すべてのおすすめ
曖昧だ
曖昧だ
あーいまーいーだ
私の位置がそもそも
曖昧って
いうの
と
喉に焼け付く
胃液の味を堪能し
駅のトイレの水を流す
涙
うずうずと流れ
あの星
美しいわ ....
物語を聞いてしまうと
彼女は不満げに頬を膨らませた
小さな手がタオルケットの端を
強く握っているのが見えた
硬く白くなって
欲しいものを手に入れられない嫉妬に
震えている
だから
....
2007/02/10
ぶり大根のように
生臭くて
柔らかい物が好きなんですよ
歯がないお年寄りのように
笑顔を漂わせて
見知らぬ人が挨拶するから
....
モネよりも
ルノワールよりも
キスリングの絵が好きです
彼の描くミモザは
その小さい花の一つ一つが
どれも眩しいほど鮮やかなのです
それは美しい憧れです
あなたの目に
私はその ....
路面が凍りそうなほど寒い朝
彼は社長を迎えに行った
自宅に着くと
リビングのソファで社長が
頭から血を流して倒れていた
頭の中身は
アンティークの柱時計に ....
蒲鉾がなくなったので、
あたしは買いに行く。
近くのスーパーは深夜まで開いている。
あそこの練り物はコンビニのよりも美味しい。
そう彼が言っていた。
自転車に ....
問1
生きる事 □ 死ぬ事
四角に入る記号はどれ?… >, =, <
問2
一番大切なものはどれ?
愛・夢・金・平和・金・命・自分・他人
問3
愛とは何か
10 ....
「僕」という種をまいた
「僕」が芽を出して
高く広く枝をのばし
深く遠く根をはって
空からも大地からも
みんなを見守れるように願った
「僕」という種をまいた
....
走っているのです
よろめきながら
戦ってきたのです
血を流しながら
憎んでいるのです
憎まれているのです
疲れてしまったのです
そんな世界には
もう誰も憎みたくない
....
時の経つ速さを
矢の速さにたとえた言葉があるけど
そんなものじゃあ 計り知れない
時間の流れがそこにはある
半年しか経っていないのに
もう何年も 何十年も 何百年も ....
ミランダ やさしい亜麻色の髪
青い瞳で微笑みかける
ボッティチェリの絵から抜け出た天使
裸足で草原を歩くのが似合う
ミランダ 白鳥の細い首筋
もうすぐ居なくなると告げた
はかなげな ....
「あなたはいい人に見られたいのかしら?」
「悪く見られるよりはね」
「どうかしてるわ」
「どうかしてる」
「昨日、九龍城砦に行ったの」
「夢の話?」
「コンクリートの山の上で、煙草を吸 ....
牛さん豚さん鳥さん、たまに熊さん
お肉はとっても美味しいよね
ボクはお肉が大好き
けど、ボクがいつも食べてるお肉は
何のお肉なのか知らない
知ってるのは動物さんのお ....
寝ても醒めても真っ暗だぞ最近どうも
ぴとぴっと降りしきっている雨と雨雨
振り絞った空気には 氷酢酸の結晶が混じって
冷たいプロミネンスが心の野原を這いずり回る
ああ 明るい天窓から社会が垣 ....
冷蔵庫を開ける
冷やしたバナナを一房
あの娘にあげる
愛らしい目の
狸みたいな娘
どうしたい?
バナナは嫌いかい?
冷蔵庫がブンブン鳴って ....
外見だけ取り繕ってみても
貧相な中身は丸見え
ダサいね
周りから白い目で見られても
自分の信じた哲学を貫く
格好良いね
恥ずかしくないの?って
それはこっちのセリフです
面 ....
?.
ヒヨドリたちが庭に現れる
鳥は歌うものだと思っていた
あれは
叫びだ
桜木町から横浜に向かう道で
君は叫んで
何度も叫んで
アスファルトの上に寝転がって
....
最近の紙ってのは
紙じゃないね
ケント紙だとかルーズリーフだとか
下らない
にじまない紙の何処が紙だというんだ
紙はね
にじんでこそ紙の価値が問われるのさ
とく ....
と、
いうわけで。
この国は美しくなりました。
美しい国に人間たちいません。
美しい国に人間たちいりません。
だから人間たちみんなで食べました。
美しくない人間たち ....
冬だね
ほんと
もう公園の木
裸だね
寒そうに
ねえ
踊ろう
でもまだ
カーテン
つけてないんだね
外の人々から
どう見える
だろうね
幸せな
風景か ....
白い景色が絡まる
指から指へ
脳から脳へ
伝わる温度が生暖かく
存在するはずの無いVanilla
冷気にも似た刺激
背後から包んでいけば
固体にも近いIce
とろける様な仕草で ....
死ぬことで楽になれるなんて間違ってる
死んでしまったら君の気持ちは誰が伝えるの
希望だけで夢だけで勝てない事もある
自分の力で戦わなくちゃ何も変わらない
結局頼るのは自分しかいない他人なん ....
君の影が僕に伸びる秋口の午後のど真ん中
大竹伸朗の絵を見て
一年前を追想する
いつの間にだか眠たくなる
5m ターバンを巻いたまんま 眠る
目覚めると 僕の頭のターバンは半分ほ ....
すぐに忘れてしまう
すぐに見失ってしまう
さっき見せた笑顔の理由も
ドリップし立ての珈琲の香りも
目を刺すような青空も
またすぐにわからなくなってしまう
スプーンで3回掬って
マグカップ ....
夜が更けていきますね
送電線を伝わって
ふらりふらりと麦畑を行けば
ほら
電線が囁いている
星屑をまとった天使たちが
口笛を吹きながら散歩しているんだ
軍用ブルドーザーに破壊されたガ ....
白い海触崖の上
見渡す限りさえぎるもののない
広大な草原の真中にいて
両手を広げ
はたはたと
羽ばたく鳥のまねをしてみたり
帆のように風をはらみ
さらに白い空の彼方へと
消え入りたいと ....
雨を連れてきた少女が
優しいソプラノで歌い
美しい夢を見た男たちは
花嫁の所在を探し求めて女たちを殴りつけ
少女は如雨露でうす桃色の野花に水をやり
男たちは銃砲店を襲撃し
花園には霧が立ち ....
?.
ああ
オルテンシアがほんと楽しそうだ
あんなの日本語だとね、てんこ盛りって言うんだよ。
ひひ、てんこ盛りだって、おかしいね。
まあ、要するに、昨日の俺たちのパスタだ。あれが ....
ぼくは詩人
綺麗な詩をいくつも創りだし
その詩をみんなの心の中に奏でることに
なんの苦労もない
それは自分の楽しみ
それはみんなへの喜び
今日もまた
朝の散歩をしていたら
....
バラ色の土を 見たことないあたしは
その匂いを 想像してみることがある
アフリカ アフリカ
女たちよ
あなたたちの
悲しみは
あたしのと同じ?
寂しい月が光る夜
開 ....
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