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物凄い形相で流れていく
世の中についていけずに
颯爽と横切る流れに次々と
泳ぎに長けた者が飛び込んでいく
その様を私は未だに迷い煙草を吹かし只眺めている
周りの誰しもが早く飛び込め
飛 ....
{引用=
ぼくは逃げたり
なんてしない
ぼくが背負っているモノなど
屑みたいなものだから
ぼくは怒ったり
なんてしない
何も変わりは
しないから
ぼくは絶望
....
だから
今も
死んだと思いながら
生きている
月曜日の朝
長い眠り
そして夢
彼は水の底で 海の底で
静かに
雌伏の時を過ごしていた
そして眠り
またも眠り
心地良い水のゆらぎの中で
彼は際限なく眠りつづけていた
動乱の前の
不気 ....
ニット帽深くかぶる女の子が好き
何も見たくないと両方の眉にかぶせて
黒縁眼鏡の似合う女の子が好き
レンズのむこうから青空を見上げてる
気にしない本当は
気にしてないことばかりの
....
こうして夜の海を見るのは
何年ぶりなんだろうか
誰もいない 夜の海の砂浜
昔は君と二人で 海ガメ作ったね
夜の海の砂浜の 海ガメの背中の上に寝転んで
夜の海の砂浜の 海ガ ....
ほほを伝う
海
つめたいのかあついのか
肌に、にじんでゆく
幻聴ではなく{ルビ潮騒=しおさい}の。
いえ
ただの涙ですけれど…
守るものは魂
あんなことや
こんなことが
あった ....
ひどい青さの落果
そんなに思い出を失くしてどうするの?
夢をみてるのね
ゆるい傾斜の果樹園で
ひとつひとつの木には
実がふくらんでいて
それいぜんには
花が咲いていて
遠い
息が ....
思いと
言葉が
噛み合わない
きらめく星空 瞬く間に見た夢
あぁ 手を離さないでいて
波打つ心 雲間の向こうで微笑む{ルビ未来=あした}を掴めるの?
”I miss your smile”
突き抜ける青空 はばた ....
さっき見た君の姿は瞬く間になくなってしまって
いま、僕の吹いてるところは身を縮めたくなるほど寒い
ここから 君のいるのはあっち?こっち?どっちかな?
びゅーっ
あれ?
今見た ....
あなたのこと、見つめてもいいですか?
手のひらの小さな水溜り
そこにかすかに映るあなたの横顔、見つめていてもいいですか?
水溜りの水が手のひらからなくなるまでのわずかな間
あなたの横顔、見 ....
「僕らは彼らのように毎日そばで触れ合うことはできないけれど」
「僕のわがままだけど」
「君とずっと一緒にいたい。僕の心のそばにいてほしい。」
「大好きだから・・・愛してる」
好きなのに ....
なくもんか!
大声あげて泣きじゃくる君の少し離れた部屋の隅
ボクは天窓から見える月に向かって固く誓う
だって
男が泣いたら格好悪いじゃないか!
ボクが泣かせたのに泣けるわけないじ ....
声にならない声を空に向かって話し掛けてみる
「すべてを語るには早すぎる、僕らは近づきすぎた。
うん、そう。別れようとは言わない。言えない。
どうして、か。それは君が好きだから偽りたくないだけ ....
・
・
・
音もなく湖に波紋が広がる
同心円の規則正しいリズムを刻む
その始まりはたった一つ音もなく
湖にこぼれた{涙滴=ティアドロップ}
それはまるで
見ず知らぬ人との間 ....
すべての色が、白く染まって・・・
そこはまるで、もとから何もなかったかのように空白で・・・。
この世のすべての色が、白く染まってゆくように、
この桜の色さえも、白くなくなってゆく・・・。
ここ ....
どんなに悲しいことがあっても
僕は生きてゆけそうです
昨日まで降り続いた雨は止み
久しぶりの陽射しをうけた草花が
深呼吸をするみたいに
みな空を仰いでいました
光と水と二酸化炭素か ....
コーヒーの海を
泳ぐ魚の群れ
ごっくん飲み込んだら
体中の血管を
鰯が逆流し始めた
もうすぐ心臓に
クル
{引用=
冷え切った
ガラス越し
君は・・・・・
雨を眺めている
・・・・・・・・・
冷め切った
君の瞳越し
ぼくは・・・・
少女を見ている
・・・・・・・・・ ....
優雅に流れる時間
悠長に流れる時間
あっという間に過ぎ去る時間
まばたきする間にすりぬける時間
どの時間が優美なのか
どの時間が真実なのか
どの時間が感動的なのか
どの時間が刹那的な ....
どことなく これで終わります
人が列をなしている
待つ人の
意味のないため息と期待
本当に? と聞き返す声
始まったのかもしれませんね
音も無く
油のにおいも無く
老いていく顔 ....
あなたは
少し情緒不安定で
まるで子どもで
自分が嫌いで泣いてばかりで
「どこが好きなの?」
と尋ねられても
いつも上手くは言えないけれど
言うべきことも分からないけど
心が狭 ....
ともすれば不思議な
雨だったけど
顔には暖かい斜陽を感じる
季節はずれの
天気雨がうっとりとして
雨の原石は記憶の中で
わずかにしっとりとしている
吐息よりも小さな音をたてて筒抜 ....
無限 渇望 裂けた風
知らない彼方の鉄の味
信仰 圧縮 求不得苦
熱なき砂漠の非現実
ー 何故 砂に 潤う ー
歯槽膿漏 ものもらい
爪ならとうに擦り切れた
目覚める街は ....
人ごみの中立ち止まり
無理やり自分だけ
時間を止めようとした
深呼吸するように
長い溜め息をつくと
指先から
どんどん体が透けていく
僕は会社で半透明で
友達に会ってい ....
ハーモニカ吹き鳴らせ
唇切れて血が滲むまで
ハーモニカ吹き鳴らせ
メロディなんてどうでもいい
リズムなんか関係ない
ただとにかく
耳つんざくばかりの音がほしいのだ
そこの踏み切りの手前に ....
悲しい青の中で目覚めるのが好きだった
そっと空を見上げると
つぶつぶの青から落ちてくる小さな光が
こんないとおしいって
涙の青 深緑に変わる私の膝の上で
空耳だったといっ ....
粉雪が舞い落ちる
ひらひらと
ふわふわと
世界が白に染まる
視界が白で埋まる
浄化が街を覆う
全てがリセットされる
ボクは立ち尽くす ....
夜が過ぎる
君のグラスにペリエを注いで
空に星を増やそう
明け放たれた窓から伝う暗さが僕には沁みる
淡い輝きの数を増やしては
断続な痺れを誤魔化すんだ
Break my wall
....
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