すべてのおすすめ
唇にルージュを引き
仕上げは濡れ濡れのグロスで
パフュームはPOISON
蕩けそうな目眩い誘って
いつも通うラウンジ・バーは
今夜も密会の花園で
あちこちで手折 ....
彼女は薄い
皮肉の様な衣を纏う
彼女の小さな唇は
早く咲きすぎた椿のように
真っ赤
醜い者はそれを見て
自分は反対にいると知る
そこにあるのは神の本音
彼女が持つの ....
貴方と出会ったのは
偶然なんかじゃない
出会いはどうであれ
貴方を愛したのは私
会えない日は貴方を想い
会えば何度も愛し合い
会わずにはいられなくなる
一度跳びはねた愛は
もう ....
湿った線香花火
火はすぐ消える
そんなのないや
勝手に夏を終わらせた
思い出橋の上で
歌を唄って
お上手ね
彼女は確かにそう言ったのに
ぽとりと落ちた火の玉に ....
街で 偶然 君に会っても 大丈夫なように
朝 鏡を見る時間が 長くなりました
ずっと
遠くに
行ってしまった
くじらの
足音
どこに
ずっと
北の方に
どうせなら
満天の夜が
いいね
少しずつ
舵をとりながら
長い旅だね
くじら
しっぽ ....
卵を割ったら
子猫がでてくる
という夢を見た
次の日の朝ご飯の
目玉焼きが
まんまるの目に見えた
子猫は半熟の涙を流していた
それから僕は
目玉焼きを
食べることができな ....
今日はお姉ちゃんの卒業式だ
昔から卒業式はだいたい
今度入学する中学校の制服を
着ることになっている
お姉ちゃんもその一人だ
ぼくはいつものように
朝ごはんを食べている
いつもはみんな一 ....
君は鳥が好きですか
僕はどちらでもないです
桜が咲くと嬉しいですか
僕は土手で寝転びます
今日は何か音楽を聴きましたか
僕は鈴木茂を二回かけました
夕ご飯は美味しかったですか
....
食べ物をこぼすと
誰かが 食べたかったみたいねえ
子供のような声でいう
お母さん
あなたが
好き
おれの話を
きいてくれてありがとう。
むかしジョニーってゆう友達がいたんだ。
ジョニーと最後に会ったのは
春の風が吹き荒れる
夕暮れのことだった。
おれたちはいつでも土壇場だったの ....
※いちにちめ
朝起きたら
靴から花が咲いていた
綺麗な花ではなかったが
あんまり堂々と咲いていたので
迷った揚句に仕方なく
会社へは裸足で行くことにした
※ふつかめ
朝起き ....
なにかと鋭い恋人に
今日は特に死相が出ている
と言われたので
心配になって病院にいったら
思想だった
俺てっきり死ぬかと思った
良かった
とどのつまり
俺の頭ん中は
夢だとか希望だと ....
継続する事は諦めるより難しい
そして、小細工なんか要らなくて
ストレートな素直さがあれば
それでいい
急いては事を仕損じるはおろか、
無駄な策に溺れる事もある
唱え ....
ボクはいつも、手の届かない食べ物が食べたくなるの
けど、結局いつも食べれないの
凄く美味しいのは知ってるけど
それでも食べれない
近くにある美味しい物もいっぱいあるけど
ボ ....
人一倍寂しがりやの俺は
時間に穴が空いたら
友達の数を数えるんだ
そっと心に温めている思い出達を
リボンをほどいて立ち上げる
短い時間旅行
見たこともない明日に向かっ ....
カナダからやって来た転校生は
ハリウッドスターのようにキラキラしていた
ブロンドの髪に色白の肌
僕は人目で魔法にかかった
I fall in love with her.
....
ちうちうちうしゃきでくすりをながしこみ ちう
ちうちうちうしゃきでなにかをながしこみ ちう
死体の群れ達 を わくちん と よんで
化学と科学の果て おくすり と よんで
ち ....
僕には見えない
昔は見えていたはずの繋がった糸は
まだ君の目には映っているのだろうか
君が僕の言葉に
いちいち反応するのは
そう思えるのは
僕の勘違いなのか
想像が出来なくて
....
僕達が暫くの間歩いてきた細い道の意識はとうとう砕けて、
女は僕の横で微光点在する白昼の花々を避けて廻り始める、
言葉を 一つ 一つ呪うように吐き出しながら ....
日が暮れて今日も塩屋に
ナメクジたちが集まる
口々に死にたい死にたいと言いながら
塩を求めにやってくるのだ
けれど感情が昂りすぎて
みな自分の流した涙で溶けてしまう
翌朝塩屋の前は
粘液 ....
ぼくらの夢が一つ消えていった
ずっと空き地だった場所に
高層マンションが建つらしい
みんなでゲームをしたり
自転車で走り回ったり
喧嘩になったりもしたけれど
いつも気軽にみんなが集まって
....
寝っ転がってると殻に当たった。
殻の向こうでは大きな嘴が、
こつこつと、
ぼくを喚んでいる。
ごめん。
午後の昼寝には、
少し遅れてしまいそうだ。
....
君を思う
とき
上と
下に
僕は
引かれて
風も冷たく高く高く上り
落下を予感する
ケラの様に深く僕を隠し
浮揚のしかたを知る
地平からすれば同じこと
君から ....
自分の事を大好きになれたら
自分の為に笑えるのかな?
あなたの事が大好きだから
私の為に笑ってくれないかな?
周りがみんな笑ってるから
私だけが淋しいのかな?
....
久しぶりに聞いた
あなたの声
優しい声
笑い声が風にのり
幸せを運んでくる
いつも元気で 強がってるけど
ほんとは とっても 寂しがりや
私に見せてくれる その一瞬の素直 ....
「たいへんよくできました」
というスタンプがどうしても
自分のノートに押されたかった
先生にノートを渡しても
いつも「がんばろう」とか
「あとひといき」ばかりだった
同じクマのスタンプなの ....
誰かの掌から滑り落ちたゴムホースの水が、誰かの足元の
地面のうえで、いつまでも意味もなくぐるぐるループしているよ
足元の芝生のうえで、いつまでも誰かの想い出の芝生のうえで、
ゴムホースの ....
あなたと私は
一緒になってはいけない運命だったのね
愛していたわ
誰よりも
お互いを
想う気持ちがあれば
何があって ....
はじまりはじまり
めくるように幕は開け
そしてやってくる
壮絶に赤い赤いシーン
ねえ、きこえる?
無音に響く
私が奏でる
インストゥルメンタル
からだごと
空も
地も
漂うも ....
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