許された私たちと共にある
....
えがおが さいたよ
そのてのなかのかにといっしょに
まぶしいほどの えがおがさいたよ
きにのぼったよ
やねにのぼったよ
するするおりてきて
とくいげなかおしたよ
えがおは さいた ....
他と
見た目が違うからと
除け者に、された
溶かせば
甘くなることや
そのままでも
他と
何ら変わりないことを
誰にも
気付かれずに
元は ....
金魚、金魚
あか き くろ しろ
口呼吸 池の中
金魚、金魚
ぱしゃ ぱしゃ 葉の下
ひれの翳り 波紋ひとつ
金魚、金魚
はなびらのお船 浮かんでる
口に含んで 吐き出した
....
流れている
でも
流している
ねえ、泣かないで
君が泣くと
僕まで泣きたくなる
切なくなる
悲しくなるんだ
君の泣き顔も
どんな顔だって
大好きだよ
けど、それ以上に
僕は君の ....
コンビニのレジの後ろに
「 迷子です 」
と貼り紙のついた
こどもの靴が置かれてた
つまさきをそろえた
寂しげな迷子の靴
なぜかぼくの足にぴったりに思え
後ろ髪を引かれ ....
ひとりの部屋で
哀しい唄を聞きながら
歌詞を机にひろげて読んでいると
窓からゆっくり日は射して
机を覆う影は
波のようにひいてゆく
*
窓の外を見ると ....
ほかほか陽気の午後
誰かの肩に寄り掛かりたいような
一人きりでぼんやり過ごしたいような
暖かくて穏やかな日曜日
― 夢心地 ―
はたはた揺らめく洗濯物
待ち侘びた春到 ....
今以上の暮らし 恵まれた才能
何で こんなにも無い物ねだりなんだろう
絶対的に埋まらない 心の隙間が僕に語りかける
きっと みんな どこかで救いを求めている
まるで 当てはまらないパズルを ....
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