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夕暮れは
いつまで経ってもやってこなかった

川原に揺れる黄色は
菜の花のようにも見えたが
菜の花でないことはわかっていた
季節は秋

それでも遠目から見た黄色は
何となく春を思い出 ....
いくじなしです

ぼくはいくじなしです

あなたへの想いに

両手も

ポケットも

鞄も

引き出しも

ロッカーも

口の中まで

いっぱいだというのに
 ....
自分が全て悪いことは理屈では分かる
でも言い訳を探さずにはいられない
弱さを覆い隠したい

自分でも自分の心が分からない
でも誰かに分かって欲しいと願う
甘えている

自分のことをどう ....
伝えることは
誤解を生むこと

そう理解した日から
少年は口を閉ざした
はい と いいえ
があれば充分だった
長い間そうして過ごした

これでもう あのはがゆい思いを
味わなくてい ....
誘い文句は
人生を捨ててみないか?

もっさりとした天然パーマの頭
口ひげ
カーキ色のポケットのいっぱい着いたズボン
腰からは手ぬぐいを下げ
山から降りて来たそのままの風貌で
教室を歩 ....
つぶやいた名が深く響く
空は{ルビ鈍色=にびいろ}をして時を孕む

いらっしゃい必然的本体
欲する無欲が降ってくる
浴びる黒髪

月光のもとの
涙する獣道で
懐かしく鋭い爪が轟く
 ....
エメラルドグリーンの
カーテン越しに
月におやすみ
泣いていた瞳は
滲んだ月ヘ飛ぶ

アイボリーの日記を閉じて
埋葬される文字たち
お別れの祈り
余白から文字を
包み込む

宝 ....
シリンダーから彗星がほとばしり
縄跳びの軽便鉄道は
宵の明星を目指すんだ

薄暗い星雲を踏みながら
ほら日本海、漁の送り火が
暗闇に星空をまねる

おなじ目的地の
 ....
この星この時に生まれた
このからだが私
煙と骨になる日まで
私を運んでね

今日も歩けました
蝶を見ました
自転車に乗れました
ヒヤッとしました
お食事できました
しあわせです ....
憧れが
ささやかな私を満たす時
ひとつの幸せを見る

あなたは
時間とともに
美しくなってゆく

朗らかに広がる樹木から
眩しくはない光が差すように
あなたがいる場所には
精霊が ....
負け犬へ

存在価値はどこにも見当たりません
雑踏の中の燃えないゴミです 
前を向くなんてできません
ここにいるだけで精一杯です
不眠症は治りません

くだらないことばかり言いながら
 ....
朝の空気は
ひんやりとして
あたらしいいのちを
送りだす
遠くから聴こえる
鳥の声に
遠くで暮らす
母の足音
滲んでる

{引用=耳を澄ます}
朝の空気は
瑞々しくて
白から ....
空を見上げながら 手つないで歩いたら 君は僕の特別になるよ
明るい空は 僕と君の足取り 柔らかい風でくすぐる
落ちてきた紙飛行機 君と僕の目の前を横切る
僕の右手に拾われて 君の左手添えられて  ....
お父さんまたお話して
子供のころの犬の話

しんだ父におねだりして
私は旅に出てゆく
お父さんの記憶の中へ

ジャノヒゲ揺れて
オオバコ踏んで
大きい夕陽とお父さんと犬
風は紫オレ ....
私の
モチベーションの何割かが
復讐で出来ていることを
きっと
あなたは知らないし
それはそれでかまわない

だけど
あなたは会うたびに
輝いていてしまうから

私も
置いてい ....
サロメは報われない恋心を抱いていた預言者ヨハネの首を欲したが、
私は彼の腕を欲す。
その腕の白きこと蝋を塗りたるが如し。
繊細なる指から零れ出づるピアノの音色。
彼の全てが欲しい等とは言わぬか ....
触れ合うためにあるものを
手、と呼ぶのなら
私はいらない
私には
ない

たそがれは穏やかに
その時を待つ
眠れない暗闇と静寂は
心を熟すのではなく
怯えさせるのでもなく
た ....
なくのはオヤジだ
エンキドゥ
おまえじゃない

音の届くところには
光はない

光があるところには
ことばの木が茂り
キッコロ コリララ
生まれたばかりの
声がする

 ....
何か空腹を満たすものはないかと
見上げた空は午後だ
トンビがビルの屋上で踊る


薄色の羽根が舞い散る
猛禽が食らっているのは鳩


同族の羽根の降る中
広場ではポッポーとのんきに ....
なんでこんな駄目な自分の周りに
なんでこんないい奴らが
いてくれるんだろう

落ちるとこまで落ちて
今更それに気付くなんて
どうかしてるよな

普段は気が付かなかった
あいつらの存在 ....
憎悪は森が
憐憫は人が
ひびくは草


ひびくは草


草の風紋
草の風域




ねえ、ことばがもっと自由だったら
よかったの?


やさしい手を
戸の隙に隠し ....
君のいなくなった十月がやってくる
と思い出したその日に
決まって雨が降ったり
風が吹いたりするわけではない
ましてや
今日もまだじっとりするような
暑さの残る日に
君の住む町も同じよ ....
完全であるために
月は
最も遠ざかる

十五夜

焦がれた太陽の
向こう岸から
あらんかぎりの輝きで

あなたを捨てた
そんな強さで

感謝しながら
泣いてる
 
 
 ....
怖い

夕闇が迫ってくる気がして
オレンジとグレーの空の下
時々振り向く

何かが追いかけてくる

私には時間は止められない
振り向いても
何も止められない

私の背中を ....
今日こそはと待っていても
やっぱり届かない
あなたからのメール

けっして
がっかりしたりはしない
楽しみが明日に延びただけ

こうやって
日々を重ねてゆけば
いつのまにか
心痛 ....
過去との決別をしよう。

後ろを振り返るたびに、一人で泣くのをやめよう。

自分を責めるために心をいじめるのをやめよう。

少しの優しさにすがりつくのをやめよう。

自分を本当の意味で ....
お母さんがいます。
お父さんがいます。

兄が一人、妹が二人。

おじいちゃんも元気です。
おばあちゃんは私の心に生きています。

旦那がいます。
息子がいます。

友達 ....
家の金を盗んでいた
支払い用の金の入れてある袋
盗んだ千円札で買い物
買ってもらえない
買ってと言えない
憧れ
食べてみたかったものが
手に入る悦び

気づかないうちに
かわらない ....
お風呂あがりに テレビをつけたら
タップダンサーの方が ゲストだった。
高校卒業後 渡米されて 自力で道を開かれたようだ。
タップのことなど わからなかったけれど
憧れのスターに 手紙 ....
長雨の続く夕刻の水溜まりに影が映ることは
ない。泥水のように濁るわけでもなく、清水
のように色も無くすべてを透過するわけでも
なく、それは雨水と呼ばれるものと酷似して
いる。事実、それ ....
恋月 ぴのさんの未詩・独白おすすめリスト(485)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
川原にて- LEO未詩・独白5*05-10-17
カウンターの落書き- たりぽん ...未詩・独白10*05-10-16
自分- 未詩・独白205-10-14
伝えることは- 未詩・独白405-10-14
人生を捨ててみないか?- yamia未詩・独白105-10-13
恋時雨(こいしぐれ)- こしごえ未詩・独白7*05-10-12
旅の支度- 未詩・独白10*05-10-11
銀河_鉄道- たりぽん ...未詩・独白6*05-10-10
星の時計- 未詩・独白17*05-10-9
憧れ- 未詩・独白9*05-10-8
支えてくれる三人へ- 未詩・独白5*05-10-6
朝の祈り- 未詩・独白13*05-10-5
バルコニー- 未詩・独白2*05-10-5
夕陽と犬と- 未詩・独白7*05-10-4
風向計のおしりのお椀- umineko未詩・独白5*05-10-3
白き腕- 唯浮未詩・独白105-9-30
魂のたそがれ- いとう未詩・独白16*05-9-28
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鳩降る広場で- たりぽん ...未詩・独白5*05-9-27
自分次第- 未詩・独白405-9-27
風紋- 青色銀河 ...未詩・独白305-9-24
草とフェンス- AB(な ...未詩・独白605-9-19
十五夜(ver.2)- umineko未詩・独白3*05-9-18
知らない・・・- 初代ドリ ...未詩・独白9*05-9-16
誤算- フォマル ...未詩・独白15*05-9-16
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盗っ人- 蒼木りん未詩・独白605-9-13
タップダンサーが_うまれた- 砂木未詩・独白7*05-9-4
傘と白い手- いとう未詩・独白17*05-8-31

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