我々はシャア・アズナブルだ

とか
そんな台詞で始まる
声明文読み上げてみたいな

ハイジャックなんて
めんどくさくって
あぶなっかしいことは
したくない
家族に迷惑かけるのも
 ....
突然なんの断りもなく
雨が降り始める
涎みたいに糸引く雨
涎みたいに生ぬるい雨
空は晴れ渡っていて
雲ひとつないのに
猛烈な土砂降りだ
傘を持っていないぼくは
手近な喫茶店に飛び込むが ....
ベランダにロッキングチェアがある
ずいぶん前に住んでいたマンションの
ゴミ捨て場に捨てられていたやつだ

引越しのたびに捨てようと思いながらも
なぜか捨てる踏ん切りがつかなくって
結局いま ....
銀のスプーンから
舌の上に
滑るように
ダイブ
一瞬で
体温と同じになって
溶ける
その瞬間
犬の濡れた鼻が
ふくらはぎに触れて
目が覚めた
今夜は
遠くまで飛べる
そんな予 ....
いいか
よく聞けよ

手首切るのが好きなヤツは
ホントに取り返しがつかないぐらい
深く切っちまって死んじまえばいい

手首切るのがカッコイイとか思ってるヤツも
ホントに取り返しがつかな ....
タバコを買おうと思って
コンビニまで
ぼんやり歩いてたら
ふいにジャンプしたくなった
んで
ピョーンって飛んだら
右手が何かにぶつかったんだ
そしたら
空中に
箱みたいなのがあらわれ ....
橋の上で飛び交う
小さな飛行機たち
朱色の空を背に
日が落ちるまで続く
音のない空中戦
信じられるか
信じられないか
からだで
はかってみる

そうやって
信じられないものを
よりわけて
あつめて
袋につめこんで

燃やす

そしたら
また
もういっかい
 ....
視界の隅で
それは
ゆれている

ぶらさがって
ゆれている
ゆれながら
じっと
こっちを見ている

それは
見てはいけないもの
けっして
目をあわせてはいけないもの

見 ....
サーカスのテントの影で泣いている道化になれない侏儒は俺だ 燃え上がるオートバイを祀る
そんな文化つくろうぜ
いっしょに

シュビドゥビ
シュビドゥバ

炎で宙に書き記すラヴレター
そんなやり方イカシてる
そう思うだろ

シュビドゥビ
 ....
屋上に ちょっと頭のおかしくなった犬がいて
朝から晩まで グルグルグルグル
同じ場所を廻り続けている
誰が連れてきたのかも知らないし
いつからそこにいるのかもわからない
ただ ずっと グルグ ....
強い西日が
水槽を通して
壁に虹を作る
午後4時
そういえば
今日は
戦争が始まる
きっかけになった日だ
争いに
終わりなどないのなら
憎しみが
尽きることがないのなら
せめて ....
よくわからないけれど
書きかたを
忘れてしまった

書きかたを
忘れるということは
つまり
言いたいことを
伝えるやりかたを
忘れてしまったということで

もしかすると
言いた ....
モーニングコール鳴響
寒気頭痛吐気
クーラー室温21℃
胃底重ビジネスホテル
無味乾燥シーツ
記憶リフレイン

 * * * *

昨夜23時
三ノ宮駅改札
摂氏31℃
汗アロ ....
スキップなんて 最低だ
オルガンにあわせて 旋廻する幼稚園児の渦の中で
5歳のぼくは つまらなそうに歩いていた

ハイげんきよくー アキラくんもホラ スキップ スキップー

美意識 と呼ぶ ....
突っ走って
踏んづけちゃった
ミドリの影
滑って
身体ぜんぶ
足の先から
頭のてっぺんまで
ミドリになっちゃって
それでも
突っ走りつづける
ミドリの身体
薄暗がりの木陰から
 ....
すっげえ高い山が
どっかにあって
その山のてっぺんに
箱がいっこ
置いてあって
その箱の中には











どうでもいいか
そんな話

おやすみ
雨の日は誰もがまるで
幽霊のようですね
ほら
青いビニール傘透かして
見上げてごらんなさい
雨粒と同じ数だけ
冷たいタマシイが
落ちてくるのが
あなたにも見えるでしょう
落ちてはじけ ....
乾いた熱い風が 海沿いの道路に吹きつけても

九月のアスファルトの上には もはや弱々しい陽炎さえ立たないのだ

海岸線と並行して走る二車線の国道は 気味悪いぐらいスムースに流れていて

八 ....
ブギウギゆうたら
笠置シズ子しか思い浮かばへん
なにはなくとも 買い物ブギ
アレが白眉や サイコーや
ホンマもんのブギやらブギウギやらいうのは
なんやよう知らんけど
アメリカの黒人の人らが ....
闇をひと掴みポケットに突っ込んで、
土砂降りの雨の中をまるで海賊のように歩く。

薄汚れた日焼けの痕。
擦り減ったビーチサンダル。

おまえが好きな八月は過ぎ、
鼻唄まじりの季節は幕を下 ....
さっぱりダメなかんじで
グズグズと
午後をぬりつぶしていく

はんびらきの
くちびるから
よだれといっしょに
意識がこぼれては
落ちる

ぽとり

ぽとり

ぽとり

 ....
青白く揺れる
羽根が生えた最新型のカマロで
ブッ飛ばす15号湾岸線

そんなイメージを
頭ン中 描き出してみる

そいつが走った跡には
メタリックブルーの細いラインが残って
暗闇で浮 ....
混沌 飲み干す 喉仏 上下する 音

澄み切った 空に 反射する よだれ

仏は 喉になんか いないのだよ 君

閃光に 目を閉じる 反復する 快楽

澄み切った よだれ 終わらない  ....
観測史上最大級の台風が上陸した日の夕方
未確認の大型生物の屍骸が
四国のとある漁村の浜辺に流れ着いた

地元漁協の連絡を受けて
ある大学の海洋生物学の調査チームが到着したのは
発見から14 ....
いつもと同じ時間に
枕元の目覚し時計のベルで目覚め
めざましテレビを眺めながら
へこんだヤカンに水を入れてコンロにかけ
お湯が沸くまでのわずかな時間に
薄切りのハムとすこし萎びかけたレタス一 ....
当然のことだけれど
誰もがどこか欠けていて
欠けている部分を埋めるものを
死ぬまで探し続ける
それが人生というものだよ
という人もいるが
ぼくはそうだとは思わない
多くの人は
欠けてい ....
これまでにいったい
いくつの財布を使い
いくつの財布を捨ててきたんだろう
ある年齢を過ぎた頃から
新しい財布に買い換えても
それまで使っていた財布を
捨てることができなくなった
だから
 ....
失うばかりでいい
得るものなんて何ひとつなくても
掌から零れ落ちる砂のように
すべてを失いたい
大覚アキラ(759)
タイトル カテゴリ Point 日付
赤い彗星自由詩5*05/9/26 18:09
破水自由詩505/9/26 11:46
ロッキングチェア自由詩205/9/26 2:10
シャーベット自由詩105/9/25 3:26
チキンラーメン自由詩4+*05/9/25 2:27
マリオ自由詩305/9/25 2:07
蜻蛉[group]自由詩305/9/23 17:43
あとのまつり自由詩705/9/19 16:24
GHOST SONG自由詩105/9/19 16:14
_短歌305/9/19 2:30
カルチャー自由詩305/9/17 1:04
いつか空飛ぶ円盤が来る日まで自由詩505/9/13 14:07
自由詩205/9/11 20:58
嘘詩未詩・独白305/9/11 0:37
ヒカリ自由詩205/9/10 11:34
スキップ自由詩505/9/8 17:03
ミドリ自由詩205/9/8 12:57
ねものがたり自由詩205/9/7 2:36
幽雨自由詩305/9/5 11:54
夏の葬列[group]自由詩405/9/1 9:48
大阪ブギウギ自由詩4*05/9/1 2:30
九月の海賊[group]自由詩1*05/8/31 22:34
点滴自由詩305/8/30 15:46
108,000,000km/h自由詩105/8/30 2:05
ス  ト  ロ  ボ自由詩105/8/29 3:32
ベリーちゃん自由詩805/8/25 13:13
殺し屋入門未詩・独白205/8/25 10:08
欠落未詩・独白305/8/25 10:06
財布墓場未詩・独白105/8/25 10:06
ラヴソング自由詩105/8/25 10:03

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