すべてのおすすめ
何を求めていたんだろう
そんなに喘いで 苦しんで
何をそんなにも崇めていたのだろう
君が視界にうつると 息が苦しくなる
ボロボロなわたしはボロボロで素敵な部屋を見つけたので
そこに豪華な男を呼んだ
豪華な男は豪華なのでその場のすべてが豪華になった
ボロボロのわたしはいる場所のすべてをボロボロにするのが得意だけれど ....
月は満ちる
音もなく

この光に
この暖かな光に
何度君を思い返し
何度願っただろう


月が欠ける
忍び寄る闇に覆われていく

その闇に
この暗い闇に
何度絶望を知り
 ....
笑いさざめく 満員の観客席
適度に空調が効いて 温度湿度ともに申し分ない

初めての舞台
握り締めたてのひらに汗 鼓動がいつもより大きい
緊張してはいけない 充分練習を積んだのだから
大丈 ....
アルマジロは存外、臆病です。

こっちが遠くにいると

やけにたくましいふりをして

立ち上がったりするくせに

こっちが近づくと

慌てて丸まって

固い背中ばかり目立ちます ....
君への想いを凍らせて
彼のもとへと向かいます
君との思い出胸に秘め
彼のもとへと嫁ぎます

あたしたちは一番じゃなかった

青いこはくの放つ光が胸を刺す
ちくりちくりと痛みはすれど
 ....
蛇口が捻られたのに気付いて
必死で押さえつけるけれど
耐え切れず 
当たり前のように
落ちる


浴槽には
透明で 
不思議な色に染まった水が たまっていて
新入りは 小さな音を ....
俺は世界が平和になればいいと思っている
実際にはならないだろうけれど、そう思う
黒も白も朝鮮もクソも味噌も、
俺はみんな仲良く出来ればいいと思っている
実際には出来ないだろうけれど、そ ....
秋の終わり 
街路樹の狭間で
主人の居ないくもの巣が
所在無さげに揺れている


いつの間にか
冷たくなった空気に
震える肌

きつい陽射しを負う背中だけが
何かがにじむように熱 ....
光が少なくなる冬は

光に支配されて

自由に振る舞うことができない


生きてるだけで

贅沢だと言われる









2005/11/19
上昇していく海を
泳いでいた


常に水面から顔を出しているのに
何故か息苦しい
いっそ
どこまでも沈んで
深海魚の餌になりたかった

けれど
空気を吸いすぎてしまったからか
 ....
つまずいてばかりの日々にうつむいて
ちぢんだ心を{ルビ潤=うるお}す
水の湧き出る場所を探し歩いた

立ち止まり シャベルで穴を掘り続け
気がつくと
静まり返った暗い穴底にひとり

小 ....
ポッカリからりと晴れた日に
ぼくらは浜辺に横たわり
あなたはぼくの胸に聴診器をあてて
―ふむ 聞こえませんね
などと呟いて
いきなり後ろ手に持っていたハンマーを
胸に目掛けて振 ....
抱き上げられない重さを掻き毟り
沈みきれない深さに溺れ
空を見上げれば死ぬ深海魚の瞳を見れば
次元を違えるように
月を二つに割っている

音と言葉との交尾の連続に
時は入る余 ....
3歳の夏にわたしは赤ちゃんを産んだのだった

やわらかい栗毛を愛おしいと思った
乳母車はわたしの筋力のなさをあざ笑ったが
幸せな光はいつもわたしの頭上で放たれていた

母親になる幸せを誰に ....
鎮静剤入りの点滴を
一滴づつ見てる

死にたい 死にたい
どうしょうもなく空虚だ

縛られた両手
尿道にはバルーンのチューブ
洗浄された胃

活性炭で黒くなった舌を見た
こいつを ....
ほうむりさられた ことば
いしのへやのなかから
とつとつと とりあげて
いま ここで
ただ ならべる

ときと ひとと よる
みずは ながれる

あさは まだ
こない
わたり鳥の光のかたむき
水と草とに散ってゆく声
拾う者なく散ってゆく声
あたたかな隙間ある冬のはじまり


器にはまだ水があり
夜の雲を映している
緑を覆う緑の暗がり
 ....
靴の底が
磨り減っていくのも
気づかずに
空ばかりを仰いでいる

乾いた風に晒されて
いつの頃からか
哭ことをやめた

歪んだ骨の擦れる音か
褪めた血が流れる音か
ときおり哀しい ....
めぐっているのは
時ではない
 
願うこと求めること欲すること

知っていても
祈ることはいまだ知らないのだから
 
憧れるほどに
まなざしは遠ざかる
破滅的な情緒で
恋をする ....
じわり じわりと
滲んでゆく景色に
何も浮かばない

黒いばかりの失敗の後にも
得るものは ありますか


歩きながら
理由付けに必死

空にも
この街にも
何も無かった一日 ....
海岸にうちあげられた貝殻は
まるで磨かれたつめのようでした

わたしはその上を裸足になって
割らないように歩きました

もう冬の寒さの中
波しぶきが雪のように舞う日のことです

痛い ....
足を 踏み出せば
いつでも 闇に
落ちる 覚悟の

自制 が たりない

自制 が たりない

あたしを ここに
とどめる ものが
ない

あたしの 大切が
ここに しかない ....
そしてそのままに
戯れる鴉天狗の群れを
見上げて夜空にためらい
ためいきをあなたにとどかぬようまるくまるく

焦点は足踏みをして
きざまぬように待っている
かがみに映された糸繰り人形の
 ....
朽ちた緑の壁の前に
きんいろの影がひとつ立ち
宙と土のゆらぎをつなぐ


水が流れている
手のひらから
光を呑む子のかたわらを
水は流れつづけている
無色の虹が幾すじも
 ....
みたすものではなく
うめるもので
うめつくされた
まいにちは

うめるものを すてて
みたすものを
そそがないと
もとには もどらない

わかっては いる

それでも
みたす ....
風に向かって 立つ          風に向かうと
風の音に 耳かたむける        それはもう ずぶぬれで
ここを知り              飛ばされないよう 
肯定するために     ....
テーブルに突っ伏していると
教室を思い出す
騒がしいクラスメイトの声
10分の休み時間

顔を上げ現実に戻ると
雨が降っていて 
久々に歩きたくなった


誰もが傘を広げて
顔の ....
夜と交わす記憶は
あらぬ方向へめくれてゆく
形の定まらない部屋に
ひとつまたひとつと
見えない炎がともってゆく

この身体のそばを通るとき
時の流れは
とまどったようにとろりと遅くなる ....
あなたは 息を しているのですか?

あなたは 呼吸を 止めているのでしょう。

私の 並べ立てた 言葉の 配置に
無呼吸の 弟子が 
立ち並んでは
盲目の 仏像

問い掛けるので ....
まどろむ海月さんの自由詩おすすめリスト(596)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
- くるす自由詩1*05-11-29
豪華なボロボロ- チアーヌ自由詩105-11-29
静かの海- 自由詩405-11-29
新人シャンソン歌手_新春シャンソンショー- やまかつ自由詩405-11-29
アルマジロの月- ブルース ...自由詩6*05-11-28
青いこはく- きっこ自由詩105-11-26
浴槽- 自由詩5*05-11-26
ロリポップ- 虹村 凌自由詩7+*05-11-23
くもの巣と赤い葉- 自由詩4*05-11-22
冬の光- あおば自由詩4*05-11-21
過去が積もって- 自由詩2*05-11-17
「井戸の底」- 服部 剛自由詩13+*05-11-17
「象牙の太陽」- shu自由詩1305-11-16
「月触」- shu自由詩605-11-16
初産- むらさき自由詩8*05-11-15
発作的衝動- たかよし自由詩205-11-15
ことば- こむ自由詩2*05-11-14
降り来る言葉_XX- 木立 悟自由詩505-11-14
空を仰いで- LEO自由詩5*05-11-11
少年観覧車- 塔野夏子自由詩9*05-11-11
何もない空に- 自由詩3*05-11-11
貝殻の道の上で- ベンジャ ...自由詩4*05-11-11
開始する- かなひめ自由詩3*05-11-11
そしてそのままに/- かぜきり自由詩1*05-11-11
きんいろのうた(くらやみと子)- 木立 悟自由詩605-11-6
みたすもの- こむ自由詩5*05-11-3
風と光- こむ自由詩2*05-11-3
流してしまえば- 自由詩4*05-11-1
夜_と- 塔野夏子自由詩12*05-10-31
仏の_問いかけ- 奥津強自由詩605-10-30

Home 戻る 最新へ 次へ
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20