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 塹壕に飛び込んだジョーは
 爆撃をくらって
 目も鼻も口も耳も吹き飛ばされ
 運び込まれた病院で
 両手両足切り取られ
 意識ある
 ひとくれの芋虫男になった

 後頭部で叩きつける ....
  野の花の 優しさが
   あなた

 一ふりかえり見る
 広漠とした 高原の葉ずれの音に
 それは
 しみこみ 又はねかえり
 幻影の様だった 稚い愛

 北方に 連なる山はだが ....
 いいにおいがするよ
 ひとがゆくところ

 いいにおいがいっぱいするよな
 かぜにさそわれ
 やさいがやさしくいためられ
 そっとおはしがならんで

 みずまきのてをやすめると
  ....
  ・{引用
            ⚪︎}
   波音 のない夜の海の
   靴底の湿りけ。
   波の 、{ルビ音=ね}に

{引用=
    𝘹 }
{引用=なにも 想うことは  ....
白い、
そして少し青みがかった雪に身を投ずれば、
はるか昔の少年がいる

そういえば私は昔、少年だった。
と言葉を発する

誰にでもない、
おびただしく佇んだ雪達に向かって

私は ....
草が草の記憶を語りだすと
風の結晶はふと風に溶けていく
掌で温めていた卵が消えてしまった時
わたしは初めて言葉を知った
その日の夕方
新しいベッドを買ってもらった
感謝の気持ちを伝 ....
草むらで月鈴子がリリリンと鳴くから
季節が移り変わっていくのを感じる
風鈴の音色とも少し似てしまうから
間違わないように風鈴は小箱に仕舞おう

静まり返った夜の向こうで
あなたは何を思うの ....
宇宙のどこかで超新星が爆発している頃
ぼくは縁側で爪を切っている
我々という混沌を気にもせず
おはようございますと近所を装う
猫が欲しい 人も欲しい お金も欲しい
そろそろ寝ますか
それと ....
○「処理水放出」
「説明不足」というよりも
「信用不足」なのである
信用されてない総理が
いくら説明しても
同意はえられないのである

○「田舎の人間関係」
強ければ多少悪くたって
 ....
ふりこにふれるたびに。このおもいでもちかいうちに。うけつがれていくのかな。ってなっていく。たかなるのはなんですか?



もしてつくられたもぞうひんであっても。わたしたちのあかしとしてのこる。 ....
ダイヤモンドの針をそっと置く

行っておいで

想い出は遠くなるばかりで
美化されたがっているのはなぜだろうか
この溝は
なぞられれば現れる道だ
ふたたび
さみしさの琴線に音を咲かせ ....
指先を太陽に翳して
陽の光の中を着物の着崩れを直しながら歩く

隣町まで足を棒にして歩いてみたら
少しはこの気持ちが楽になるだろうか
茶色い茅葺き屋根の家を過ぎて
長屋を横目に見て
空き ....
蛍の明滅だけが知っている
かすかなぬくもり
かすかなのこりもの
まるで映写機のように
今だけはおもいださせてそっと瞳をとじて
○「坐禅会」

足を組み背筋を伸ばし
一息一息に意識を集中する
坐ると無心になれますか
と聞く人があるが
坐っていると
妄想が次々と浮かんでくる
無心とは程遠い
線香の灰の落ちる音ま ....
ふらふっと
溢れ流れ出て
浮遊から跳躍へ
飛び立つクラゲ

穏やかな飛翔にて

濃密に暗まる
空の青みに
明るむ灯を点し

羽ばたく花と為り
咲き開き咲き誇る

  *
 ....
 女が 路地裏に居るのを見た
 
  雨が 降るのを見た
  ライトがいくつか点いて
  薄暗さの充ちてくる

 音の ころがる時
 夜の始まるのを見た

 
 おかもち提げた女子 ....
子どもたちの夢は
入道雲とともにあった
貧しかったけれど
夢があった

時は瞬く間に過ぎて
もう戻らない

今は夢にうなされる日々
○「指導者」
下の指導者は
とつとつと説明する
中の指導者は
なんでもわかっているように
べらべらしゃべる
上の指導者は
聞かれたら簡潔に答える

○「答え」
みんな答えを探してい ....
偽物の珈琲を買った
何が偽物って、ポーションタイプだった
別にこだわりなんて無いから、何でもよかった

偽物の仕事を始めた
何が偽物って、給与が出ないタイプだった
別にどこかに属したいだけ ....
 水死人の捜索船が
 大声でどなり合い
 そして 声の沈まり
 ぞよめく


 夏も終わって
 浜辺も空虚で
 そのさざめきが
 かえって救いの様だ

 この付近の人々には
  ....
たかし、遠方から、そして正座
つまり座る
たかしは姿よし
声量よし、の、よし子さん
折角なのでよし子さんについて
(暫しの回想
(これまで三回よし子さんに会ったことがある
(三回 ....
○「帰省」
今は
親が
子や孫に
気を使う時代である
子や孫が帰ると
ほっとするという

○「さまざまな会話型AI」
「会話型AIボケ老人対応仕様」
「会話型AIかかりつけ医仕様」 ....
夜は電気を消しているから
スマホの明かりだけが頼り
指先の動きだけが
生きていることを知らせてくれる

こんなに小さい機械の中だけが
わたしの世界で
波間に漂うクラゲみたいに
ふよふよ ....
○「災害中継」
テレビの現地中継で
テレビ局の人が言っている「言葉」と
映している「様子」が
一致してない場合が時々ある
これは改善していただきたい
人間は
言葉よりも見た方を信じやすい ....
 雪の降りかかるままに
 歩きましょうね
 盛り場の よるを

 あなたって
 良い人なのね
 でも 名さえ知らない

 ネオンの下で
 装って笑う
 そぞろ歩きは
 そぞろ歩き ....
汗が目をつたい
塩辛さが痛い
草は水を失い
根無し草を被っている

ミンミンゼミは狂い鳴き
一日のはじまりから終わりまで
命の終末まで生を主張する


夏は終わろうとしていた
 ....
○「想定外の時代」
今は
心配していることよりも
心配してないことの方が
起きる時代である
心配症の人も
心配してないことまでは
考えられない

○「しあわせ」
まだ歩ける
しあ ....
私の人生退屈知らずで
色々な物事が
毎日起きる
合間にほっとして
こころで零す涙


涙の成分には
悲しみ
喜び
色々なのがある
人生の味わい
小さな手花火
火をつけられたら 
そこからはじまる
儀式
一瞬燃えたあと
丸く赤い心臓が生まれ
酸素を吸って
チカチカと
この世ではじける
火の花
いっときの命
えいえんには続か ....
○「じいさんのできること」

「ありがとう!」の一言

勃起しなくなったじいさんのできること

ただそれだけだよ

今日も読んでくれてありがとう!
日朗歩野さんの自由詩おすすめリスト(890)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
「ジョニーは戦場へ行った」を観て- 平瀬たか ...自由詩223-8-25
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におい- soft_machine自由詩8*23-8-24
夜、[草稿]- ryinx自由詩12+*23-8-24
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待合- たもつ自由詩12*23-8-23
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独り言8.22- ホカチャ ...自由詩3*23-8-22
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オールドレコードに寄す- そらの珊 ...自由詩9*23-8-21
名もなき花- 久遠恭子自由詩13*23-8-21
五行歌- 武下愛自由詩3*23-8-20
独り言8.20- ホカチャ ...自由詩2*23-8-20
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少女- リリー自由詩4*23-8-19
- ホカチャ ...自由詩4*23-8-19
独り言8.19- ホカチャ ...自由詩2*23-8-19
空言- 山本やま自由詩523-8-18
小景- リリー自由詩4*23-8-18
正座のたかし- たもつ自由詩3*23-8-18
独り言8.17- ホカチャ ...自由詩3*23-8-17
夜の独り言- 久遠恭子自由詩3*23-8-17
独り言8.16- ホカチャ ...自由詩3*23-8-16
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晩夏- 山人自由詩12*23-8-16
独り言8.15- ホカチャ ...自由詩4*23-8-15
※五行歌_二首「私の人生退屈知らずで」- こしごえ自由詩4*23-8-15
線香花火- そらの珊 ...自由詩13*23-8-14
独り言8.13- ホカチャ ...自由詩2*23-8-13

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