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それは、甥っ子が遊びに来ていたときでした。



暖かい冬の日差しの中で、まったりと俺は雑誌を読み、
甥っ子は持ってきたおもちゃをカタカタと動かす中、
優しく降り注いでいた日光を薄い雲が遮 ....
あれは確かマリリンが三歳の時
近所の大人や親せきたちは言った
「マリリンちゃんはほんとうにかわいいね」
マリリンは単純に嬉しかった
でも大人はみんな小さい子どもにはかわいいと言うのだと思ってい ....
この手に触れてはいけない
この手は世界をつかむ手だ
この手は大きなことを成し遂げる手だ
おまえを抱きしめるためにあるんじゃない
この手に触れてはいけない

この手に触れてはいけない
この ....
  君が笑った
  橙色の気持ちに満たされた僕
  君が笑いやんだ
  戸の閉まる音に怯えた僕



  君が泣いた
  駆けつけて抱きしめた僕
  君が泣きやんだ
  わけも ....
つないだ手を
そっ、と離して
春までの距離を
歩数で測っていた君は
三十一歩でくるり、と振り返って
僕に何かを伝えてきた

如月駅を走り出した始発列車が
僕を追い越して
君を ....
こんばんは
良い夜です


『メメント・モリ』



何時頃からか
死にたい気分になると
身体中から
黒い霧が立ち上るのが見えました

霧は
冷たく
緩やかで  ....
僕が働く村は 小さな漁村で

大工仲間のゴルカ君と ベンチに座ってお昼ごはんを食べる
ゴルカ君の奥さんのロシェさんはお料理の先生で
ゴルカ君の持ってくるお弁当はいつもキラキラしている

ゴ ....
なんか久しぶりに目が覚めた
眠ったって疲れるだけだ

しかし体ってのは
動かさねえとなあ
そういや
動かねえ奴がいたな
体は何ともねえのにベッドから起き上がれないんだと

何か用事が ....
無残にも
切り離されてしまった私達が
無意識に吐き散らした
ため息の中

そこに燃え残りの灰があり
それは空を覆って
雨となり落ちるのです

だからここに降る雨は
川を汚してしまい ....
薔薇が燃える。――溶ける花びらは血のようであり、
触れてみると、事実、それは血なのである。

派手で濃い目のメイクを要求する。金で買った女だから、
手は触れない。服も脱がさない。君はひたすら喋 ....
この冬はあれだってね。
「だんとう。」
でもこの間の冬も、
そうだった気もするよね。
思い違いかな?。
勘違いかな?。
けどさ、
「だんとう。」
って、 ....
  子犬のように足元にからみつく
      北国からのつむじ風と
      たわむれる枯葉たちょ
   ほんとうはおびえているのか
     それともすねているのか

     水々し ....
あめあめあめ
あめによって
あめのなか
すべりころんで
撥ねっ返りの放物線
オレンジ街灯に透けた

地面に仰向け
ぼんやりと見る
背中は水浸し


放射線状に降りしきる
 ....
「安いから買ったんだけどね、あまり袖を通していないのよ。
私の皮膚にはなじまないっていうか、もうすでに誰かの皮膚って感じがして。
・・・いやぁね。どういう人が着ていたのかしら。
きっと洋子とか ....
笑え 笑顔を 浮かべよ
その 悲惨な 様から 描く 地球
生すらも 絶望から 生まれる
笑顔の 廃人である 我々
悲観的にも 見え
事実
笑顔とは 空想上の 出来事
幸せなどは 自分が  ....
梅の花       谷を埋め尽す       勢いで       咲き尽す       白や赤や       老梅や       その昔       文学人が       愛でた花        春を .... 何もすることがないし
小腹が減っていたので
とりあえず便利な未来の箱に

「ほぐした蟹の身」

と入力してみる
こうしてみても
パソコンの目の前に
本物のカニチャーハンが
出て来て ....
僕らは細い糸で繋がっている
とあの人は言う

その途切れそうな糸を
なぞる指先


私たちが好きなのは血の赤で
共有できるのは歪みだけで
やさしい響きは不釣合い


だから ....
背中がまがっているよ
葉巻が落ちたよ
おじいちゃん
手を 貸すよ
おじいちゃん

買い物のビニール袋が
たくさんだよ
おばあちゃん
手を 貸すよ
おばあちゃん
 ....
赤い煉瓦で出来た
縦横無尽な通路を
あなたと手を繋いで歩く
空は青くて
遠くて
でも
どこからが空なんだろうと
ふと思った
あなたは背が高くて
背の高い男の人と
あまり付き合ったこ ....
○技巧だけが詩に  ○必要ならば詩はすぐ ○意味を持たなく   ○なるだろう 詩を書く○ことの意義は何か  ○見極めたことが   ○あるかい?誰かの為 ○だったり 国の為  ○だったり 世界の為 ○だ .... あおしんじゅの森は
樹海の森だったし

あたしはその結晶を とても美しいと思った
粒の小さい 白い涙のようなそれは
体に悪いと知っても
飲み込み続けるよりなかった


ゆるい雪のよう ....
義理チョコかよって笑い飛ばしたけど
実を言うと少し切なかった

本当は昨日からずっと
君から貰う事楽しみにしていたんだ

気持ちが芽生えたのはずっと昔
君が彼氏と別れる前から
君の事が ....
シチューを煮込む鍋のとなりで
牛が熱心に腕立て伏せをしている
ぼくは牛に近づいて
両腕を切り落とす
そして二本とも鍋に放り込む
牛がうらめしそうな目でぼくを見る
こちらもギッと睨み返すと
 ....
たばこをやめたら体重が3キロ増えた
補正したばかりのボトムスが
みるみる合わなくなってしまった
そのことで取り急ぎ困りもしなかったが
そんな理由から冬に始めた散歩は
春を過ぎてもまだ続いてい ....
十年以上も大切に飼っていた玉ネギが
逃げてしまった
「探しています」を電柱や壁に貼り付けたが
反応は全くない
街を隈なく歩いたけれど
それらしいものもなく
みんなはそれぞれの玉ネギを幸せそ ....
漫画喫茶で生活している
あの子と僕は

まだ一度も口をきいたことがない

僕のタンスはコインロッカーだ
僕のバスルームは公園の水道だ
毎朝、派遣会社からの呼び出しを待って
暗いうちに出 ....
俺様は草野球チームの四塁手だ
10番打者で四塁手だ
そんなポジションないよとか言うな!
メンバー足りてるからいらないよと言われても
三塁と本塁の間でばっちこーい!と叫んでやる

俺様は会社 ....
   怒りの顔を持ちながら、声をあげないすべてのもの。(ルネ・シャール)


それぞれの季節に、ハンカチはそれぞれの弧を描いて揺れた。
敵意を抱いた哄笑のしたで、
あらゆる死のイマージュを飾 ....
君の匂いを辿れば

人ごみの中でも

すぐに見つけることが出来るよ

それは香水とかのコピーじゃなくて

君の存在から溢れ出すものだから

他の誰のとも似つかない

君だけのオ ....
はじめさんの自由詩おすすめリスト(1090)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
甥がもたらした冬の怖い話- 時雨自由詩5*07-2-16
マリリン- ふるる自由詩9*07-2-16
この手は- 未有花自由詩14*07-2-16
あい- 草野春心自由詩307-2-16
如月駅- Rin K自由詩50*07-2-15
メメント・モリ- 蒸発王自由詩9*07-2-15
完成- 水在らあ ...自由詩22*07-2-15
尊敬- サナギ自由詩5*07-2-15
汚れた川に- 三条麗菜自由詩11*07-2-14
シャドー・ワーク(Shadow_Work)- んなこた ...自由詩407-2-14
「_前想眠。_」- PULL.自由詩5*07-2-14
片意地- 信天翁自由詩307-2-14
slip_in_rain- 水町綜助自由詩4*07-2-14
ミステリアスドレス- むらさき自由詩3*07-2-13
笑顔- 奥津 強自由詩307-2-13
季節の花- あるぺん ...自由詩407-2-13
カニ漁- 自由詩7*07-2-13
歪み- 衿野果歩自由詩507-2-13
家に帰る- 水在らあ ...自由詩27*07-2-13
夏休みの恋人- チアーヌ自由詩6*07-2-13
- あるぺん ...自由詩207-2-13
あおしんじゅ- もも う ...自由詩31*07-2-13
義理チョコ2- 1486 106自由詩7*07-2-13
シチューを煮込む鍋のとなりで- 若原光彦自由詩20*07-2-12
真夜中の散歩(2003)- 自由詩3*07-2-12
ぼくの玉ネギ- ぽえむ君自由詩12*07-2-12
東京放浪- うめバア自由詩16*07-2-12
俺様は四塁手- 新守山ダ ...自由詩2007-2-12
ラインあるいは境界線- んなこた ...自由詩307-2-12
君の匂い- 三架月 ...自由詩6*07-2-12

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