気がつけば
とても遠くまで来てしまっていて
見たこともない風景に囲まれて
わたしが
呆然と立ち尽くしているのを
わたしは
見つけた

怖くなって眼を閉じたら
見たこともない風景は
 ....
予知夢で捜すよ

山に花見酒

世に生き残れとて

終わりし命
ジェットラグ
ラズベリーブルー
ブルースカイ
スカイブルー
ホノルルルルルル ルール無用
ワイキキキキキキ 危機一髪
ノル

高く

ヌケて
飛行機雲

サーフタイム
 ....
実には
実る実と
実らぬ実の
ふたつがあるらしい
実る実が実るか
実らぬ実が実るかは
実るまでわからない
それどころか
実が実っても
それが
実る実なのか
実らぬ実なのか
さっ ....
少女は鷹を飼っている
少年は鳩を飼っている

遠くはなれて暮らす二人は
いつの日か偶然に出会い
やがて
熟れた果実が
枝から落ちるように
自然に恋に落ちる

でも
それはまだ
 ....
電気仕掛けの揺り籃は
往けど戻らぬ矛盾の振り子
猫の眼をした赤子が眠る
揺り籠転げりゃ赤子は堕ちる
落ちて真ッ朱な血の花咲かす
オギャアと泣いてデングリ返る
赤子産んだの誰ァれだ
赤子殺 ....
ドラッグは要らない
タバコとビールで十分だよ
セックスもほどほどでいい
だけどさ
ロックなんだ
誰が何といおうと
これはロックだ
おれのロックだ
たとえありふれた言葉でも
どんなに使 ....
波立たぬ水面を漕いで行く
誰かの唇からこぼれて落ちた
言葉の破片を掬い取るように
静かにゆっくりと
しかし確かに
前に漕ぎ進んでいく

百年前の詩人が書き記した言葉も
百年先の詩人が書 ....
ゼロから誕生するものなど
あるはずもなく
すべては発見であり
けっして発明ではない

オリジナルであるという幻想
オリジナルでありたいという病

きみの頭の中に
天啓の如く降り立った ....
救う

掬う

なぜ同音なのでしょう

溺れかけの金魚を
掬い上げて
救いました

いやいや
待てよ
金魚が溺れるわけがない

慌てて水に戻したら
金魚は一目散に逃げ ....
天使の羽根もぎとって、
あそこで泣いてる子供の背中に
そっとつけてあげたい。
真夜中に
車を走らせて病院に
きみを隣に乗せて

きみは知らないかもしれないけれど
真夜中の病院というのは
何度来ても落ち着かないんだよ
物音一つしないのに妙に騒がしいんだ

救急窓 ....
コスモスクエア
まるで一昔前のSFにでも出てきそうな
そんな名前の駅に向かう最終電車が
もうじき発車する

酒臭い息を吐くサラリーマンや
妙にイチャイチャしている中年カップルや
おぼつか ....
突然
だけど
さりげないカンジで
手をつないでみたりして
そんなことには
深い意味なんかないや
とか
ぼんやりと考えながら
やっぱり
手は離さないままで
歩く
陽が当たっていると ....
詩は
傷ついた者のためだけに
あるのではない

詩は
弱い者のためだけに
あるのではない

詩は
死にゆく者のためだけに
あるのではない


ひらめき どきどき

きらめき うきうき

ゆらめき いきいき

ときめき すきすき




めきめき ばきばき




もう あきあき
牛丼屋のカウンター越し
やけにキレイな厨房の中で
ケモノの肉を煮る男を見た
目が合うと男は意味深に頷き
丼を片手にぼくの方にやって来た

やあ どうも おまたせしました
このケモノはいつ ....
まりこから
またメールが来た

まりこはバカだから
「こんにちは」を「こんにちわ」と書く

まりこはバカだから
「一応」を「いちよう」と書く

まりこはバカだから
おれの名前の漢字 ....
改札口で君のこといつも待っていたのは
ノグチゴロウだったけど
実はぼくもノグチゴロウと同じように
君のことを待っていたんだ
あの頃はまだ改札口に駅員さんがいて
切符を切ったり回収したりしてい ....
シャッター下りた天神橋筋商店街を
盗んだママチャリでブッ飛ばすねん今夜
アンタは今夜も鰻谷あたりの気取ったバーで
ひっかけた女の乳でも揉んでるんやろ
好きにしたらええねん
アンタの病気が治ら ....
明日のために その1

 一人でいると
 寂しくて気が狂いそう

 二人でいると
 思わず相手を殺してしまいそう

 三人でいると
 口が滑ってほんとうのことを言いそうになるんだ
 ....
一番好きだったのは

二人のくちびるが
触れるか触れないかの瞬間

三回目に逢った時
予期せぬ打ち上げ花火に照らされて
アスファルトに映った影くっきりと

四月が来て
もう逢えない ....
いま
この瞬間
どこかのだれかが
すべてを終わりにするためのスイッチに
その指をかけているとしても

この世界が素晴らしいことに変わりはない

雨上がり
鮮やかな緑の葉
蜘蛛の巣に ....
□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□ ....
こんなにも空は晴れわたっているのに
だらしなく続く海岸線には
腐乱した犬の死骸が転がっていて
虚ろな目つきの子供たちが
黙ってそれを取り囲んで眺めている

子供たちの瞳の奥にあるのは
驚 ....
おいしい
おいしいと
たべつづけ
たべすぎて
すこしだけ
もどしてしまいました
くちから
はきだしたものが
あまりにも
きたなくて
きみわるくて
こんなにも
きもちのわるい
 ....
小さな秘密を
ミントキャンディーと一緒に
ポケットの中で握りしめてたら
ぼくの手の中で溶けて
なくなってしまった
いったいどんな秘密だったのだろう
誰か教えてくれないか
明日が今日になってしまった真っ暗な道で、アルコールの心地よい浮遊感に酔いながら、ふと目をやったドブに捨てられていた昆虫の図鑑からは、蝶のページだけが、まるでヒステリックな女が引き裂いた昔の男の写真のよ .... 目を
閉じろ
瞼の
裏の
稲光
この
世界の
ありと
あらゆる
全てを
真昼の
如き
純白に
染めろ
終わりの
始まり
なのか
始まりの
終わり
なのか
そんな ....
蒼褪めた犬が

私を追い越してゆく

物凄い速さで

物凄い速さで

崩れていく私の躯を

蒼褪めた犬が

蒼褪めた犬が

駆け抜けてゆく

物凄い速さで

物凄い ....
大覚アキラ(759)
タイトル カテゴリ Point 日付
わたしの匂い自由詩10*05/2/3 17:47
君が代【アナグラムバージョン】自由詩1*05/2/3 13:12
ブルー・ハワイ自由詩105/2/3 0:17
不実自由詩005/2/2 17:37
ロマンス[group]自由詩305/2/2 10:55
黒い母鵞鳥自由詩1*05/2/2 0:00
textrock自由詩605/2/1 14:53
ことのは自由詩205/1/31 18:58
コピー・アンド・ペースト自由詩2*05/1/30 21:54
すくう自由詩505/1/29 9:02
鎮魂歌[group]自由詩2*05/1/28 17:14
今はただ不幸せの花が開かないように[group]自由詩205/1/28 3:35
コスモスクエア方面行き最終自由詩105/1/28 3:33
歩く[group]自由詩1*05/1/26 10:19
無題自由詩005/1/26 10:14
きききき自由詩405/1/25 11:07
ケモノ丼自由詩105/1/24 20:34
まりこ自由詩305/1/24 13:17
私鉄怨線[group]自由詩1*05/1/24 2:06
大阪ベイベー自由詩1*05/1/23 19:14
ヘルター・スケルター自由詩405/1/23 9:49
九まで数える自由詩705/1/22 21:33
素晴らしい世界自由詩9*05/1/22 10:38
2400個の正方形自由詩205/1/21 15:20
海辺にて自由詩205/1/21 12:04
おいしいね自由詩205/1/21 2:51
ミントキャンディー自由詩005/1/20 11:39
脱出自由詩3*05/1/19 23:09
見よ自由詩205/1/19 0:33
不眠症自由詩105/1/18 15:07

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