当たり前のことだけれども、ディズニーランド(以下TDLと略)には、ミッキーマウスがいる。今では誰もが知っている話だが、あれは「本物のミッキーマウス」なのであって、決して人が中に入っている着グルミでは ....  この間、地下鉄の中で興味深い光景を目撃した。
 小学校の2、3年生ぐらいの男の子と女の子が、仲良くシートに腰掛けていた。二人はどうやら付き合っている(!)らしく、今度の日曜日にどこにデートに行くか ....
あしびきの
やまどりこっこ
こけこっこ
たまごうんだよ
ぬばたまの
よるにうまれた
くろたまご
つるっとひとくち
おいしいね
おはだつるつる
たらちねの
ままのおっぱい
みるき ....
宝を探しているつもりで
必死で掘っていた穴は
実は自分の墓穴を
掘っていたのだと気付くように

そんな風にして
いろいろなものごとが
終わっていく
音もなく飛んでいく飛行機見送りながら
君と二人、屋上で煙草吸った午後。
曇り空には一筋の飛行機雲さえ残らず、
君の吐き出す煙だけが
ぼんやりとした一筋の軌跡を宙に描き、
それを眺めておれと君 ....
 ぼくが、日記をつけているというと、意外な顔をされることがしばしばある。
 中学の頃から、2年書いて1年休んで、というようなペースで書いてきて、就職してからしばらくは書いてなかったんだけど、ここ数年 ....
 ホテルや旅館に泊まる時、部屋に入って、まず一番にぼくがすることは、壁に掛けてある額縁や鏡をめくって、その裏側を見ることだ。これは、出張でもプライベートでも、素面でも泥酔状態でも、必ず、やることにして .... ワックスで固めたヘアスタイル
オマエのイカシた頭の周りで
馬と鹿がデッドヒートしてるよ
見えてないのはオマエだけ
今のところ馬が2馬身のリード
加速して加速してどんどん加速して
そのうち馬 ....
穴のあいたナイキをつっかけて
オンボロの自転車にまたがって
BGMは耳元を通り過ぎる風の音
駅までの長い坂道
飲み干すように一気に滑り降り
背中に翼が生えてくるイメージで
そのまま行かせて ....
私は怖い
おまえを失うのが怖い
なによりも大切なおまえを失うのが怖い
おまえを失うことを想像しただけで
立ち竦んでしまうほど怖い
心臓が砕け散ってしまうほど怖い
おまえを取り戻すためなら
 ....
すべてのおんなのこは
みんな桃の実のようで

ピンクに染められた指先を
風が撫でてゆくたびに
わけもなく泣きたくなる
土砂降りで
街は
真っ白に
光っていて

おれは
雨の終わる場所を
ずっと
探し続けている
今日みたいに
何もかもが
調子悪い日には
瞼の裏の深緑
ただ眺めながら
ぼんやり過ごすのさ
濃い深緑
薄い深緑
光る深緑
暗い深緑
輝く深緑
走る深緑
世界はぜんぶ
おれの深 ....
土砂降りの雨の中を
黄色い車に乗って走る

そんな夢を見た

助手席には
見知らぬ女がぐっすり眠っていて

いや
もしかすると
眠っているのではなく
死んでいるのかもしれない
 ....
鴉よ
飛び立つがいい
夜明けの街の
淀んだ空気を吹き飛ばして
飛べ
稲妻の如く
ミサイルの如く
銀色の雲突き破って
馬鹿みたいにポカンと浮かぶ
あの月を打ち砕け
あの歌を聴いた
その日の夜に

耳から
目の形の芽が出て
鼻の形の大きな花が咲いて
口の形になって朽ち果てて

あとには
小さな種子が一つ残りました

種は蒔くのが恐くて
大事 ....
横顔が少しだけ
ジュリエット・ビノシュに似た女
夕暮れの淀屋橋の上
水面に揺らめくネオン
ポケットから携帯電話取り出し
ほんの一瞬だけ考えて
携帯電話投げ込んだ
小さな水音
小さな泡
 ....
七月 街は 熱帯雨林になった

そして 彼女は 服を脱ぎ捨てて

見事なフォームで 泳いでいった

鮮やかに 滴り落ちる 七月
いつの間にか二人は
会話なんてとっくに忘れてしまい
漂流船のようにあてもなく走り続けて
疲れきった二人がたどり着いたのは
霧に煙る高原のラブホテル
その名はフォギーヒル

黒いシルエット ....
『かわいい匂い』チアーヌさん
http://po-m.com/forum/showdoc.php?did=20788


チアーヌさんの『かわいい匂い』という作品には、ふたつの匂いが
登場す ....
地下鉄の窓から見上げる
ホームの蛍光灯
チラつく光線に浮かび上がる
揺れながら滲む影
たまらなく不安にさせる構図
今日が何曜日だとか
今が何時だとか
ここが何処だとか
おれが誰だとか
 ....
とことん削ぎ落として
一本のピアノ線みたいになる

触れただけでスーッと
皮膚が裂けるぐらいのところまで

そうやって
自分を取り戻していく
ウェスタンブーツで
アスファルト蹴りあげて
伝票整理も経費精算も明日にして
スカートの裾ひるがえしながら
カウガールみたいにタクシー飛び乗って
とりあえずどっかに逃げちゃえよ
ほら
ビル ....
山端と山際が
同じ一本の線を指しながらも
別のものを意味するように
海の青と
空の青が
混じりあう
その曖昧な境界線は
ただ水平線と呼ばれることに
甘んじていてはいけない
おまえの左肩のホクロが好きだ

おれはあと半年ほどで死んじまうらしい
医者が言うんだからウソじゃない
と思うたぶん

おれがもし死んでしまって
そのうちおまえに新しい男ができても
おま ....
たぶん
おれ
という容れ物の中には
さまざまなものが転がっていて

それはたぶん
おれ

おれ
として在るためには
絶対に必要なものなのだろうけれど

同時にそれは
おれ
 ....
  とうめいな みずが

    ゆるり ゆるりと

 うたうように たゆたう

   ひなたの ぬくもりを

   ほのかに あびながら

しあわせそうに たゆたう

    ....
 この街にディグミーランドができるという計画を聞いてから五年が経った。思えば気の遠くなるような長い時間だった。
 子供の頃からディグミーのアニメが大好きだった。とりわけニッキーマウスはおれの大のお気 ....
楽しければ、それでいい。
おもしろおかしく生きてゆければ、それでいい。
そう思って生きてゆくほど、難しいことはない。

キリマンジャロの雪。
マイアミビーチの波。
たとえば、凍死。
たと ....
土曜の夜も日曜の朝も眠り続けていたい
ああ
屠殺場の温もりが懐かしい
そうだ
夜なのだ!
おれは急いで貧弱な骨格を羽織り
生暖かい闇の中へ陥ちてゆく
色情狂のフォルムをまとった女どもが
 ....
大覚アキラ(759)
タイトル カテゴリ Point 日付
ミッキーマウスの中身散文(批評 ...1105/7/10 13:47
短命の時代がやってくる散文(批評 ...405/7/10 13:25
ながうた自由詩1005/7/9 1:41
愚者自由詩205/7/8 10:54
午後自由詩405/7/8 10:53
記憶→記録散文(批評 ...505/7/7 16:33
ありえざるもの散文(批評 ...805/7/7 0:52
回る回る回る自由詩205/7/7 0:44
風になる自由詩205/7/6 12:08
からっぽの世界自由詩105/7/6 12:07
自由詩805/7/5 10:52
雨の終わる場所自由詩1005/7/4 22:21
深緑の日自由詩305/7/4 14:07
黄色い車自由詩305/7/3 18:16
稲妻鴉自由詩005/7/3 18:15
五感草自由詩305/7/2 11:58
ジュリエット自由詩205/7/2 11:47
七月[group]自由詩605/7/1 17:51
フォギーヒル自由詩1*05/7/1 11:45
“かわいい匂い”の正体散文(批評 ...2*05/7/1 11:38
催眠サブウェイ自由詩405/6/30 11:51
再生自由詩405/6/30 11:48
カウガール・ブギ自由詩205/6/30 11:43
水平線未詩・独白005/6/30 11:34
ホクロ自由詩205/6/28 1:47
戯言自由詩105/6/28 1:45
たゆたう自由詩105/6/27 21:51
ニッキーマウス暗殺計画散文(批評 ...6*05/6/27 12:25
至上の幸福自由詩005/6/26 22:21
夢のかたち自由詩105/6/26 22:17

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