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月が白く染まるころに 君に会いに行こう
月が白く染まるころに 君に約束の電話をしよう
受話器をとって ダイヤルを回して 呼び出し音に息を潜めて
君を待つ
「なぁに?」
白く染 ....
大好きな歌
何度も歌ってくれた
優しいその声にそっと寄り添い
時の経つのを忘れる
迫る時間に涙して
離れたくないと握り合った手
無常な悲しい合図にキスをして
....
世界で一番好きな者同志が結ばれる。
それが一番幸せなことなのだと思うけど
なかなかそういうのも難しい。
思いがあちこちさまよって
行き場をなくしている。
誰が一番だなんて決められない ....
誰もいなくなった部屋で
揺れる鈴を
祭囃子と
遠い花火が
呼んでいた
赤い小さな
金魚の遊ぶ
窓辺に揺れる鈴
(ち、りん)
月明かりの ....
あけらかんと
ゆみをいだいて
まひるのつきを
ねらいうつ
とどくどくろは
笑みをたやさず
かすれたくもに
キスしてる
リネンきろくの
ひるまのゆめ ....
感傷的になるほど
美しく
心は{ルビ千々=ちぢ}に
乱れ飛ぶ
空へ
大好きです
空へ
雲間から差し込む光のすじの神々しさがたまりません
空へ
夕焼けの少し前
あなたは虹色に染まります
空へ
朝焼け時 ....
空に穴が空いて
向こう側と こちら側が
つながってしまった
上っ面だけ良い青空の
向こう側から流れ出す
途方もない負のエネルギーは
夜に咲く花のように
渦を巻いて 開く 開く
....
ひらがなを覚えたのは
褒めてほしかったから
泣かなかったのは
泣けなかったから
望まないのは
叶わないのが怖かったから
受け入れられないのが
受け止められないのが
拒絶され ....
ふと、気づけば 星々は消えてゆく
ふと、気づけば 星々は生まれゆく
死と生を正味する確かな空間の中で
嘘もすっと透き通る夜の無のように
嘘さえも返って来ない虚空のように
優しい嘘つき ....
いつまでも変わることのない
あの青空に恋焦がれて ずっと変わらないと信じて
心はいつも青く照らされていて 淀み一つない君の光は
僕の空の色を七色にも彩って
カケナイ心 いつ ....
骨が雨を引き寄せる
道が暗く輝いている
聞こえない歌がとどろき
鳥はみな飛び去り
海を隠す林は
ほんの少し涼やかになる
荒地の泥が乾く角度で
天使がかしづいて ....
哀しげに咲く花の花びらが散っていく
可哀草の花びらが散って、葉だけ風になびいて・・・。
指で触れただけで、散ってしまう可哀草。
あまりにも弱くて「カワイソウ」と人々に言われその名がついた。
風 ....
ゆっくりと時は流れていきます
指の間をつたって わたしとあなたのあいだ
海の音が聞こえませんか あと、優しいうたも
夏の虫がよこぎります わたしとあなたのあいだ
意味もなくないてし ....
幸せのかけらはミルク色の花びらになって
満天の星空から零れ落ちてきたようで
みどり色の山から沸き上がる雲の花
いずれ ミルキィウェイに還るのか
真っ白なふかふかの絨毯が
空一面を覆い尽く ....
からっぽな、そらっぽ。
空々しくて白々しい。
誰もいない。
遠すぎて、
ひとりがとっても空っぽい。
たおれるって
あきらめることでは なくて
おきあがれない こと
かよわなくなった こころ
暗く 憎しみばかりつのる時
灯は しずかに 病みを照らして
今は 夜
ただ ....
これまで
受けた
ココロの傷
あなたに
優しくされるたび
ひとつひとつ
消えていく
あと少し
もう少し
あなたと
一緒に
時を過ごせたら
私のココロに
咲く花は
綺麗に
....
ただシュールなだけじゃ
だめなんだよ と ピン
ポン玉を川に投げ込んだ
ガシャン、とガラスの
割れる音がしてオレンジ色
の玉はゆらゆらと水面
を滑っていった/みなも ....
寒い風が吹く季節の中
あなたとわたしはこの場所で
互いを知り
震える手をにぎり合い
互いのぬくもりを抱きしめあったね
とても凍えそうな夜だったけど
わたしはあなたの ....
愛は空を飛んで
雲をつき抜け消えていった・・
僕には見えない
そんな愛はドコへ?
知っているよ!
愛の在りかを
雲をつき抜け
消えたと思わせ
....
たくさんの流星が
空から
やがて降ってきて
わたしはちいさな
おいのりを
ひとつ
くちびるは震えがち
言葉を
すこし信じたら
肩 ....
入院してる友達のために折ってるのと
その子はちょっと淋しそうに
鶴を折っていました
それを手伝おうと
わたしも折ったのですが
できあがった鶴の
羽を広げようとしたとき
その子 ....
橋の下には
川が流れている
たくさんの落ち葉の側には
木が立っている
枕の上には僕の頭がある今、
天井の片隅からきみが僕を見ている
庭で猫が鳴いている
ああ、僕は死んでいるんだね
暗い ....
目をあけると、昼間の太陽が僕を迎え入れた
そんなに眠っていたつもりもなかったのに
何気なくそとに出てみた
何をしようとは思わない
ただただそとに出た
そこに理由はなくて
からっ ....
不幸は不幸としてやってくるというのに
はじめからわかることは少ない
時には
とても甘く幸せな形をしていたりするから
ふたを開けてみるまでは
よくわからないことが多い
だからこれからは
....
君の中にはすでに僕でない僕がいて
君のことをいつもおどかしたり笑わせたり
悲しませているんだろうな
きっと僕が知らない僕は
僕よりも優しくて冷たくて
誰よりも優柔不断に違いない
君 ....
君の笑顔は解読不能
そして
天気記号の元になる
君の涙は解読不能
そして
前文明を葬った洪水の元になる
君のメールは解読不能
そして
現代の学者を悩ます ....
I'm always close to you
「そばにいるよ」
歌声の素敵なあなたは天に召されてしまって
ずっと悲しくて、つらくて、どうしようもなく
落ちるところまで落ちて
....
あなたの白いスカートが
ひととき夏色に見えたのは
うすぐもりの雲の切れ間から
気まぐれに顔を出した
あの眩しい日差しのせいではなく
あれはそう
道をさえぎるようにもたれかかる紫陽花に
語 ....
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