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週末
昼下がり
喫茶店
行き交う喧騒は
文章を精錬するには
ちょうどいいくらいで
束の間
孤独を忘れ
勘違いをして
夜の闇
仄かに放たれる
月明かりを
忘れそうになり
懐かし ....
鳴り響く洗濯機の脱水音に
怒りを露わにすることもできず
苛立ちを隠すこともなく
ぶつける先を見渡してみる
もうすぐ夕飯の支度をしなければならない
なにもかもが面倒くさくなる
明朝までも ....
ふーっと息を吐いているつもりで
実はこれが溜息だと気付く
そこにまたやるせなさを感じる
なにを悩んでいるのか
そんなに悩ましいことなのか
大したことなんてなにもないじゃないかと
言い聞かせ ....
イライラするのは
しょうがないとして
イライラしていないふりを
うまくできなくて
八つ当たりしたり
舌打ちしてみたり
その後で自己嫌悪して
それでも生きていかなくちゃいけない ....
ふうと溜息をついてみる
思わせぶりな
その音の大きさに
自ら驚いてみたりする
あざとく
わざとらしく
それでも誰も振り向きはしない
駄目だ
こんなことでは
振り向いて欲し ....
脆弱な精神は
ただひたすらに
堕ちてゆく
硝子瓶の中
飛び出す気もなく
舞い続ける
澱のように
両の腕を翼の如くに拡げ
力なく曲げられた膝は
まるで駆け出すかのような
姿勢 ....
揺れる心は止まらない
そのまま揺らしておくしかない
いつまで揺れているものか
楽しめるくらいの余裕が欲しい
満たされない想いは
消化することなく
いつまでも腹の底に横たわり
この身体の中で燻り続ける
一気に昇華させる術を知りたいものだ
せめてもの気休めになったはずだ
頬を涙が伝おうとも
な ....