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砂まじりの夕焼けが
河口の水面を鏡にして
車のクラクションまでが
赤方偏移すると

空がどこにあるのか
行方を見失ってしまい
だんだん宇宙になるその正体を
冷たく知ることになる

 ....
低い空に積乱雲が育ちはじめる朝
目が覚めたら痕跡はなくなっていた


夢じゃない証拠をさがして
扉をあけて外へ出たり
勝手口へまわったり
冷蔵庫をあけてみたり
蛇口をひねったり ....
風が砂塵を巻き上げて
ラクダのお目目に砂入れた
ラクダの大きなお目目から
一滴涙が落ちてった

涙で潤んだ砂たちは
みんなそろって
夢を見た
大きな白い花咲かす
遠い未来の夢を見た
 ....
海が近いことを知り
かなしみをさまよい
また生まれては
消えゆくものの儚さは
通り雨のように
振り返ることもない

いのちもまた
空のしたに
ゆたかにたたえられ
空もまた海に
鮮 ....
壊れなかった夜に
あなたの乳房の中で
浅い眠りに落ちていったのさ
どうしたって壊れなかった夜に
あなたの薄い乳房の中で
夢も見ないような眠りに
落ちていったのさ

朝は狂わないままにや ....
雨に吸い取られるように
街から見上げると
あしもとの同心円は
忘れてしまう
私ではないあちこちを中心に
広がる波紋の重なりで
まちは夏の終わりに濡れて
遠い港の潮臭いしぶきまで
思い起 ....
青い柿は
鮮やかな色をして
艶やかな皮を持ち
そのくせ苦い

(あたかも若者が吸う毒にしかならない煙に似た恋のように)

熟した柿は
落ちれば潰れる柔らかさで
老婆のように皺を寄せて ....
幻は所詮幻だと
嘲笑う雨のメロディ
耳に痛いリズム
もうなんにも聞きたくない

あなたの居ない部屋を
満たしていく雨の気配
水圧が増して
なんにも聞こえなくなる手前


性器がこ ....
時間は、斜めから溶け合う頃になって
辺りはいつの間にか曲がり角になって
それは
人生、
とは呼べないような私たちだったり
生きている道のことだったり


例えなければ綺麗だったのに
 ....
どうか、どうかと呟いた言葉のほんのひとしずくでも、きみにとけだしていればと。

体温よりも空気がねとりと熱く僕をむすぶから、
きみが僕をすくいあげようと伸ばした腕さえ跳ね除けてしまう。

 ....
追い込まれる意識に
途切れた過去の記憶
何かに縋っている
心が自分に奪われていく
感情が失われていく……

誰も手の届かない場所で無くそう
自分への裏切りは忘れない

記憶に水を
 ....
頭痛の理由は
きっと記憶の右裏にあって
鎮痛剤は捜し当てられない
 
 
迷路を更に複雑にした
毛細血管の集落で
私は愛してるを
どのくらい循環させられるの
 
 
 
耳から ....
少女は影と仲良し
毎日毎日一緒に
日が暮れるまで遊んだ

少女は
周りの大人たちの話す陰口や
虚飾に包まれた世辞を聞いては
呆れ果てていた

大人になんかなりたくないわ ....
自己意識の中で利口な行動は望んでいない
手に入るだけの苦痛と恐怖を注いで
溢れないばかりの悪夢を心臓に詰め込んでいく

自己愛故に殺そう
悪夢の中は全ての人への悪意と恐怖
条件を解決してい ....
悲しい悲しい物語
その主人公には言葉がありません

すすり泣く事も出来ずに
その虚ろな目をただ、震わせて
溢れるものにも蓋をして
彼は紙に記すのです
何もせずとも指先に滲むインクで
赤 ....
線路の上に
等間隔に人が寝そべった
その上を
列車が通り抜けていった

バラバラになった体を
適当につなぎ合わせて
新しい組み合わせの人間が作られた

通勤途中だったサ ....
藍色を少し混ぜる
空の端の盛り上がった場所に置く
それだけで一日は暮れていけるし
僕らもゆっくりと、眠ることが出来る

あの日、あの壁の落書き
木に刻んだあなたの名前
遠くへ行けるようで ....
 
 
泣きたい程のマリンブルーに
笑っていられるようワインレッドを
飽和するくらいまで混入したら
遠い地に足をのばそうか
 
 
そんなに見ないで と
自意識過剰が騒ぐから
地下 ....
あまりの暑さに
体が溶けだした
それは両足から始まった
僕はそこから動けなくなった
そのうちに体全体が溶けていった

僕は完全に溶けてしまった
でもいいさ
今日はこんなに暑いのだから
 ....
答えだけが
求められるから
今日は太陽が沈むでしょう
そのたびに
遠ざかっていくのです

   飛鳥の石舞台は夕日に
   廬山寺の桔梗は夕日に

やってくる未来を信じないにしても
 ....
偶然だから当然のこととして
2番目の順位を獲得したので
Aのつぎ、B級とされておるが
おるが
おるがの手足はなぜ伸びる

祖先伝来の
B級の物差しで測ってみたが
1mmたりとも狂って ....
ホントのことなんだけど
ウソみたいに思えて
日記なんかを読み返す

すべてのことは虚構ですと
主体の意識がそそのかすので
はい、そうです 夢だったんです ゴメンナサイ

イザカマク ....
無職になってしまった
のら猫にエサをやる
ドブ川の浅瀬を渡る
涼風に
酔いしれながら
手弁当で道草こいてたら
いつの間にかすっかり日暮れて
帰り道がわからなくなってしまった

火薬の ....
愛したいものがそこにあります
守りたいものがそこにあります
 
だから私は泣くのです
離れないでと泣くのです
 
 
愛していた場所はここです
守りたかった場所はここです
 
だか ....
60億人に
60億種類の天国

乳と蜜ばかり流れていて
野菜も食べにゃーいけんぞな
と 言われてしまう
天国

酒がうまくて
ねーちゃんはきれいで
下戸やゲイの方々には
少々気の ....
自分を
きりきりと
ねじこまないと
どうにも
ポロリと
はずれてしまう
よのなかで

自分を
ぺったりと
平らにして
はさみこまないと
どうにもおさまらない
よのなかで

 ....
神秘的な存在だとか
存在の神秘
なんてものは
そこら辺中に
いぎたなくころがって
散らかっていて

あえて
これが 存在の神秘です
などと言われても
どうにも気分が出ない

意 ....
あか
だった
 
ただそれだけを塗りたくって
自己主張の連続
 
(幸せになりたい)
 
 
 
あお
だった
 
ただ澄み渡る青空のように
美しさ演出
 
(笑ってい ....
フリカエル。

ふりかえる。

振り返る。

人生を振り返る。

自分を振り返るのが怖いから

人生を振り返る。



フリカエル。

ふりかえる。

振り返る。
 ....
爪先で
ぐんぐん進む兵隊さん
胸先に
ばんばん撃ち込む銃弾くん
 
脅えたあなたは
「はい」
を言って
(無理矢理と思わないで)
 
勘違いの鬼は
「だめ」
を与えた
(我が ....
まどろむ海月さんの自由詩おすすめリスト(596)
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