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地面には 
ぺちゃんこのかまきり 
おどけた鎌を振り上げて 

お前は偉いな 

踏みつぶされても 
踊ってる
曇天の空に
はりつめる夏気の
清らかなうとましさ
そして
むらさきのむくげ


気付くなという忠告
それが聞こえる胸のうち
そう、もう気付いている
それでも気付くなという忠告
 ....
朝、いつもの時間に家を出る。
母さんの作ってくれたお弁当と、いれてくれた水筒。

いつもの電車で、持っていた文庫本を読む。

会社について、制服に着替える。
たかだか30分だけのために ....
カタツムリは
どうしてあんなに大きなラツパを
引き摺つて歩くやうになつたのだらう

身に余るラツパの大きさに
閉口してゐるのはよく見かけるが
いまだそのラツパが吹き鳴らされたの ....
私が生まれなければ

私が早くに死んでいれば

両親は不幸な人生を生きずにすんだ

「子供の頃からやりなおしたい」

そんな人生をおくらずにすんだ

私がいなければ

{引用= ....
夜の海に浮かぶ一艘の船 

荒波に揺られ 
横たわる観音菩薩の白い体の上に 
飢えた犬の垂らす 

赤い舌 
残された わたしは
息をしなければならないと
ごぶごぶと
両腕で水をかきわけながら
溺レル

月も星もない
光なき空の下
コールタールのように
生き物の棲まない
真っ黒い海がうねる ....
もっと鼻が高けりゃ見れるんだがな
刑事に侮辱された女テロリスト
鼻に入れたつめものがもれだして
神経にさわりだす
爆裂弾へのみちころがっていく

生きるちからを奪うものを
恨みの純粋さを ....
自己の心理に対する答えと言うのは、
自分が答えだと思えたらそれが答え。
自分は納得できるモノを欲しがっているのだろう。
心なんて言う形の無い宇宙のようなものを相手にするんだから、
そういうもの ....
騒いでいるときに聞こえる歌声は
なんだか知らないメロディーは
ボートの中の水あかの貯まり水
捨てられるために汲みとられ
完全無欠のお殿様に捧げられ
走り出すのは蜜柑色したキリギリス
私たち ....
九月にあらゆる"pain"を感じる
風が吹くからかも知れない、君が歳をとる月だからかも知れない

思えば私が18の歳を数えた四月
私が知ったのは君、君は世界の美しき

 ....
生まれ出でた瞬間から この身に降り注ぐもの
 空の器に容赦なく詰め込まれ続け
やがて形を成し 意志を持って動き始め 渦巻いていく
 時に穏やかに 時に苛烈に頭蓋骨を撃ち抜いて放出されていくが
 ....
気づいたら皆、拳を振り上げていた
革命が起きると、歓喜を響かせた
常識を穿ち、列を連ね
信号を振り払って、行進を続ける



気づいたら皆、行進を始めていた
これは自由だと、歓喜を狂わ ....
真夜中の風呂場で
魔法が解けて
僕は泣く

いつかの涙が帰ってくる

骨ばった身体を
折りたたんで
声を漏らさず
溶けてしまう

曖昧な夜に
曖昧な君の存在に

僕は君の少 ....
強欲と言う実体の残酷さに 涙を流した

強さの裏の 頼りなさに 地面が揺れた

才能と言う言葉に 胡散臭さを見出しすぎた

かたくなに 肩を張って 

小さな宝石のような 言葉を 聞き ....
はじめては、アニメだった。
サザエさんのお父さん、波平さんの趣味が、たしか盆栽だった。
おじさんやおじいさんの趣味なのか、と思った。

しばらくして、嫌いになった。
入れ物の中、人間の手で、 ....
光のなかに陰を求め
憩う人々の姿を探して
地平線に向かう
掟を破って
水平線を求めて船出する
奴隷商人のように
駱駝の群れを飼う男達
舟が出ると騒ぐ少年の不安
すべてのものは
見えな ....
人には理解しがたい言葉で叫んだ。
僕は此処にいると、言わば俺語で。
mine Language.
oresama Language.
ただ、自分だけが世界の中心と信じた。

電波に乗せて歌 ....
その者はすべてを悲しくひきよせるという
そして誰も味わえない果実を実らせている
たったひとり)

わたしは{ルビ縁=ふち}の無い波紋であり
行くあてのない
昨日が
おいでおいで
と手招 ....
回転木馬が
ひっくり返って
首がない

恐ろしい光景を
日常化する
ところてん

風景が摩耗化してからは
錆びたナイフで
リンゴを切った
ジャムは
煮詰めるから
どんなに甘く ....
{引用=あなたは歌うような
あしぶみで

まぶしくかすむ
曖昧な 八月十五日、は
さいわい
のびやかな放物線をえがいて止まる

おともなく



あたしは
きょう
部屋 ....
祖父は
海軍士官学校の先生だった
手を合わせる横顔に
平和を祈っているのかと訊ねたら
そうではないと小さく呟いた

悔やんでいるのだと
小さく呟いて、そして
祈りは何も変えないのだと
 ....
回転する物体を斧でぶった切る
春が来て
芽が出て
斧の柄からも春が来て
小野小町をぶった切る

パートナーの夏休み
退屈する会社員が
機関車に乗り込む
風来坊の顔をした
顔 ....
夜よ深まれ
闇はもっともっと深くまで
暗く、黒く

私の胸に小さな灯り
ゆるりとめぐる闇となり
深く、深く

包み込む暖かさや
優しさなどいらない
そんなものはいらない

ほし ....
パラパラと雨が降る
うそだよ
雨は
黙って降るのだよ
パラパラなんて言わないよ
パラパラと屋根にぶつかり目を回す
パラパラと番傘めがけて落っこちて
パラバラになって痛いから
パ ....
いっぱい入れると
足りなくて

足りない
足りない

もう
全部要らない


箱をひっくりかえして
からっぽ

いっぱいあると
足りなかったのに

何もないと
一つ ....
ねこが
ルビを踏んだので
今日はお休みです

謹厳実直なルビジウムは
光を浴びてからは
倹約を旨とするようになり
ねこのお供をして
お宮参りに行きます

もうじき梅雨が晴れて
暑 ....
     「喫茶店にて 私も理解できぬ他人との会話に関する考察。」








そんなに悲しい歌を詠んでばっかりじゃ、誰にも評価されないよ。


 ....
切符はもう買った?



          たかかったけど、やっとかえたよ




あなたは幸せになれないの?



          うん、ぼくがかみさまだから ....
神の名に似た少女は
雨の日のこの晩に
ぐんなり冷たくなった
私の終わりの姿を
写真に収めに来たのか

買ったばかりの
慣れない手つきを片手に
塩化ビニールの匂いがする
傘を持って君が ....
恋月 ぴのさんの未詩・独白おすすめリスト(485)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
標本_- 服部 剛未詩・独白11*06-9-9
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飢犬_- 服部 剛未詩・独白4*06-9-4
黒い海- とうどう ...未詩・独白10*06-9-4
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16歳の哲学- 完食未詩・独白1*06-9-2
蜜柑色の試食肉- あおば未詩・独白4*06-9-2
九月にあらゆる"pain"を感じる- かのこ未詩・独白106-9-1
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ばっしんぐword_苦笑- 完食未詩・独白206-8-23
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ところてん- あおば未詩・独白5*06-8-22
遠音- はな 未詩・独白18*06-8-17
(祈りの場所は遠く、はるかに離れて)- たりぽん ...未詩・独白12*06-8-15
パートナーの夏休み- あおば未詩・独白5*06-8-14
流し灯籠- たりぽん ...未詩・独白1006-8-11
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ランパルトの盲雨____________懐中日記より- 木賊ゾク未詩・独白7*06-8-3
Lonely_Heaven- 木賊ゾク未詩・独白5*06-8-2
犬と_くたびれた_ある神話- 木賊ゾク未詩・独白5*06-8-1

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