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あなた今夜はやけに暖かくない? と月が尋ねると

ああ、ロウソクの火が燃えているのさ と地球が答えた

この頃夜でも明るいのにロウソクの灯りが必要かしら?

明るすぎて見えないってこともあ ....
第九、を
歌おう
裏声も雪のかたさにかすれ
鈴の音も惑う聖夜に
深く沈む想いと「僕」と二人きり
肩を並べて雪にとけて

それから
それから

 ....
ぬれた銀杏から
ぬれた銀杏の においがする

眼をとじても とじなくても

晴れた日の銀杏から
晴れた 葉のにおいがするように


紙の 傷のある指と
かさの柄をにぎる指

と ....
ひるまに
今年はじめての
しろい息をふきだした
わたしの口は おそらく
しろい雲でおおわれていたことだろう

わたしは雲をうみ
そう ひつじのかたちをしたしろい雲を
ながめて
ながめ ....
流れる空が歌う
消えて行くのは雲のほうだと
波打つ海が歌う
消えて行くのは魚のほうだと

見えないものすべて
人の思いで出来ている

形成された形に名など付けないでくれ
形の無いモノ ....
雪明り照らす散歩道 どれほど月日はたったろう
山茶花(さざんか)香る凍て空の 星に隠れた春の色

落ち葉に染まる並木道 樹々に揺蕩う 君の影
きらり きらり 粉雪孕み さらり さらり 吹き上が ....
夏の空には白い雲がながれ
暗い緑色の湖にうつる木々
幼い想いを秘めた草いきれ
揺れて動く昆虫の青い狂気

母と若い二人の姉とぼくを
残して夏の日父親は死んだ
集まった縁者は皆知らん顔
 ....
キレイ事並べて
嘘ついて
居場所さえない私は憂うことすら忘れて

不安だから破壊して
寂しいから孤独選んだ
道に迷って
つまずいて
行き先もない旅路に地図なんていらない

重ね ....
震える指先が凍りついて
いつか口に含んでも動かなくなったとき
幾度も自分を納得させる言葉を吐いた

私は人より多少不自由なだけ
壊れた右耳は機械の力で補える
動かない指先は動く片手で補える ....
ぴあの の上


根が 張って
指に さわる

薄暗い へや
夜 の 木

眠る
なぜ
例えば、君が泣いていたら。
何となく僕が隣りにいるように。

例えば、君が痛くて泣いているのなら
僕はなんとなくでは君の隣りにいないように。


その雫を掬い取ってあげたい。
この手に ....
ある人はいう
空がくらくなるのは
日が眠るときに
よく眠れるように
空があかりをおとすからだ


ある人はいう
空がくらくなるのは
日がさるときに
次に会う瞬間を
空が恋こがれ ....
空はややこしく物悲しい
こつこつと誰かの一人帰る音がきこえる
車の高いクラクションがなる
冬の風が耳にしみる

先ほどまでうすいシャツ一枚でいられたのに
わたしはカーディガンをはおり
つ ....
帰ろうと思っている
生まれた町はもう無いけれど

君がもしまだ
生きているのなら
全てに見放された君のために
今はただ空を見上げて
帰りたいと思っている


君の、元へと。
桜をかけのぼる 一人の少女
ランドセルをカタカタならして
影が楽しそうに 伸びている

はたと止まった 一人の少女
目に 桜のつぼみを映して
少女の瞳に 花が咲く

そして
何度も振 ....
祈りをこめてやれば
たどりつくと
おもっていたんだから
赤いくちびる
霧でみえない
やわらかな膜

せなかの音
呼びたいのは何
赤い点々
地図のうえ
おちる
うかぶ

 ....
きょうも
花ぱらり
波ほろり
あるく ひとびと

うまれた頃の温度
中途半端なしあわせに痛んで
降りたくないと
泣いたねがえり

満ちていた
旅のはじめ
いだいなふるえ
落ち ....
彼方の夢を見ました
彼方は私の編んだマフラーをして
月がとても美しく輝いていました
程なくして空に在るのは夕日であり
やはりそのまま夜がやってくるのですが
そこに月はもう輝いていませんでした ....
ふとした時に
小さな火ダネが
落ちてきました
 ゆっくりゆたかに
 両手のなかに

こんな小さなものなのに
私の全てに広がって
私の全てをあたためました

となりの人ももっていたの ....
自分の名前がついてるとも知らず
いわしは
雲を見ていた

自分の名前すら知らないままに
その赤く染まるのを
外があまりにもしずかなので
わたしはまた音を失ったかと思いました
外があまりにもうごかないので
わたしはまた光を失ったかと思いました
外があまりにも秋らしかったので
わたしはまだ冬がきていな ....
「好きだよ」
そう、言われただけでわたしはだめになる。
こらえられない。涙。ぽろり。
月を見ていた

さめざめと
蒼く光る月を

枯れ葉が
ざわめく

風が一息つけば
冬に呑み込まれそうな
気配の中

私の形をした
不安が
足下で揺れる
いつになく
真っ ....
君が花を飾ってくれた

僕の部屋に
初めて花が咲いた
白い花だった


花の名前は
名前は


聞いたけど
上の空だったから
覚えてない
かなしい
かなしい
かなしい
音が
三回して

水たまりの鯉は
のたうちまわっていました

おたまじゃくしは
海の中で目を白黒させていました

砂漠では
珊瑚が立ちつくしてい ....
彼女は早起きしてお弁当を作って
今日はピクニック
いいお天気
彼女の調子もいいみたい
ひさしぶりのピクニック
外に出るのもひさしぶり
彼女の退院記念

彼女の作ったお弁当の中身 ....
雨が降って。誰かが傘をさしたら。
あなたの色を探したい。
いつか、さしていた、あおいあおい傘を。
ほかの人の傘なんて目にはいらない。
あなただけのを見つけたい。
すべてが無駄じゃなかったと伝 ....
生命は
生まれたと同時に
死を背負い
生きてゆくものらしい

人も
その例に外れず
存在する

いつ
いかなる時も
人は
『死』という存在を
拒絶し
無駄とわかりながらも
 ....
口笛が遠くまで聞こえるのは
まわりに誰もいなかったからだ
分かっていたんだろう


少女よ
どこにも行かなくていい
君が知ってる誰もかもは
どうせ君の知らない場所で笑っている


 ....
 おっきい おばあ
 おきなわでもきしゃがはしってたって
 ほんとぅ

 ええ やーぬ わらばーや        ねえ お前の子は
 ぬーんでぃ あびとうが         何と言っているの ....
春日野佐秀さんの自由詩おすすめリスト(757)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
今夜、或るカップルが- LUKE自由詩403-12-24
『飛行少年、S、の聖夜_1996』- 川村 透自由詩6*03-12-24
おもいで- キキ自由詩803-12-12
ゆるやかにいきる- 竹節一二 ...自由詩403-12-12
名も無い空と海の真中で- りぃ自由詩203-12-11
春待ち人- 沙羅ルビ ...自由詩103-12-9
五十三回目の夏に- 狸亭自由詩503-12-8
821- サキ自由詩103-12-6
指先と神様- 竹節一二 ...自由詩503-12-6
部屋- 砂木自由詩7*03-12-5
なき虫。- りぃ自由詩103-12-4
日がくれる- りょう自由詩9*03-12-4
冬の、- 竹節一二 ...自由詩203-12-3
ALONE- りぃ自由詩203-12-1
桜さくころ- 水野 花自由詩203-11-26
りずむ- 石川自由詩703-11-22
歩々日々- 石川自由詩403-11-22
夢一夜- KEIK ...自由詩103-11-21
小さな火ダネ- りょう自由詩5*03-11-20
いわし雲- たもつ自由詩1603-11-19
まひるの丘- 竹節一二 ...自由詩403-11-18
涙。- 千翔自由詩303-11-17
十三夜- primrose自由詩303-11-17
君が太陽に見えた日- ミサイル ...自由詩103-11-16
メルヘン- 岡村明子自由詩6*03-11-15
ピクニック- いとう自由詩1403-11-15
雨が。あなたを。- 千翔自由詩203-11-14
死についての考察- 長月 猫自由詩103-11-13
いつか大人になる少女達へ(おもいで)- からふ自由詩2603-11-12
かでぃなー_嘉手納- AB(な ...自由詩603-11-10

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