揺れる心は止まらない
そのまま揺らしておくしかない
いつまで揺れているものか
楽しめるくらいの余裕が欲しい
赤かった皮のことなんて
なかったような角度で
スリオロサレル
リンゴの身になって御覧なさい
決して実になってはイケマセン
まして見に行ってはいけませんよと言われると
覗き見した ....
居るのは俺だけ
見えるのは君だけ
行くのは俺だけ
歩く君だけ 想うのは俺だけ
残るのは君だけ
考え事だらけ そんな言い訳
分からない事だらけ これも言い訳
....
ぼくには海がある
山がある
大地がある
宇宙がある
じぶんに都合がいいところに行けばいい
深夜
腹痛で目をさまし
あなたのなまえを呼ぶ
神のなまえ
....
椅子が並んで
たくさんの人が腰掛けています
まるで出発ロビーのようです
周囲の人と
穏やかに語り合っている人たちは
旅支度の割には身軽で
しみじみと
和やかな笑顔も浮かべ
主に ....
満たされない想いは
消化することなく
いつまでも腹の底に横たわり
この身体の中で燻り続ける
一気に昇華させる術を知りたいものだ
せめてもの気休めになったはずだ
頬を涙が伝おうとも
な ....
虫の音がしあわせだ
俺の匂いがしあわせだ
深夜放送がしあわせだ
指原莉乃がいいとこつく
松田翔太がどこか遠い
林真理子がえらそうだ
虫の音がえらそうだ
扇 ....
普通の人のように
屈託なく笑おう
普通の人のように
チャーハンを食べよう
普通の人のように
洗車をしよう
普通の人のように
スポーツを楽しもう
普通の人のように
善いことをしよう
....
どうして陽は登るのだろう
どうして星空は輝くのだろう
どうして人は笑うのだろう
どうしてあなたは私の親なのだろう
どうして道は出来るのだろう
どうして街は夜に光るのだろう
どうして人は ....
四季に手を振り手を招き
多忙の風の中 刹那に傾く 夕焼けの如く
鎧のような交感神経から
いつも幸運にも真水の中を泳ぐ魂になれる ひとひらの降り
快い爽と秋空 黄金色の結晶の影の趣くまま ....
本当に美しいものは
言葉には表せない
それらを再現できるのは
読み手の魔法なのだ
伸びやかな糸の向こう側に掛かる虹を
黙って見ていた
辛いのは嫌いだって言ったのに
辛子が大量投下されている
糖化処理する訳にも行かぬのだから
銀のスプーンで救い上げる
もし ....
かなしいがいっぱいになって
泣きだした
よくとおる声で
しゃくりあげ
虐たいではなく
とおり魔でもない
がんぜない
わがまま
しわのない顔をせいいっぱいゆがめ
大つぶの涙おしげもなく ....
桜をみると胸がいたい
桜なんかだいきらいと言いたくなる
だから桜に謝りながら
盆栽みたいなかたちをみつめている
一方向にしか膨らまない宇宙なら
星はこんなふうに見える ....
好きなこと見つけて
好きなことやり続けて
花を咲かせよう
生き続けていれば
心にたくさんの花が咲く
単色の花ではない
色彩豊かな花
色々な想いを含んだ色
瞬間瞬間に花を咲か ....
《ひどい! わたしの蕾に粉砂糖したの
姉さんでしょう
《あなたがはしゃぎ過ぎなの
わたしはまだ帰り仕度の最中よ
《ああうるさい こんな早くから蝉はよして
まだうたた寝したいじゃない
《駄目 ....
みなみ町の角を曲がると
尾ひれがついてくる
それが嘘だと決められれば
楽だったのだが
尻尾と箒を間違えたから
柄で叩かれた
太鼓のバチ以上に 罰当たりな当たり方で
....
直ドラで右股関節を捻挫した
ダフった衝撃がそこに集中してしまったのだ
向きをかえただけで襲ってくる激痛で
寝ることと座っていることが辛くて仕方なかった
立っているときがいちばん ....
笑ってほしい
人がいるので
私は笑う
元気を出してほしい
人がいるので
私は元気を出す
私より淋しい
人がいるので
会いに行く
耳を傾けてくれるので
他愛ないおしゃべり ....
キラキラの太陽の下 粒粒のサンゴ 咲いた
首飾りにするには ちょっと遅いね 君が言った
首元が 心許ないからなのか
その筋を 隠せるのかと 画策したのに
徒労に終わる
もう一 ....
勝てない
その勝負には勝てない
自分より劣っているから安らぐ
その気持ちには勝てない
劣っている人に寄り添って
生意気な態度を取られて腹立たしく思っても
やっぱり劣っているから
泣 ....
この道を
夕べ貴方と歩いた
おととい
貴方と待ち合わせ
そして一緒に飲んだ店の前
今、1人で歩くと
貴方は遠い遠い
空の下で
とてもこの道には
もどれない
でも、私はここに ....
フランス語には名詞に女性とか男性とかがあるけれど、それはその言葉がほんとうに男とか女とかそういうことではなくて、ただふたつに分けるために男と女という概念をつかっているだけだ、とフラ語の教授が豆知識み ....
いいなあと思うのは
いつもつまらない地味なもの
特別じゃないありふれたもの
あなたの声や
地面に映った夏の葉影や
洗濯されてぶら下がってるチェックのシャツや
音のない雪の夜
生き ....
降る雪の間に間に後姿
灰色に滲んで 小さくなる
誰も開いたことのない 図書館の古びた新刊書
端末はいつもいっぱいで 書物は忘れ去られる
早朝のバス停で
凍えながら待っている
....
今年一番のゲームは10月2日の阪神×ヤクルト戦だ
夜8時すぎ神宮球場に行ったがソールドアウトで入れなかった
仕方がない
ホテルに戻ってラジオで観戦した
部屋から神宮球場の方角を ....
あたしが思っているものと
きみが思っているものが
違っていた すれちがい
埋められない 深い谷?
着る服の好みも
好きな映画のトーンだって
ほんとは違っていたのに
嘘をついて ....
あ
もしかしてもしかすると
今日はなんだかクリスマスらしい
何か予定がある訳でも
肩を寄せ共に過ごす恋人が
いる訳でもなく
幼稚園はキリスト教系だったなと
思い出 ....
どんなに 綺麗な 夕焼けも
夜に なって しまえば
眺められなくなって しまうから
鳴って くれたら いいのに
「これから 夜が 始まりますよ」
そんな 合図だけ
待ち焦がれてる
....
待っている
長い夜が明けるのを
波の音を聞きながら
あなたの行方を思いながら
お腹を空かせながら
いつかの歌を口ずさみながら
涙を流しながら
少しずつ命を削りながら
地平線 ....
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