いにしえのインスツルメンツ
奏でる滑らかなハルモニア
みどりごの泣く声のよに一直線に
荒れ狂う北の海を飛び越えて

異国の草原でまどろみながら
アルハンブラの夢を見る
乙女の頬のやわらか ....
#61

 意味と無意味のあいだを
 猛スピードで往復する振り子
 チャンスは一回だけ
 目を閉じて一発で撃ち抜け
 真実はそこにある



#62

 あんた気に入らない
 ....
怪獣ギロンが現れた
地球防衛軍にはさっそく怪獣ギロン対策本部が設けられ
どうすれば怪獣ギロンを倒すことができるのか
各国代表によって様々な議論が取り交わされた

とにかく爆弾やミサイルの類を ....
#51

 花の降る午後に
 はちみつタンジェリンのどあめ
 口ン中で転がしながら
 歩いていきたいよ
 コロラド州デンバーまで



#52

 魚肉ソーセージだと思って
 ....
作り物の光に満ちた
ペールブルーの繁華街が
なめらかな軌跡を描きながら
夜にむかって滑り落ちてゆく

スクランブル交差点の真ん中で
無垢な恋人たちを乗せた銀色の車が
撹乱され立ち往生し
 ....
明け方の 退屈な点滅信号

刻むリズムで 指を鳴らせ

ジャム ファム ラム ダム

ジャック ファック ラック ダック

ジャイヴ ファイブ ライヴ ダイヴ

ダム ダム ダム  ....
3リッターターボチャージャー搭載のV8エンジン移動図書館



図書館で借りたニーチェの真ん中に挟まれていた赤茶けた遺書



図書館で辞書引きながら書いているそれは恋文いやまさか ....
#41

 吐瀉物は
 パッ
 と散って
 花が咲くみたいに
 路上に開いた
 
 深夜
 2時40分



#42

 (大阪弁のイントネーションで)
 ワタシの主食 ....
たぶんノルウェーあたりに
巨大な送風機があって
そこから送りこまれた冷たい風が
君の頬を桃色に染める

わかさぎのエスカベッシュ
南瓜のキッシュ
ハッシュドビーフ
そして食後には
ア ....
#31

 帰り道は
 いつも
 悪魔祓いのことで
 頭がいっぱいで

 だから
 しょっちゅう
 道に迷ってしまう



#32

 ことばしか信じない
 ことばにな ....
明滅するシグナル

明滅する世界

明滅するすべて

だれも来ないことは
わかっているのに
待っている部屋の中

遠ざかるエンジン音に
取り残されて
わたしは一人で

土砂 ....
#21

 真冬になったら
 一緒に海に行こう
 そして
 だれもいない波打ち際で
 足を濡らしながら
 凧揚げしよう



#22

 プリンが
 グシャって崩れる
  ....
#11

 この世でいちばん恐ろしいもの
 それは
 まなざしだ

 まなざしは
 簡単に人を殺す
 意図するとしないとにかかわらず
 交錯したまなざしは
 レーザー光線よりも熱く ....
#01

 だれかが しんでしまった日を
 なぜ 命日 というのでしょうか

 きのうは だれかの命日で
 たぶん きょうも だれかの命日で
 そして あしたもまた だれかの命日です
 ....

もしもしオレや
おいオマエ今どこにおるねん
またアメ村あたりを
酔っ払ってフラフラんなって
歩いてんのとちゃうやろな
ええかげんちゃんと家に帰れや
オマエの嫁さん
あのブッサイクな ....
ことばは
すべて
呪文



だから



口から
音になって
発せられると同時に

指先から
文字になって
記されると同時に

それは
すべて
呪いになる
 ....
言葉しか信じない
言葉のほかに信じられるものなんて
キャラメルぐらいだ
010010110110111010010
    ┌─────┬──┬──────┐
◎─┐ │ ┌─┐ │1 └┬─┐   │
  ....
ねえねえ と よびかける妻の声に
ふりかえってみると そこに熊がいて
つぶらな瞳で ぼくを見つめている

月9って何チャンネルだったっけ と
テレビのリモコン片手に熊が訊く

おどろいて ....
writeと書いてあるボタンを押したら
全部消えて真っ白になった
よく見るとwriteではなくwhiteだった

なるほどそういうことだったのか
つまり世界はそういうふうにできていて
ひと ....
真夜中の路上を
滑ってゆくスクールバス
テールランプ
病院のガラス窓に
投影された流星群
いつか
こうやって眺めていたシーンが
すべてCD-Rに焼かれて
ヨドバシカメラの
店頭に並ぶ ....
この季節は
いつもからっぽだ
おまえがいなくなってから
からっぽになってしまったんだよ

今日みたいに
よく晴れた秋の日の夕方
公園のベンチで
ぼんやり吸う煙草は
すこしだけ
冬の ....
ぐるるるる
腹の中で
オオカミが唸る

そういえば
今日もまた
昼ごはん食べるの忘れたよ

だから
おれの腹の中で
オオカミが唸りをあげるんだ

帰りのバス
おまえと二人っき ....
一月は 祈りを捧げる乙女を写生し

二月は 苦い嗅煙草に涙をこぼし

三月は 鮫革の長財布を拾ってネコババ

四月は 死刑執行人とイチゴ狩り

五月は ゴム草履に呪いをかけてみた

 ....
乳白色の湯気が勢いよく立ちのぼる
土鍋の底から沸き立つあぶくどもが
我先にと曖昧な螺旋形の魂に姿を変えてゆく

久しぶりね
すいとんなんて

妻はそう言って微笑むが
土鍋から吐き出され ....
ギターの弦を
思いっきり緩めて
今日が明日に変わる瞬間の
その境界線上に
そっと置いてみな

弦を弾くと
その揺らぎが
その振動が
今日と明日の境界線を
ぼやけさせて
曖昧にして ....
予想外だった
こんなにも簡単に爆発してしまうなんて

 *   *   *   *   *

掌の中に包み込むようにして隠していたグレープフルーツは
レンタルビデオ屋の万引き防止センサのゲ ....
左肩に星のかたちのタトゥー
唇にはフランスの煙草
彼女はいつも退屈してる

なにもかも
呆れるぐらいあっという間に終わっていくから
暇つぶしにもならない
そう つぶやいて
彼女はテレビ ....
闇に満ちる甘い香り
ああ
金木犀の季節なのだ
こうやってわたしは毎年
自分の誕生日が近いことを知る
空に浮かぶ銀色の月
野良猫の眼は金色に輝いて
重く柔らかな闇の中で
母の背に負われた ....
ポチが走ってくる

ポチが尻尾を振りながら走ってくる

ポチが全速力で尻尾を振りながら走ってくる

ポチがよだれを垂らしながら全速力で尻尾を振りながら走ってくる

ポチが乳母車を弾き飛 ....
大覚アキラ(759)
タイトル カテゴリ Point 日付
スコール自由詩305/11/11 12:07
フラグメンツ #61〜70[group]自由詩305/11/11 0:30
怪獣ギロン自由詩6*05/11/10 10:57
フラグメンツ #51〜60[group]自由詩7*05/11/10 0:45
野戦自由詩105/11/9 17:43
ジャム ファム ラム自由詩105/11/6 6:09
図  書  館短歌0*05/11/4 18:08
フラグメンツ #41〜50[group]自由詩4*05/11/3 16:41
ノヴェンバー・ステップス[group]自由詩1005/11/2 23:15
フラグメンツ #31〜40[group]自由詩8+05/10/28 17:54
明滅自由詩005/10/28 13:36
フラグメンツ #21〜30[group]自由詩305/10/28 0:28
フラグメンツ #11〜20[group]自由詩6+05/10/27 0:59
フラグメンツ #01〜10[group]自由詩4*05/10/27 0:55
オマエのおらへん月曜の夜に自由詩205/10/25 15:21
呪い自由詩705/10/25 2:48
キャラメル自由詩1+05/10/25 0:00
ト マ ソ ン未詩・独白2+*05/10/21 18:10
くまつま自由詩1105/10/21 17:10
白い世界自由詩605/10/21 15:32
予言[group]自由詩005/10/19 18:26
落日セブンスター自由詩405/10/19 17:46
赤頭巾ちゃんとバスで未詩・独白0+05/10/19 0:11
カレンダー[group]自由詩105/10/13 18:07
すいとんエクトプラズム自由詩4*05/10/13 13:15
濁流自由詩405/10/13 3:09
グレープフルーツ自由詩405/10/11 14:24
BOREDOM自由詩105/10/5 3:05
神無月[group]自由詩205/10/3 17:50
ポチが自由詩2505/9/29 16:27

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