抱き合う日々の中庭に花を育て
枯れるばかりの木を持った
あなただけが擦り減って行くから

あなたに弱さを望んだ
それは醜い愛だったが
産まれたものを捨てるわけにはいかなかったのだ

 ....
朝方は雨に近いみぞれだったが、いつのまにか大粒の牡丹雪となり
真冬のような降りとなっている
誰にけしかけられるでもなく、雪は味気なく空の蓋を開けて降り出したのだ


すべての平面が白く埋め尽 ....
水曜日はどこにいる?
僕?
僕はあそことここと そこにもいる
土曜日は?
土曜日は向こうからやって来るから
僕らがいる所が土曜日になる
じゃあ日曜日は?
月曜日の隣かな
一日〈うんどう ....
街を
どうして
忘れたんだろう

崩れるほど抱いた
うるさい春のかわいい匂い

どうして愛を
君に見たんだろう

忘れるほど抱いたのに
ひとつも
どうして
忘れないん ....
封筒のなかで
街をそだてる
来る日も来る日も
細かくしたえさを与えて

ある春に
耐えがたい眠気に襲われるまま
5年も、6年も
あるいは500年も眠ってしまった

春は何度もや ....
 二月については多くを語ることはできないくらい煩雑で混沌とした月であった。豪雪であり、闘いでもあり、不毛な労働と出費が続いたという形跡がある。だがしかし、本当に雪が多かったが、過去にさかのぼって記憶を .... 友人のうちの前に咲いてる沈丁花を嗅いだ。これは終わりの方の春だね。
そしてそのうちのなかには猫が一匹いて(黒い猫だった)、あくびしたり、のびたり縮んだりして可愛かった。

お酒をあけて、ケー ....
ヒーターの三時間ごとの自動消火を知らせる音源がまた聞こえている
あれからもう三時間も経ったのだと
日の長くなった乳白色の外を見る
あれをやらなければならない
これもやらなければならないと思って ....
 
 小さな頃は

 波打ち際が好きでした

 砂のお山を作ったり

 キレイな貝殻見つけたり

 波と鬼ごっこしてみたり



 今はぼんやり

 水平線を見ています
 ....
 
 テスト休みがいちばん楽しい

 宿題も補習もないし

 日溜まりのあくび猫みたいに

 のんびりまったり遊ぶだけ



   雨上がりの良く晴れた朝

   ひこうき雲 ....
わたしの三十歳になる
自閉症の息子は
通っている作業所で
仲間のリクエストに応え
曲をYoutubeで再生して
みんなに喜ばれているそうだ
小さい頃から
誰が教えた訳でもないのに
ただ ....
気づいたら
私だけの公園であそぶ
誰もいなくて誰も来ないから
邪魔されない自由

反省と戯れる
止まらないブランコ 気持ち前後に振れて
おりてしまえば大したことはない

のぼ ....
 悲しい日の帰り道

 雨に汚れたダンボールの中に

 小さな詩が捨てられていた

 鳴いていたので連れて帰って

 ぬるいミルクを飲ませてやった

 みすぼらしくて震えてて
 ....
ふくらみは春の夢
はたまた、やさしい躓き。
うなずいて、みとめるのも、生活のふくらみ。

ちいさなふくらみ、よろこび
ふくらんでいくふくらみの、ちょっとした悲しみ
しぼんでいくふくらみ ....
けたたましく暖かくなってきていたここ数日であったが、夜明け前から雪になり、すでに10センチくらいの雪が積もった。

二月は、損しか生まない労働が日々を埋めた。

ここ何回かの休日は、除雪に明け ....
{引用=




うしなわれたものは、いつもやわいかたちをしている
それならば、うしなわれるまえに
きずつけずに、たいせつにしていたらよかったのに。

水色の浜辺にちいさな時計をてに ....
オルゴールのふたをあけると
ことりが砂浴びをしていた
昔のメロディで
ほんのりと温められた砂は
極上の石鹸で
泡こそ出ないのだけれど
日々の汚れを落としてくれる

ふっくらと
よみが ....
詩を書きやめたひとはなぜだろう、書き終わってしまったのかな、それとも、長く書いている途中なのかな。
愉快な詩を書きたいと思うけど私の心根は割と暗く、精々熊が転がったりナッツ・ケーキが焼きあがった ....
狐雨みたいに
吹雪の中から日が差して
カラスかと思えば
カササギが
白く眩んだ雪原に
モザイクの影をひとつ
長い尾羽
跳ねる指先
氷の粒はからだを奏で
血は渦巻いて管を響かせる
う ....
もうそこにある愛を押しとどめて
まだ愛していませんと言う

台所では蛤が体を閉ざし
海を放つのを拒んでいる

日差しのなかに愛がある
それはわかっている
ただ、その影で眠るのが ....
 私が詩集を読んでると

 ママは悲しい顔をする



 詩人なんてみんな嘘つきなんだから

 信用したらダメ! なんだって



 タロットの中からママが選んだのは

 ....
蓋をしたままにしておくというのもひとつの手ですけどね、と医者は言う。でもしめられないです、開いてしまって、それらを解決したいと思ってます。わたしは言う。この指の細い医者と、やっと会話ができるようになっ .... 宇宙のひとかけらを持ち帰ることができたような日って何なんだろう、それってどんな風な心境の事を差すんだろう
一筋の光みたいなものが一瞬眉間の端から突き抜けていくようなことがあるんだけれど、そんな感覚な ....
もういちど言ってください
とあなたたちが言う
わたしは爪を剥きながら
それはできない と思う
思いながら それさえも言えないでいる

もういちど言ってください
とあなたたちが言う
 ....
しってさあ、さいごが5文字でおわらなきゃいけないんでしょ?
それは唐突ななぞなぞ、幸福な問いかけ、伸びゆく枝が掴むあおぞら。
俳句のことかな?それか川柳?

うーん、そうじゃなくてふつうの ....
たべることが少し難しい。家にいると眠ってしまう。座っていても立っていても眠ってしまう。いもうとが、きれいなゼリーをたくさんくれた。それはおいしくてたくさん食べた。
それなのに、わたしの体は透 ....
白い服を着た人びとが
地面に横たわっているが
誰ひとり目を覚まさないし
光もそこだけ薄暗い
時折風が吹いて
着物の裾や袖を膨らませ
やわらかく和毛を揺らす
鳥は肉をつついて
おもしろく ....
いつか許せる、と言った口を蹴り上げる。いつも時間がこまかい刃を持っていてちりちり削っていく、形がかわっていく。たしかにわたしはいくつもの呪いをかけたと思う。うすべったくて温かい呪いだ。それはとっくにわ .... 朝からユトリロの絵画のような
白い空が満ち満ちていました

夕刻になってようやく
この惑星に落ちてきた雨は
みぞれに変わり
ぬかるんでいくわだち
いつとはなしに雪になり
夜になってはさ ....
 天気はさほど悪くなく、三日に一度の山スキーが可能な日ではあったが、前回の山行で古傷であった膝の痛みが発症し、さしあたり体を痛める遊びは慎むべきなのではないかと山スキーはやらない日とした。
 ここ一 ....
七さんのおすすめリスト(1477)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
中庭- はるな自由詩525-4-3
初雪- 山人自由詩11*25-4-3
点/偏/在- ふるる自由詩7*25-3-31
どうして- はるな自由詩425-3-26
街をそだてる- はるな自由詩425-3-21
冬が終わり現実の春が来る- 山人散文(批評 ...5*25-3-20
メモ- はるな散文(批評 ...225-3-19
十六時- 山人自由詩11*25-3-19
水平線- おやすみ自由詩425-3-18
ひこうき雲- おやすみ自由詩525-3-12
息子の肩を揉む- 花形新次自由詩425-3-11
私の公園- 唐草フウ自由詩12*25-3-10
にゃー- おやすみ自由詩625-3-6
ふくらみ- はるな自由詩625-3-5
休日- 山人自由詩11*25-3-3
遠い日- ryinx自由詩14*25-2-25
砂浴び- そらの珊 ...自由詩13*25-2-25
メモ(ぶつかりおばさん)- はるな散文(批評 ...325-2-25
愚者白紙紀行- ただのみ ...自由詩5*25-2-24
- はるな自由詩325-2-24
雪の朝- おやすみ自由詩225-2-24
メモ(プラスチック・ビーズ)- はるな散文(批評 ...325-2-20
冬はまだ続くみたいだ- 山人自由詩9*25-2-17
塩水- はるな自由詩425-2-14
メモ(5文字でおわらなきゃいけないしのこと)- はるな散文(批評 ...425-2-13
メモ- はるな散文(批評 ...5*25-2-7
- 春日線香自由詩625-2-6
メモ(蹴り上げる)- はるな散文(批評 ...425-2-4
ミトン- そらの珊 ...自由詩17+*25-2-2
なごり雪のような雪が舞う真冬のとある日曜日- 山人散文(批評 ...5*25-2-1

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