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夢を見たよ
まだ君も僕を嫌わず
まだ僕もお喋り好きで
君がどこから来たのか
知りたがっていた
僕らどこへ行こうか
話し合っていた
君はどうして鳥に
生まれなかったん ....
12年間 家に住み着いていた
黒猫が 死んだ
私は 今日 夢を見た
ふわふわと毛玉のような黒猫を
ふわふわと撫でている 夢だった
もう一度 撫でてもらいに
....
紙切れ一枚
短い言葉が連なる紙切れ一枚
すっと指を滑らせて見たら紅い血液が
じんわり滲み出した
こんな薄っぺらい
微かな力ですら破られてしまう
この紙切れ一枚
等身大の紙切れ ....
愛してるから
あなたの白くて軽やかな骨
砕けた
破片と大小の粉
風に飛び散ってしまうのが怖いから
壺へ収めていく
手に取って 確かめて
愛しているから
泣いたら
あなたが困るだろうから
あなたの前では泣きません
泣いたら
滲めな顔を見せるから
見っとも無いので泣きません
だけど今夜は
満ちることのない涙の壺 ....
空を高くしたのはにんげん
都会のビルはそらにむかって銃口をつきつけて
戦争をふっかけている
勝敗など決まりきっているのに
今宵もまた月が満ちてきました
さ、唄を歌いましょう
この時間の空気はゆっくりと冷えてきて
昼間の暑さがウソのように溶けていきます
世界は藍色に染まり
空には散りばめられた ....
この真夜中の
この静けさに
チラチラと
狂気は降って
闇の秒の遅さと
生の流れの速さに
僕は怯える
明かりを付け
異国の古い
映画に紛れながらも
こ ....
ぴかぴかしたもの
すきとおったもの
まんまるなものが
むやみに好きです
そんなものを見ると
私の中の原始人が
ぜったい欲しいと
だだをこねます
水晶玉とガラス玉
色とりどり ....
誰にも なんにも
言えないものだから
大切にしまいこんだ笛を
吹き込む風が
鳴らしています
静かな部屋の中で
かすかに鳴る 笛の音を
聞いていましょう
....
川の水にも映ってましたね
赤や緑の花が
空に咲いたんですよね
夜はすっかり一人前だったし
きみはしっかり素直だったし
星の雫が降ってきて
きみの手のひらの上で
こんぺいと ....
青空をよぎる壮大な雲
公園のベンチに腰掛けて
気分屋の君と二人眺めてる
入道雲、いわし雲、おぼろ雲
なんか色々と習ったけれど
そんなことはどうでもいいや
君とキスをしている間にも
....
紙飛行機
扇風機の風で飛んでいかないように
クリップでひとつにとめておきましょう
紙飛行機
飛んでいけなくなってしまったけど
明日にはあなたの手元に届くでしょう
いたずら好きな今夜 ....
きみとぼくは
泣きながら
ダンスを踊り
磁石の月に
吸い寄せられる
空の終わりに
ぼくの汚れた靴と
きみの破れた
ドレスの裾が
....
体投げ出して 心振りかざして
私は自由を求めるけれど
自由って なんだか本当は知らなくて
只今は在るがままに
笑ったり
泣いたり
怒ったり
君の、ころころと、まるで万華鏡のようにかわる
「君の顔」
ボクの一番好きな「顔」は照れ笑いの顔、
宝物の中の宝物
恋の歌を口ずさまずにはいられない
....
受験まで一年「しか」ない!
そんな事を大義名分に
優秀かそうでないかなんて関係なしに
一年を卓上で過ごすように
まくしたて
「これは君達のため」といいながら
「教育」という名のもとに
....
雨上がりの空に
未来への橋が見えた
小さいころは
追いかけてられたのに
今はもう
追いかける勇気すらない
君を追いかけたかった
君を……引き止めたかった
君を……抱きしめて ....
お前の細い腕で
もう俺を支えなくていいよ
俺は
たとえ ぶっ倒れても
1人で歩ける歩きたい
俺のことを必死に支えてくれたのは
お前だけ
わかっているからもうい ....
知らない街で
洗濯物が揺れている
風に洗われて
青空を映しながら
知らない道に
鳥の羽根が落ちている
素通りなど出来なかった
「これは大空の破片なのだ」と
....
硝子のボトルから魂が注がれる
月に枯れない花があり
月に還れない君がグラスにこごる
「わすれないで」
それは誰のことばだったのか
少年達の亡霊がわたしの部屋で踊る
わたしはグラスを ....
背中から君を押すように
ボクの体を南風が通り過ぎていく
北風も 独特の北の空気もないのに
背中あわせの君は何を見ているの?
背中でそっとといかけてみるけど
ボクのといかけは
君 ....
ボクには秘密がある
誰も信じてくれないような秘密
でも、寂しくはない
信じてくれなくてもかまわないから
それは夜の眠りにつくまでのわずかな時間の楽しみ
灯りを落とした部屋でひとり布団に座 ....
初夏の風に葉をさわさわと揺らせて
静かに佇む一本の木
強くなってきた日差しに
きらきらと輝く葉
いつからそうしてそこに立っているのだろう
行き場の無い想い抱えて窓の外
目をやれば静かに微笑 ....
月はね
遠くから見るから
綺麗なんだ
そばに寄ったら
でこぼこで
何もないだろうね
君も
遠くから僕を見るんだね
僕が愛しく思っているのは
君だか ....
ラ・ヴィ・アン・ローズ 人生はバラ色
パリの空の下 古いレコード店から
軋むように 歌が流れる
日本からここに辿り着いた初老の男は
晴れた日には セーヌの流れを聞きながら
カフ ....
「これ、どうかな?」
君は困ったような
でも嬉しそうな笑顔でボクに聞いてくる
今日は記念日
ボクらが出会った記念日
そんな記念日に
君はボクにプレゼントしたいって言った
ボクは君 ....
いろいろな
しつもんが
あたまのなか
うずを
えがいていても
きょうも
わたしの
くちびるには
つるつる
すべりだいの
ことば
まちがいなく
このえがおのし ....
うさぎはおおかみの上着を着て
おおかみの上着の上から
うさぎの上着を着て
うさぎの上着の上から
おおかみの上着を着て
ほっと一息ついて
コーヒーショップなんかで
おおかみの上着を脱いで
....
不安な気持ちと幸せな気持ち
量ってみたらどっちが重いかな?
ただの天秤じゃなくて 心の天秤で
誰かが言う、
「そんなの量れるわけがない。決められるわけない」
たしかにそう
量れるわ ....
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