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それは
ただ真っ白なノートのようで
けれど
不思議に美しいノートでした
その場限りの言葉では
跡を残すことさえできない
そんなノートでしたが
熱い言葉なら
焼きつけるこ ....
夜はどんなに暗くても
わずかな光を失うことはなく
たとえば混沌を鎮めるために喜怒哀楽があるように
生き物もそうでないものも
みなわずかな明るさを忘れない
銀河に浮かぶ星々は
途方もなく大きな輪を ....
僕らは僕らのままで
それ以上でもなく
それ以下でもない
たとえば自分を着飾れば
それが淋しさに侵されてしまうように
僕らは僕らのままで
それが世界の均衡であることは
僕には否定できません
....
砂浜で波とたわむれる
あなたを見失ってしまいそうで急いでかけよった
あなたの白をたどれば
その薄紅色の唇に広がってゆく海が見えてしまう
景色はうっすらと朱に染まろうというのに
....
泣けるくらいの悲しみならば
それは言葉にならなくていい
シャウト!
吹き溜まりの街角で、自転車に乗ったおじさんが
何を言ってるのかわからないでいる
イカレテル
そん ....
「透明」という色を知っている
真実は色を重ねるほどに
現実へと置き換えられてゆくから
いつまでも透明は透明のまま
誰の目にも映らない
だから雨が降る日には
跳びまわ ....
(地下鉄の入り口)
真昼でも陽の光の届かない
そこは蛍光灯で照らされた
もう一つの夜だった
疲れた足取りで階段を降りてゆく
行き先を示す電光掲示板には
目的の場所が表示 ....
生まれたときから
親指が無かったのだと
その子はいつも
両手をポケットに入れて
両手を使わなければならないから
雨が降る日は嫌いだと
右利きなのに
五本そろった左手で書く文字 ....
空と海の境目は
遥か遠くでつながっている
海鳥が
水際に光る魚を探している
真実は見え隠れして
それを捕えるためには
そこに飛び込まなくてはならない
解っている
生き残るた ....
真夜中、ロボットは
痛めたうでをかばいながら
他のおもちゃの手当てをする
文句を言いたそうな
他のおもちゃをなだめるように
タイヤのとれたスーパーカー
支えの折れた宝箱
首だけになったお人形
....
貧しい人の手は、いつも淋しいかたちをしていて
貧しい人の目は、いつも悲しい言葉を探している
(本当は、とても綺麗な詩が書きたいのです)
雪降る夜の寒さは、震える指を動かして
して、そして
....
世界はつながっているというのに
僕はまだその本当の姿を知らない
どこかで争いがおこっているというのに
僕はただ祈ることしかできない
それなのに僕は
まるで赤ん坊のように
泣 ....
海岸にうちあげられた貝殻は
まるで磨かれたつめのようでした
わたしはその上を裸足になって
割らないように歩きました
もう冬の寒さの中
波しぶきが雪のように舞う日のことです
痛い ....
風が言葉をさらっていった
ただ黙って
夕暮れを見送る
綺麗なものへの憧れは尽きることなく
たとえばそう
悲しみの結晶が透明であるならば
過去も無かったことにできるだろうか
....
まどろむ海月さんのベンジャミンさんおすすめリスト
(14)
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
「こころ」_(あなたへ)
-
ベンジャ ...
自由詩
7*
07-2-3
銀河の海
-
ベンジャ ...
自由詩
4*
06-5-6
僕らは僕らのままで
-
ベンジャ ...
自由詩
4*
06-5-3
「どこまでも白い海」
-
ベンジャ ...
自由詩
12*
06-4-22
シャウト!_(完全版)
-
ベンジャ ...
自由詩
7*
06-2-28
「透明」という色
-
ベンジャ ...
自由詩
5*
06-2-13
「地下鉄には、もう一つの夜が」
-
ベンジャ ...
自由詩
3*
06-2-11
手のひらの大きさ
-
ベンジャ ...
自由詩
6*
06-2-8
空と海の狭間で
-
ベンジャ ...
自由詩
6*
06-2-5
真夜中のロボット
-
ベンジャ ...
自由詩
6*
06-1-27
貧しい人
-
ベンジャ ...
自由詩
4*
06-1-25
それなのに僕は
-
ベンジャ ...
自由詩
5*
06-1-20
貝殻の道の上で
-
ベンジャ ...
自由詩
4*
05-11-11
悲しみに別れを告げるとき
-
ベンジャ ...
自由詩
12*
05-10-13
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