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ト (まえならい!)
下 (ふたをして)
上 (ひっくりかえして)
止 (とまって)
正 (ふたをする)
工 (はしょって)
王 ....
寒くはないのに
冷たい空
凍えてはないのに
震えるからだ
地面の
一番近いところに
膝をかかえ 丸まって
雨を待っている
あたたかな
雨を待っている
今は
固く閉ざしても ....
あなたの名前を何度も呼んでいるうちに
気づいてしまいました
あなたと僕が結婚したら
同じイニシャルになるのだと
目を閉じて
目を閉じる前に見た雪が
空へと戻るつづきを見る
白く小さな音を見る
雲の鳥がほどけて落ちて
土の上の鳥になるとき
すれちがう雪の言葉には
ほどける前 ....
死んだ後の世界を
一番好きなように考え出して
それを日々の心の支えに生き
ただ死に憧れだけを持って
世間のしがらみを憂うれど
低く落とした視線の
根底に見覚えのあるいつかの
足音
にあ ....
胸の叫びが届いたら!と
深い空を見上げ
たわけた祈りで天を嘲弄する
この心は幼い頃から死んでいた
何が真実かも知らなくて
愚かな行為で神を嘲弄する
助けて!!
{ルビ闇=くら}の底から コダマス
助けて!!
どこからともなく キコエル
誰だ
認めたくないから
逃げてみるが
いつまでも
キコエル
貴方に会えなくなって
一年が過ぎようとして
最期に見た姿さえ
もう私の知らないあなただった
私から貴方を奪った
あなたの環境が憎いけど
それだって結局
貴方が ....
もう
なにもない
あなたに伝えることは
もう
なにもない
あなたと分けあうものは
真っ白な
雪のなかを
真っ白な
二わのうさぎ
それぞれ
きたみち
ひきか ....
ペンギンは夜に飛ぶ
黒い背中を空にむけ
今宵の星座をうつしたら
かわいい翼をぱたつかせ
一瞬の風をつかまえる
とんがり頭は羅針盤
短い足をきれいにそろえ
星間軌道を飛びま ....
コーラの泡
思いのほか痛くて
もう一口
軽音楽
骨の折れる音は案外
ポップスじみてたよ
肩に 近づいた
未解決 の おでこ
つんと おしもどすと
書くっと
ねる
だんだん
君のことを忘れていく
忘れられないと思っていたのに
君の笑顔と泣き顔を最後に見た
あの日
いくら泣いても
涙が溢れてきて
いくら飲んでも
....
言葉を重ねれば重ねるほど
伝えたいことが遠ざかるような気がしたんだ
だから今日はもう何も言わない
沈黙の中でこの感情は満たされるだろう
目を閉じていても そ ....
とてとてあるくかわいい子供を
吹雪は飲み込んでいきそうです
灰の地吹雪はそれはもう勢いで
伸ばした手も掠れさせるほどに
多分息もできなくなりましょう
下から舞い上がり降る地吹雪は
....
白い雪をあなたに投げることもできないので
白い便箋白い封筒白紙の手紙を送る事にした
青い影が落ちる白雪は今日も惜しげなく降り
茶が見えていた土を枯れ色の木々を白に塗り
まだこれから長い ....
あなたの寝息をききながら
椅子に座ります
滑り落ちてゆく夕暮れを
読みかけの本に挟んで
あなたの寝顔を
こそりと見ます
....
不思議な色の蝶々が飛んでいる
それは輪郭の曖昧な
色彩だけの蝶
夜の透明な影を磨く
電灯に錆びた灯りがともり
ナイフが鈍感に尖り
どこかで
海が泡を立てながら
消えてゆ ....
私のあなたへの想い
あなたの私への想い
どちらが大きい?
私<あなた
私>あなた
私=あなた
等符号の大きさが愛の大きさ
きっと
私のほうが 強いかもね
どちらが大き ....
微笑みかけながら
ゆっくりと揺れる
僕のリズムに
合わせながら
もうそろそろ夢から醒める頃合でしょう。
あなたを包むその殻は
いつまでも守護し続けられるほど強固じゃない。
……判っているのでしょう?
誰もが自分の足で立って
そうして歩いていかなけ ....
桜並木の道で出会った二人。
君は薄紅色に染まってゆく・・・
海岸で小さな貝殻拾って、幸せそうに笑う君。
夜はホタルの光に照らされて・・・
二人幸せだった暑い夏の日。
もみじが道いっぱ ....
あなたは
一匹の子猫をみつけた
木枯らしの吹いた夜
寒さに震え、怯えている
「よしよし」
「いい子だ」
「こっちにおいで」
警戒をしながらも
あなたの優しい声と
安心できる匂 ....
雪がふるたびに
おもう から
積もろうとしては消え
消えては積もろうとし
傘のしたから手を投げだし
雪をひらう
どこまでが雪なのか
わからなくなる
輪郭を
な ....
いつまでも続いていくよ
足音だけがしんしんと
君は確かにそこにいるの?
遠く遠くにいるように
のばした腕さえ届かない
雪とけが我慢できなくて
とってもカワイイ僕は
とってもカワイイ服を着て
おはようを言いながら出かけていきます
空には雪とけの美しい景色がひろがって
足 ....
壊れて散っていく花瓶に哀悼を
新しい花瓶にいつか枯れる花を
枯れて散っていく花に哀悼を
新しい花をいつか壊れる花瓶に
その暗がりの
垣根の曲がり角
街灯の忘れた、深いところで
新しい
を待ち焦がれ
いつだって、夢に泳ぐ
暮れては明けて
それが僕らに与えられた規則で
夕焼けには耳の奥で
明日が開く ....
ねえ
瞳 すぐに閉じて しまう
悪 い クセ
怖くな んてない
....
金網の上に落ちた
影だけが拾った
空は洗濯物をなびかせる風に運ばれていく
ひとかけの雲が
群青のなか
海を思い出させた
白いシーツがたわんで揺らした影のなか
風穴(ふうけつ)に隠れた兄妹 ....
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