夢だと解っていながら
藤鈴呼


脱出できずに苦しんでいた時もありました
声を出して 逃げ出した朝もありました

何時だって 
起き出して 打ち震えた瞬間に
支えてくれる腕に 
安堵の溜息を
漏らしていた気がしています

眠ることは逃げること
眠られることは 忘れられること
忘れられぬ夜は 忘却の彼方へ飛ばすこと

ジェット気流に任せて
今宵のヴォイス
ゆっくりと
強かに
乗せて 運べ

ハコベの空へ

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自由詩 夢だと解っていながら Copyright 藤鈴呼 2017-09-03 22:22:55
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