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夕方、アイロンをかけていると
背中のすぐ後ろまで
海は来ていた
昔と同じ懐かしい波音が聞こえる
泳ぐことは得意ではないけれど
波打ち際で貝を拾ったり
足の指の間にある砂が
引いて ....
今年もうぐいすが鳴いた
うぐいすが
うぐいすであることを誇るような
透明の声は
命の分身
離れてしまえば
もう本体に戻ることはない
永遠に

たとえば
意に沿わない風にも
うぐい ....
あの人の事を思うと
今でも心がふるえる

あの人がどんなに強かったか
あの人がどんなに優しかったか

私自身
あの人にどんなに励まされたか

あの人に恩返ししたい。
そのための人生 ....
○「死にたくない」

朝トイレに入っていると
近所の一人暮らしの伯母さんから
今朝急に胸と背中が苦しくなったと電話が来た
行くと今度で二度目だという
かかりつけの県立病院に行く車の中で
 ....
すべてから
解放され
すべてを
開放し
広大な大地に
遊ぶ

  *

気分、沈み
気分、盛り上がり
まるで大海原のうねり

(自我 佇みひたすら静観し)

天空に銀河の ....
小径にすぅと鬼やんまが消える時も、
林のひんやりとした木陰にある草はじっとしている。

座椅子にふんわりとすわる。
自室の窓から入ってくる光が淡くなっていく夕方。
今日死ぬかもしれない私。
 ....
新じゃがいもをたくさんもらったので
ご近所さんにお裾分けした
お返しに、と
果物をいただく

蜜柑のようでちょっと違う
きめ細かいすべっとした黄色い皮は薄く
手でむけそうだ
現れた果実 ....
 京都駅構内のアスティロード商店街を抜けて
 おもてなし小路を行くと連れの彼女が独りごちる
 「うわ、六百十五円やて!」

 何事かと 彼女の視線みると
 老舗珈琲店の店先ショーケースにはり ....
  美しいもの


 今 光のなか
 美しくなる夕べ
 風の川に

 鳥も 花もあって
 私もゆっくり
 とけてゆく

 とけた私を見ると
 どうしても 幾つかの
 悪くて  ....
「生まれてきたのは
俺の責任じゃないけれど
生きていくのは
俺の責任になる」

僕たちの子どもの頃は
貧しかったけれど
まわりも貧しくって
みんなで頑張っていこうという連帯感があった
 ....
幼い頃から崖があると
覗き込む癖がある
特に興味があるわけではなく
崖の下に何があっても
それはそれでよかった
街中
路線バスの中
会議の最中など
崖はいたるところにあって
時々 ....
 比良の山を
 汲みあげようと柄杓星
 ゆったり横たわる りゅう座の下に

 カシオペアの東には
 アンドロメダがのびやかな弧をえがき
 めぐる星座は三百万光年の彼方の大銀河を抱いて
  ....
ただ委ねる
この世界に
わたし、
常に全くの
初心者
よろしく
委ね預ける
この世界

この肉体、
内なる魂と霊の
道具、器
大切にしなければ
お世話し続けなければ

混 ....
ふわふわとした
形のないものを抱いて
目を覚ました

今日は何だか
うまくいきそうだと思わせる
朝の匂いは甘くて

誰かの柔軟剤の残りが
空気に溶けて
酔っているだけなのか

 ....
東京SK駅から北東約十分
明日にかかるプールバーで
転がる玉を見ている
すべての始まりはそこで
やがて
花火の夜に散るように
マイクロバスから
あせた国際色が帰る宿
すべての始まりはそ ....
目覚めると昇る朝日に向かって
手を合わせる
夕暮れには沈む夕日に向かって
手を合わせる
感謝に始まって感謝に終わる暮らし
ああ!美しい70代ここにあり

金もうけも勝ち負けも名誉も捨てて ....
右目がごろごろするので
鏡で確認すると
目の中に台風が発生していた
降った雨が可哀想な人のように
涙となって溢れ出した
眼科に行ったけれど
不用意に右目を覗いたお医者さんは
風で目の ....
眠いのに
なんとなく夜更かししたい
なにがしたい訳でもなく
ただ夜更かししたい
ワルイコとじゃなくて
読書じゃなくて
テレビじゃなくて
ただなんとなく
ヨフカシしたい
カタカナにする ....
これも運命
天の自由だ。
とんぼは小首をかしげた。
幽霊の誕生日に黙礼をする。
どこに転んでも大丈夫



私の人生
退屈知らず
と思える
ありがたさよ
これもみんなのおかげ
そんなきみは本当はぼくじしんのたたかいだった
シデムシマンよ
きみはぼくのひみつの友達
きみは黒い上翅のマントをひろげ青空のどこからかやってきて
急降下でキャタピラーのタイヤにしょうとつしたか ....
  ふたり


 ふたりにしか
 出来ないことをしよう
 ふたりきりで 話そう

 もしも 意味が違っても
 見つかるのを 一緒に探そう

   *

 ここでしゃがんで
  ....
木々の枝葉が大きく揺れる

熱風が吹いているのだな

濃緑の群れが青空に
美しく浮き出すようになびく

熱いうねり 風景をかき混ぜ

世界が立ち現れる、
引き伸ばされた瞬間の光景と ....
 ベランダで洗濯物を干す
 私の耳にずっと
 とどいている安穏な響き

 それは近所だけれど少し離れているため
 うるさくもない 建設中のマンション工事の音

 手が空いて 見下ろす ....
目の前に大きな山が聳えている
あんなに高い所まで登れるんだろうか
と思っても
一歩一歩登っていくと
必ず頂上に着くから不思議だ
どうしてわざわざ苦労して山なんかに登るんだよ
という人がいる ....
わたしの洗濯機が洗濯を始めた
洗濯機は洗濯する音だけを立てて
幼い頃わたしが溺れたことのある海は
こんな音は立てなかった
玄関からだと遠回りですね、と言って
洗濯機を運んできた男の人は
 ....
繰り返す日々の中、

一点眼差すおまえの瞳

何処にも属さず全てに属し

新しい街にて新しい仕事 始める
 {ルビ十重奏=デクテット}な鈴虫の競い鳴きに
 飲んだアイスコーヒーのグラスもそのまま微睡む 
 日暮れ前

 曇りならば昼間でも鳴く
 それは{ルビ八重奏=オクテット}から{ルビ七重奏= ....
何に意味を持たせよう
何に意志を抱かせよう

熱をおびた心は
その手を待ってる

心が訴える 在り処を
受けとめよう 心ごと

刻みこめば 愛が見える
夜になれば 星になって・・・ ....
○「適応力」
人間の一番の能力は
適応力だろう
人間はどんな状況にあろうと
適応しようとする
戦争時でも災害時でも重い病でも
適応しようとする
この適応力があるからこそ
人類はいくつも ....
突然降り出して
ものすごい勢いで
地面を打ち付けて
雷まで鳴り響かせ
そのくせすぐに止んでしまう
そんなヒステリックな雨に
辟易としてしまう
だのになす術なく
雨粒に打たれたりして
 ....
日朗歩野さんの自由詩おすすめリスト(890)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
背中に海- たもつ自由詩423-5-25
うぐいす- そらの珊 ...自由詩8*23-5-24
_- 渡辺亘自由詩323-5-24
独り言5.23- zenyama太 ...自由詩2*23-5-23
覚醒の遊戯- ひだかた ...自由詩423-5-23
そして私は静かに狂う- こしごえ自由詩3*23-5-23
到来物- そらの珊 ...自由詩9*23-5-23
アップルパイ- リリー自由詩8*23-5-23
美しいもの- soft_machine自由詩323-5-22
ああ!人生- zenyama太 ...自由詩3*23-5-22
夜空を見上げる理由- たもつ自由詩623-5-22
銀河- リリー自由詩4*23-5-22
生きる。- ひだかた ...自由詩3*23-5-21
again- ミナト ...自由詩423-5-21
ビー玉沿線- AB(な ...自由詩9*23-5-21
美しい70代- zenyama太 ...自由詩4*23-5-21
目の台風- たもつ自由詩323-5-20
よふかし- 坂本瞳子自由詩2*23-5-19
※五行歌_二首「どこに転んでも大丈夫」- こしごえ自由詩2*23-5-19
シデムシマン_ライジング- 本田憲嵩自由詩4*23-5-19
ふたり- soft_machine自由詩323-5-18
祝福の瞬間- ひだかた ...自由詩6*23-5-18
落陽- リリー自由詩4*23-5-18
山に登ると- zenyama太 ...自由詩6*23-5-18
塩辛- たもつ自由詩223-5-18
- ひだかた ...自由詩3*23-5-15
アンサンブル- リリー自由詩7*23-5-15
輝きが降りてきた_2013年9月9日頃のもの_2023年5月 ...- ルルカ自由詩3*23-5-15
独り言5.15- zenyama太 ...自由詩4*23-5-15
甘いもの大好き!- 坂本瞳子自由詩2*23-5-14

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