幾ら時間があっても
足りないくらい
あっという間に過ぎていく
あなたとの時間は
素の自分でいられる
お互いに好きな歌
一緒に聞いて
ハッピーオーラが出る
雪が降る街を窓から ....
ゆっくりと流した涙を
重ねて作る 水たまり
溜まり過ぎて 川になって
何れ海へと 向かうから
塩辛い理由を
そんな風に
考えることにした
海の中に浮かぶ 二つの島を
....
平日は忙しい
週末になれば
穏やかに過ごせる
平日に出来ないことをする
あっという間に経つ時間
掃除したり
本を読んだり
録りためたドラマを見たり
案外忙しい週末
楽しい ....
まだ寒いと思っていたのに
庭先の梅の花が
咲き始めた
春はいつのまにか
そこまで来ていたんだ!
身近にあるものほど
気づきにくい
気づいた時には
もう遅い
修復できないところまで
....
幼い頃 自転車で潜り抜けたのは
大きな世界
低い位置から見上げた大人達は
もっと偉大に思えた
今 こうして 眼下に広がる世界を 眺めるにつけ
登頂した 全ての山と 尾根の流れを ....
素直に生きる
シンプルに考える
ありのままを感じる
日常生活を楽しむ
心から幸せが湧き出す
考えすぎて
現実を複雑にしたり
迷路にしてはいけない
迷路になれば何が何だかわか ....
右か左か迷う道
看板が 曲がってはいないか
平衡感覚は 失われては いないか
自問自答する瞬間は
何時だって 閉口するだろう
奥歯を噛み締めて
次の弾が来るのを待つ
弾けた姿は ....
悲しみはいつものモノローグ
ぼくらを蟻みたいに
地上に張り付かせて
ドローンと海鳥のランデブー
失われた歌と八ミリの海
城壁の跡と草むらの年月
雨降るせせらぎは ....
簡単に呟けるくらいがいい
指先一つで誰でも気軽に
考え過ぎないくらいがいい
直接話すのと同じ感覚で
盛ってしまうくらいがいい
大袈裟な方が盛り上がれる
責任を取るのは自分なんだ ....
足元の
靴ひもばかり気にしていたら
要らないものばかり
引きずって歩いていた
毎日
それを捨てる
ごみ箱ばかり探していたら
日々の営みを捨てそうになり
私は大きなためいきをついた
....
汗を掻きたい
恥よりも 先に
端に寄って持つ菜箸の色ほどには
焦がれている肌を持つ
決して怒らずムみあう
揉み合う、の 間違いではないのか
当初は奮闘した
ギザリとした瞳で
世 ....
君の瞳が不思議。
君の声が不思議。
君の笑顔が不思議。
君の強さが不思議。
君の美しさが不思議。
君の優しさが不思議。
野良猫みたいに不思議。
夕焼けみた ....
甘酸っぱさを 切なさの渦に埋め込んで
形を当てるゲーム
流行りの流木に載せた ラブソング
エンディングだけ 見つからない
どんな打楽器よりも 心地良い音を見つけた
それは潮騒 打ち寄せて ....
飛んでいったコンビニ袋が
最近見なくなった野良猫に見えました
木枯らしが渦を巻いて
去っていく名前のない怪物は
耳の端を赤く染めている
そのうち冷めるからといって
一瞬のぬくもりを抱 ....
ぐうるりと動かして ぎょろりと留める
黒玉の部分は どうやったって動くから
白い部分が 均一になることはないと独り言
画面の余白に従って カーソルと動かすと
カースト制度に促される
....
目の前のものを見ていようと思う
目の前のものを見ていたいと思う
見ていたいと思いながら見れていないと思う
そうして気付く
必要なものほど遠くにあると思いたかったことを
そうして気付く
遠く ....
【アカツメグサ】
なりやまないドアホン やぶれた怒号は
親を町ごと殺され震えていた少女のままの老人
おさなくして大人として生きざるをえなかった あなたが
私の玄関を激しく叩く音
....
クリア オーロラ レインボー
あなたは どれが すきですか
わたしは ホワイト 忘れ得ぬ
幽霊みたいな 美しさ
重ねて行けば ブラックに
代わる不思議も あるでしょう
戻る戸惑い ....
人生の秋をゆくわたし
初秋の畑にコスモスが揺れていた
若い日に見たコスモスの色とは違っていた
わたしの心の色も変わってしまった
目に映る世界の色も変わってしまった
なぜか ....
忘却が善か悪かという命題を
立てる事は考えなくても良い
人は忘却に救われ
そして忘却に苦しむ
別れを告げた事は散り散りになり
別れを告げられなかった事は
重く沈む
沈んだ忘却 ....
よろこび かなしみ
おりなしながら
なにかを信じ
生きて行こう
つまずいては倒れ
よろめき
嘆いても
あしたを見つめ
いのち果てるまで
生きて行こう
淋しくても
....
甘美なる赤い香りは
蒼い花を征服して
空間に調和という時間を与える
香水の飛沫
ヒステリックに飛び散る夜
叫びは歌とは違う
言葉が一つ捨てられている
孤独な人は名前を持っているの ....
脱出できずに苦しんでいた時もありました
声を出して 逃げ出した朝もありました
何時だって
起き出して 打ち震えた瞬間に
支えてくれる腕に
安堵の溜息を
漏らしていた気がしていま ....
壊れていく
粉々に飛び散り
破壊されるプライド
拾い集め掌に載せ憐れむ
ここまでか
俺の求道もここまで
これっきりか
困惑と戸惑い
諦めと終わりの影が
追いかけてくる
負け犬だ
....
黒焦げのアカツメクサを労うように
レースフラワーが風に揺れ
夏が終わると歌っている
排気ガスまみれの分離帯にも
芽吹いた種は繁らせた
波打つ夏の色
色褪せた空のキャンバスに
ぽたりと ....
空に
宇宙が染み出している
秋だ
白い夏の空に
虫や風よりもはやく
秋の光が走る
人間の美しさは髪形だけになる
匂いや陰毛が鼻や歯にはさまる
晴れて ....
すぅと伸びる愛おしさに
戸惑い ひとおっつ
ダービー馬の 尻ぬぐいだけしている
ポニィテェル ふたあっつ
リボンは垂れるから バレッタを
パサリと触れた 涼の手を
ゆっくりと ....
雨が降りました
きらきら
赤く眩しい雨が
沢山たくさん降って
町も赤く染まりました
昔話です
と
貴女は笑いました
わたしはどんな顔をして
貴女の前に立つべきだったのでしょう
....
瞼を閉じると
ピラミッドの中に閉じ込めれている自分が 見える
ときには 女王としてそこに留まって居ると勘違いしているときもあれば
奴隷として 居場所のない居場所に存在していると 思うときもある ....
あの目を見てごらんなさい
衝動に駆られている
誰とは申しません
あなたたちかもしれない
特定不可能
表現者となった目
込められた何か
何とは申しません
遥か彼方に居る
眼 ....
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