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息を 
わたしたちは潜めて 
東の空の彼方から 
春がやって来るのを 
待ち侘びていた 

夜明けに 
うすい紫の風が
わたしたちの 
頭の上を撫でながら 
通り抜けてゆくとき ....
緑のたぬきとして暮らしている
暮らすことに対しては苦痛ではないけれど
もう随分と古狸であるものだから
化かされているんじゃないのかと
ボンズで飲み食いした後
カードを使用すれば
店員は裏表 ....
うるうると  ながれては  こおりにかえり

うるうると  みたしてゆく

つちを  かぜを


たちのぼる霧は
こおりをむすび
春待つ木々を
冬に還す


光 ....
スーパーのレジで
おつりのコインを数枚受け取ると
「わあ、お金が増えたね」
と娘は目を輝かせる

自動ドアから出るときも
「あのおばさん、きっと親切な人なんだよ」
ふわふわと歌う
 ....
歯でゆっくり噛み締めると

きゅちー 

っと

甘さが湧き出てる


あなたは一体なんなんですか








あ、コンチワ 

なたでここ です。
農家の母屋を改造した学生下宿が
家賃一万円の住処だった
わたしは床の間のある客間の六畳
一二畳の居間には親友が
離れの六畳には先輩が
隣の六畳と四畳半には後輩が
それぞれ巣くっていた

 ....
うたを綴る
ひとつ ノォトに
うたを紡ぐ
ひとつ こころに
今日の言葉を装い
明日吹く風を纏う

雲に似て
恋に似て
刻々とかたちを変えるその憧憬を
留めるため

小さな引き出 ....
竹林には何がいる?
パンダ!
かぐや姫!
宇宙人!
わたし!
にょきにょき
にょきにょき
にょき

さてと
だれもいないね
トイレの前にはいつも長い行列ができ
ひつじの仕事はその行列をうまくさばくことだった

けれど だれもひつじを見ていない
ひつじは アイピローのようにうすっぺらで小さく 
とても背が低いため、 ....
【運転室】

ミステリーツアーの
ほんとうの行先は
汽車の運転手さえ
知らない
 
行先はレール任せなので
運転手は楽譜を前に
指揮を振っている
振りをしているに過 ....
はばまれる 口惜しさ
忘れていく かなしみ
通じない もどかしさ

ガラスの小部屋にとじこめられて
じわじわと
時の砂の中にうずもれる
さらさらと
ただ さらさらと
時間だけが 過ぎ ....
なんにでも なれる可能性

誰にだって

多くはないけれど

それって ある

ずっと 誰かの真似を
してるわけには
いかないけれど

自分に なりきって

みたいと 願う ....
古臭い 化石のような
アナログな 人種でも

快適に

しあわせに

どことなく 安心できるような

そんな世界が できあがるまで

まだ、化石のままで

いる。
奪われていくだけで
体の細い先っぽから熱
低い空に流れていく
雲に穿たれた青空

なくなってから知るのだと
ひとは言うけれど
得てすらいないのだ
失う事すらできないのだ

  小舟 ....
きみのあくびがすきだ

きみのあくびはちょっとへん

だけどとってもおもしろい


あうあ あおああ

っておおきなこえがする


たとえばなにかのどうぶつみたい

た ....
たいようのしずくをあびている
みずいろのかぜ こころをゆらし
ぼくはひとり せかいのはらっぱで
くさのかおりに みをしずませる

もりへゆこう もりへゆこう
どうにもならないそんな日は
 ....
私をかたちつくる
わたしのかたち
私はわたしのなかにあって
手を持ち指を持ち唇を持って
君を抱きしめる

でも
私を入れたわたしを
あたしが包み隠して
誰かとの距離を調節もする

 ....
ぽかぽかのひだまりに


大好きなキミと2人でぽつり


不思議と音が流れてくるの


たらたらのボクと


ほわほわのキミと
足が生えたら
どこへいこう

手が生えたら
なにつくろう

でも 今は

このしっぽで

やれるかぎりのこと
やりつくすつもり

まずは、

家に帰ろうっと。
恋とは
 自分にないものを
 求めることなら

愛とは
 自分にあるものを
 抱きしめることでしょうか


「愛し合う」とは
 言うけど

「恋し合う」とは
 ....
一番良いのは
引き付けて引き付けて引き付けて
最後に足でも蹴り払って落とすこと
でも
それにはかなりの場数とテクニックが必要なので
テクニックの無い人は
古典的ですが
「押しの一手」
 ....
私の父は沖縄生まれだから
血の半分は南国のものなのよ
と、言ったら
君は目を丸くして色々聞いてきたね
東京の凍りつきそうな夜に
白い息をふっと吐き出して
私は記憶をたどって常夏の話をする
 ....
何も考えずに、部屋で一人
深夜TVを見ている
自分自身の淋しさにも気付かず
心打つ音と色と光の速さを夢見ていた

なんとなく揺らしている
生活のペースもそのまま
まるで眠っている猫
不 ....
ただ、逃げてるわけじゃない

ただ、走ってるわけじゃない

目的地は
一応ある

ノンストップ
あなたのところまで。
  昔、あなたに宛てて書いた手紙
  あなたが受け取らなかったので
  まだ手元に残っている


  手渡そうとすると
  あなたは決まって困った顔をしたから
  わたしは何故なのだろう ....
腕を

上げ下げする時モーター音が少しうるさいでしょう
ごめんなさい

今日はどんな一日でしたか?

駅でまたお腹が痛くなったんですか
大丈夫ですか

私ですか
私は駅のホームか ....
あー 肉なんて焼かないでそのまま生で食べたい
両手で掴んでむしゃむしゃと立ったまま食らいたい

そこら辺に生えてる草も食べたい
元気そうな深緑を引きちぎってむさぼりたい

服なんてもう着な ....
酸性雨が降り
森が枯れて
花は身じろぎもせず
こっそりとあぶくを吐く

内なる情念を
笑った眉尻にはりつけて
澄んでゆく



道草が過ぎたので
傘をなくしてしまった ....
呼吸している胸が上下に小さく揺れる

小さな吐息をおしだして

生きている。

ねえ、

ちょっと胸をかして。

あなたを産んだこと

とても幸せだと思うの。
 ....
その話し

つい先日聞いたばかりの
昨今3度目のその話しに
実は相当狼狽えながら
初めての顔で聞いています

いつもと同じ

その点を残して
このテーブルも
それぞれの席 ....
日朗歩野さんの自由詩おすすめリスト(890)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
春はあけぼの- 落合朱美自由詩4006-3-3
緑のたぬき- tonpekep自由詩11*06-3-3
うるうると- 紫翠自由詩9*06-2-28
おつり- たもつ自由詩54+06-2-26
なたでここ- 自由詩6*06-2-25
二台の洗濯機における青春の一考察- たりぽん ...自由詩37+*06-2-23
うたの肖像- 銀猫自由詩18+*06-2-23
にょきにょきバンブー- チアーヌ自由詩606-2-22
ひつじの夢- 紫翠自由詩4+*06-2-21
MAGICAL_MYSTERY_TOUR- まほし自由詩15*06-2-18
砂時計- ツクヨミ自由詩106-2-16
ポケモン(メタモンにて)- 仲本いす ...自由詩5*06-2-16
ポケモン(オムナイトにて)- 仲本いす ...自由詩2*06-2-16
冬の喪失- たりぽん ...自由詩8*06-2-15
あくび- 松本 涼自由詩1*06-2-15
祈りの日- 水無瀬  ...自由詩5*06-2-13
銘菓マトリョーシカ- たりぽん ...自由詩8*06-2-12
ぽかぽか- 自由詩7*06-2-12
ポケモン(ニョロモにて)- 仲本いす ...自由詩4*06-2-12
恋愛- まほし自由詩9*06-2-12
義理チョコ販売員からのご提案- チアーヌ自由詩806-2-11
てぃんさぐの花- まほし自由詩11*06-2-9
深夜TV- かのこ自由詩106-2-9
ポケモン(ケンタロスにて)- 仲本いす ...自由詩3*06-2-6
手紙- 嘉野千尋自由詩31*06-2-6
私の好きな詩- ふるる自由詩41*06-2-6
回帰(to_tell_you_the_truth)- むらさき自由詩6*06-2-6
不透明な_ものたち- 落合朱美自由詩2106-2-5
天使の胸- スモモ自由詩2*06-2-5
その話し- yaka自由詩306-2-5

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