物質の贈り物 物に罪はない



センスの悪さを隠せない包装の隙間

から

得体の心得ない損得もしない



もみあげくらいの重さの不愉快さが耳にかかる

 気持ちだ ....
人生が辛くなり死ぬ人がいる
死ぬ病気じゃないのに死ぬ
しかも自分で自分を殺めるのだ
死んだら辛くないのか
死んだら楽しいのか
自分が自分に殺されて痛くないのか
心や体が嫌がっているのに
 ....
新しい朝がまたやってきた
いつもと同じ朝がやってきた 人々は
歌を歌い 私は真っ黒な
絵を描く
大きな絵を描く

かすかに聴こえるこの歌は
聴こえるか聴こえないかのこの歌は
苦しい中に ....
木々があいする木漏れ日のこと
川がめでるせせらぎのこと

雨が求めるつちの渇きのこと
太陽がほしがる水溜まりのこと

夕日があこがれる水平線のこと
朝陽がのぞむ暗やみのこと

 ....
きみの真っ直ぐな眼差しに あたしは
耐えられなかった 大人のふりをして
夢みたいなこと言っちゃだめ なんて
夢を見たかったのは あたしのほうなのに


あたしは臆病だっただけ
子供か ....
ないものを
あることにする

あるものを
ないことにする

私たち姉妹は嘘つきだった

なんでも切れるナイフのように
いつも嘘を手に持っていた姉

風船のように嘘をつき続ける私
 ....
どんな女の子にも
あなたに似ている部分のひとつやふたつ
探そうと思えばいくらでも探し出せる

ローソンで目が合った
母親に連れられた中学生
あなたにそっくりだったよ
初めて出会ったとき
 ....
ふとした瞬間に既視感
溺れるような甘い苦しみ
前にも同じ思いをどこかで

どうしようもなくあたたかく
溢れてくる光の粒と
かなしいという言葉そのままに
揺れる水面と滴る雫

あなたの ....
地球の最も深い場所には
信じられないような形をした
魚たちが住んでいる
しかし非常に暗いので
その姿は
お互い知らないままである
春の海はまぼろし
蜃気楼の楼閣さえ彼方に浮かんでいる
わたしを呼んでいるように


遠い海鳥
緩慢な波
割れた貝殻
ただ砂にうずもれて


あの子のか細い肩甲骨はもうさびしくなか ....
遠いベッドで寝転んでいると

小窓のカーテンの向こうから

おいてきぼり喰らった僕の声

銀河鉄道の夜を見送っていた

この世の悪も善も乗せてゆく

悲しみも退屈も希望も喜びも
 ....
君の放った言葉の矢が
僕の胸に刺さった

焼け付くように痛むのは
君の痛みが伝わったからで
僕は傷ついてなどいない

むしろ
君の痛みを
少しでも代わってあげたくて
でもどうにもな ....
握った手を、離すことが出来ない。
 
絡まった指先を、解くことが出来ない。

熱がこもる掌が

冷たい手と心を暖めるようで

「その手を、ずっと・ずっと繋いでいたい。」と

あなた ....
この目で
見たままに
撮ることの出来ない
写真のように
この心で
感じたままに
伝えられない
言葉がある

今ここに
あなたを呼んで
この景色をみせたくて
あなたを抱きしめて
 ....
今日は
風がお休みだから
空気がのんびりしている

日向ぼっこをしている庭を
転げまわる
子どもたちが
僕の人生の
すべてになる

老いるのも
成長するのも
同じ時の流れ
ほとんど同じ
服しか着ないのに
ストレスが溜まると
服の買物へとはしる
ぺんぎんがいる
広い海には百貨店があって
青空を飛べないぺんぎんは
翼を使って海を泳いでいく
飛べないことを
 ....
私は恐れる
あなたがいないことを
あらゆる色が黒ずんで
呆ける、まるで雲のように

どこにも秘密はない
偶然鍵穴があいているだけ
いくつさしこんだろう
時には思い出をまさぐって

 ....
会ったばかりの私に
おそらくとまどっていた君
馴染みの大人にばかり
声を掛けるのは仕方ない

だから
私は傷ついてなど
いなかったのだよ

君がスッと差し出した手に
握られた小さな ....
「傘なんか要らなかったね」

そんな風に笑っても

どこか気分が沈んでいるのは

心の霧が晴れていないから

空から覗く光が見えても

未来の事が分からないから


 ....
   消し飛んでしまいそうな
   この想いを
   受け止めてくれる
   熱が
   そこにはなかった
   冷たい水滴が頬をつたう




   
     ....
朝の電車は何かを探している
遠くにある理想的なものを探すのではなく
近くにあるけど
いつもの通路にあるけど
まだ発掘されていないもの
新しく降り注いで来るものを探している

 ....
あたたかににきらめく 光の雲が真下に流れ 金の流砂がせせらぐ 運河を眺めていた
いつからここに居るのか 忘れてしまうほどの長い月日を 星に結わえて 数えてきた

「冒険をして来たよ」

いく ....
背枕を省みては どんよりと重く
降りそうで降れない燃える蝋の雲
瀕死の猫が
)はあはあと
くふくふと 、来
血(らいち)に染まれば息は幽すかな断脈
もたれることもなく
 ....
言葉にした時点で遅い
文字にした時点で遅い

そこに持って行ってからじゃないと

感じられないようじゃ遅い
感じる事が先

自分に遅れるな

嫌な事を嫌と認めない人がいる
嫌な理 ....
傷心の時
人は季節を忘れる
今がいつなのか
ここが何処なのか
茫然として
うわの空

それでも季節は巡る

新しい風が吹いて
花々が咲き
陽の光は注ぐ
あなたの肩越しに
滔々 ....
その瞳をみていたら

どうしようもなく
嬉しくて
どうしても
忘れたくない

君たちのその瞳
滲んだり潤んだり
それが笑顔に
かわる瞬間
教室は
手を繋ぐように
一つになった ....
わたしと彼は
必要以上に
相手を干渉しないことで
バランスを保っている

言いたいことを言わない
訊きたいことも訊かない
分かっていても黙っている
そんな風に
相手に対して深入りしな ....
思えば思うほど、私たちのつながりは
うすいような 強いような ふわふわとした ものだった
何でも言える というのは とても良い関係で
一年ぶりでも いつでもあって話しの続きを始められるということ ....
言葉とか
愛とか
そんな形のないものは
やっぱり不確かです

ゆらゆら揺れて
3秒後には
ドロンと忘れている

でも気持ちは
やっぱり伝わってほしいもので
すり抜けてゆくと
心 ....
ひと足の途絶えた
深夜の商店街
わずかな気配にも
センサーが反応して
ひとりでに機械が喋りだす


 イラッシャイマセ
 パネルノ番号ニ、シタガッテ
 操作シテクダサイ

 番号 ....
佐白光さんのおすすめリスト(756)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
モノ贈り主- 朝焼彩茜 ...自由詩8*15-5-13
思うまま生きるままに- リィ自由詩3+*15-5-11
あからわまでの詩- あや自由詩115-5-9
君に触れるということ- かんな自由詩24*15-4-30
個人教授- 藤原絵理 ...自由詩415-4-29
世界は二度- mizunomadoka自由詩415-4-29
恋文- 竹森自由詩315-4-27
まなざし- 中村葵自由詩215-4-26
深海魚- やまうち ...自由詩3*15-4-22
春の海の変容- 石瀬琳々自由詩12*15-4-22
今日という日に- 吉岡ペペ ...自由詩715-4-22
君の放った矢_Dear.S- 森川美咲自由詩2*15-4-20
握手- 梓ゆい自由詩215-4-20
今ここで- 緑かな自由詩315-4-19
風が休みの日- 金子茶琳自由詩2115-4-18
ぺんぎんの浪費癖- りゅうの ...自由詩17*15-4-13
おそれのソネット- やまうち ...自由詩3*15-4-12
手紙_Dear.A- 森川美咲自由詩2*15-4-11
雨上がり- tetsu_自由詩2*15-4-8
【_放射冷却_】- 泡沫恋歌自由詩15*15-4-8
朝の電車- 葉leaf自由詩415-4-6
星の船から見る夢は- クロヱ自由詩2*15-4-5
四月の赤い夜- アラガイ ...自由詩9*15-4-4
遠回り- 南川きま自由詩1*15-4-3
【_季節_】- 泡沫恋歌自由詩21*15-3-31
その瞳をみていたら- 黒木アン自由詩5*15-3-23
【_バランス_】- 泡沫恋歌自由詩16*15-3-22
「連絡をください」- 服部聖一自由詩315-3-17
私なりに- 瑞海自由詩2*15-3-13
【_無人の街で_】- 泡沫恋歌自由詩17*15-3-12

Home 戻る 最新へ 次へ
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26