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水底で青くゆれる渋谷
さなぎのおまえが吐く息
夜明けの衣擦れ
天使の痛ましい肉
天使の持つ寂しい性器

いつか
分解作用によって
ぼくらも
この星になる
星影となって
抽象の翳り ....
自分の存在意義を問う
存在価値を問う

答えは出る筈もなく
無理に出そうとしたならば答えは否

いつもいつもそうなのだ
純粋に手伝おうとしているのに
実際、蓋をあけてみれば ....
がちゃん
ものの割れる音がする
ごとん
ものの落ちる音がする

どんどん増える音
増えすぎたので
耳を塞いで居る

ガチャン
ガラスの割れる音
ゴトン
電車の繋ぎ目から
重た ....
今日 あなたが死んでも
明日 私は泣かないだろう

一瞬の悲しみは
空しい夜に飲まれてゆく


今日 私が死んでも
明日 誰も泣かないだろう

一瞬の衝撃は
儚い朝に吸わ ....
会話は
なんで成立するのか
ボエケットの帰りに考えた

共通の認識があって
共通の感性
共通の世界に住んで
穏やかな気持ちで居れば
ことばは要らない

迷惑な三角帽子
巫 ....
父が僕を
食べる夢を見た

いやらしい目で
汚らしい指で
僕を食べる

なんて美しくない
なんて汚らしい
なんていやらしい

僕はどうやら
まだ幼すぎて
手も足も出ない
出 ....
あなたを抱きしめるたび
世界の果てに行ってしまうようで
なおも強く抱きしめるのに
なんで心は満たされないの?


雨の止まないこの町で
誰の病まないこの街で
愛が伝わらないのか
 ....
凡人試験に落ちてしまったよ
冷ややかな視線、カバンの中

帰りの電車の中吊り広告
俺のことばかり、責めやがって

異端者ならば排除してくれよ
魔女狩りなら、そう、好きだっただろ
 ....
ミジンコの仲間みたいな奴らに殺されたとうなり声を上げて独楽が回る
独楽が回るから戦争に負けたとただこねる奴らに爆弾を投げつける
戦闘機を差し向ける
殴りかかる
水攻めにする
日干しにする ....
貴方をこの手で殺せたら
消え行く炎の息を止め
今度こそ終わりに出来るのでしょう



私をこの手で殺せたら
増え行く憎悪の行く手を阻んだ
貴方すら忘れる事が出来るでしょう



 ....
そうさ
僕らは迷いすぎたんだ
取っ手の無い扉は
押せば簡単に
開くかも知れないじゃないか。
ちっぽけな わたし

だれも みていない

それでも わたし

ここに いるの

ないて いるの

わらって いるの

おもって いるの

いきて いるの




 ....
環形動物の好む
クチナシの花が咲いて
夏が来る

ふくらんだ
白い腹の上で
笑いながら
木イチゴの実を摘んだ
開かれた朝
口を閉じていたイモリ
小さな水たまりの底に
きらりと ....
ゼウスが来た

ある暑い昼に
いきなり
雷霆ふりかざして

洗濯物を取り込め
自転車にカバーかけろ

ゼウスが過ぎ去った

何事もなかったかのように
アポロン呼んで

ゼウ ....
夏が来ると
波が立って
春の子供達が
息を切らせて
砂浜を駆けてゆく
走るのは
寒いからではない
嬉しくて走るのだ
水遊びに行くのだ
息を切らせて
水遊び?

今になり気がつい ....
 車両の硝子越しに夜の街を眺めてぼんやりと揺られていた
車両が地下にもぐると街が写っていたところに不意に自分の顔が重なって見えた
 疲れた顔だ 夏なので汗ばんでいたし
眠そうな目は滲んだ青い ....
 
   砕けた石英の剃刀を
   突然の風が巻き上げて
   私の頬をかすめる

誰に届くわけでもないから
名前まじりのため息は
手のひらで温かい

   癖毛のように渦巻く黒雲か ....
今夜またネットにつないでも
私の独白を
だれも聞くことはできない

禁止され、去勢された独白

「コミュニティ」の内側で
旧友同士のようにふるまいながら
もうだれも 独白することはでき ....
もういいと
何時からだろう
硬い殻に閉じこもった
わずかの養分と
わずかの水分とを持って
硬く硬く閉ざした

もういいと
放っておいてと
何時からだろう
光に触れないように
 ....
青いきらきらした羽毛の
美しい鳥が
朝焼けの中を飛んでいた

光はまだ世界に行き渡っていなくて
冷えた雲が灰色に固まったままオレンジに照らされ
荘厳に渦巻いている空

地上では
カラ ....
あなたは私の胎から出て
次にはベビーベッドから
そして部屋から出た
いずれ
家から
町から
島から
国から
そしてついには世から出るとき
私はどこで
あなたを迎えるんだろう
助手席の内側に
さよならって
指で かく

いつか
内側が曇るほど
ひどく雨が降った日に

思い出してくれたら
いいけど

それとも
あなたの大事な人が
みつけて
少し遠い ....
引き出しの奥から出てきた
古ぼけたトランシーバー
適当なチューニングのまま
大和川、南側の土手を
ノイズと一緒に
大阪湾へ向かって自転車を走らせる

いくつもの道を横切って
いくつもの ....
結婚おめでとう
幸せになれて良かったね
これからも沢山の幸せを
いっぱい探すんだよ

結婚おめでとう
いろいろ楽しみだね
君の事はあまり知らないけれど
本当に良かったなって思うよ

 ....
嘘ばかり
音速の貴公子なんて言われながら
あっけなく亡くなったアイルトンセナが
繰り出すパンチは避けられない

銀座の柳の木の下にも泥鰌は泳ぐ
お酒が好きな泥鰌たちは ....
 


こいし こいしや 月夜の晩に
うらみ うらみの 月夜の晩に

お膝に抱かれた やさしい夢に
お膝に眠った いつかの 夢に

ほうら ほらほら 還りの朝が
ほうら ほらほら  ....
スカートの端をちょっと摘んで
ひらひらと踊ってみたい。

スカートのひらひらは
朝顔みたくてなんとなく可愛い。

なんとなく可愛らしいしぐさに
ひらひらのスカートがあれば
僕はも少し
 ....
たえまなく てりそそぐ たいようが
ふいに しんこきゅう したときのような
きづき
あじさいの あわい いろの
むらさきの ときのなかでいきつづける ゆめ

ひかり はなつ てのひら
く ....
そういえば今日
小雨のなかで
男の子と
お母さんが
散歩を
していた。

ゅうくんはじゃぼんすぅの
そういって
じゃぼんしたら
お母さんに
ぱしゃん

ゅうくんが
ごめんな ....
こわれたミュール 戻らない日々

声を上げても

もう君はここにない
泣いても もう来てくれない
私、おいてけぼり



こわれたミュール も一度はいても

もう鈴の音は聞こえ ....
恋月 ぴのさんの未詩・独白おすすめリスト(485)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
星の歌- 青色銀河 ...未詩・独白606-8-1
夏の宵に- 朽木 裕未詩・独白4*06-7-31
童子- あおば未詩・独白5*06-7-28
遺言- ラプンツ ...未詩・独白606-7-27
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蜘蛛ん子- プル式未詩・独白3*06-7-24
球形の呪い- 木賊ゾク未詩・独白206-7-23
「凡人失格」- 木賊ゾク未詩・独白4*06-7-23
百円玉- あおば未詩・独白2*06-7-22
貴方をこの手で殺せたら- ことは未詩・独白1*06-7-21
何を迷ってるの?- プル式未詩・独白7*06-7-21
かたすみ・・・『宇宙の塵』へ・・・- さち未詩・独白7*06-7-20
夾竹桃- あおば未詩・独白7*06-7-17
ゼウスの訪問- 下門鮎子未詩・独白2*06-7-15
鳥羽の夏- あおば未詩・独白5*06-7-13
Make_it!- マッドビ ...未詩・独白206-7-13
無題(海岸で波は私に届かない)- たりぽん ...未詩・独白8*06-7-12
細い線の上で- nt未詩・独白4*06-7-12
- マッドビ ...未詩・独白306-7-10
ニュクス\ヒュプノス\タナトス- マッドビ ...未詩・独白406-7-7
あなたは私の胎から出て- 下門鮎子未詩・独白2*06-7-7
Rainy- umineko未詩・独白7*06-7-6
自転車・トランシーバー、大和川- たりぽん ...未詩・独白9*06-7-4
結婚するらしいじゃない。- プル式未詩・独白5*06-6-29
音速パンチ- あおば未詩・独白7*06-6-28
なごりうた- 砂木未詩・独白7*06-6-28
スカート- プル式未詩・独白8*06-6-26
はじまり- mina未詩・独白406-6-23
ぱしゃん- プル式未詩・独白6*06-6-22
こわれたミュール- ことは未詩・独白1*06-6-19

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