かごのなかから
かたちのよい
みかんをえらぶ

どれでもいいのに
なぜか
えらんでしまう

だれでもいいのに
なぜか
わたしはこいびとを
えらんでいた

だんらん ....
まめをたべすぎると
はなぢがでるって
しってる?

ぼくはきょう
がっこうで
まめまきのじゅんびしてたら
はなぢのにおいがしたんだ

はなをおさえたけれど
はなぢはでて ....
ゆきのしたに
ねむっているのは
だれか

ゆきがつもると
さくもつがよくそだつと
そぼがいった

ゆきのしたには
おばあちゃんが
ねむっている
ゆきみちに
しょんべんする

きいろというより
あざやかなイエローの
インジケーション

けものにきをつけなさい

そのいろは
ちかくにいるという
やまのくらしの
 ....
わがやにも
とんかつがやってきた

いろがうしなわれ
モノクロームになる

あのどてで
あそんでいた

こぶたたちの
たのしいおもいで
ちゅうもんしたそばが
すこしぬるかった

ちゅうぼうのおくから
たのしそうな
わらいごえがきこえる

わたしはそれが
あたたかかった

ろうどうのいみと
はたらくこと ....
かがみをみている

じぶんのかおではなく
はいごにいる
かぞくをさがしている

タンスのしょうのうを
とりかえている

ははがひとり
うつっている
きのこはやさいの
なかまですか

はっぱじゃないのに
なかまですか

なぜきのこを
いじめるのですか

もうしません
きのこはやさいの
なかまです
とおいくにから
てがみがきた

ちいさなおふねで
やってきた

へんじをかくのに
いっしゅうかん
かかった

みなとにいくと
もうてがみはなかった

とおいくにへ ....
そのさきにあるのは
なんですか

それはどこに
ありますか

うみのむこうへ
しずんでいく

パレードが
きょうもいく
おんなは
どこへいったのか

ここにいますと
おんなはいう

こまどから
ゆうやけをみて

コンロをともして
さかなをやく
ぎゅうどんという
うしはいない

ソーセージという
ぶたもいない

おやこどんという
にわとりの
おやこもいない

わたしという
にんげんも
どこにもいない

 ....
あたまもない
ほねもない
しっぽもない

コロッケみたいに
なにもない
きょうというひは
もうこない

こんなにも
たのしいのに

たのしかったのは
わたしだけだった

それでもあしたを
いきていかなければならない
はなしたいとき
はなせたら
それがことば

はなそうなんて
おもわない
それもことば

そんなふうに
はなせたら

きみとふうふに
なれたのに
しょうふは
おかねでかわれた

そのうみを
ふかいふかいうみを

おかねでかえない
きみをうみが
とおくみている
このまちに
きみがいるとしってから

このまちは
きみになっていた

きみとすごした
このまちが
きみであるように

きみとすごした
このまちが
ぼくなのだった ....
みちがもうないのだ
ゆきにうもれて

そのみちを
みちだとしんじて
ゆくのがよい

わたしもずいぶん
ねゆきになった

はるになれば
めがでるだろう

ねゆきのそ ....
ときにはなまえがあるように
きみのなをよぶ

ときにはなまえがあるように
わたしのなをよぶ

どこかでだれかが
なまえがあるかぎり

わたしもどこかで
きみというだ ....
わたしがつけたなまえだ
あめ、かぜ、ゆき、こおり、
そのたいろいろ

わたしがつけなかった
なまえが
ここにあるだろうか

こどもになまえがあるように
ははにもなまえが
 ....
もんだいは
かいけつするものだ

かみのうえで
しずかに

まいあさあたらしい
とうあんようし
ていしゅつしてる

とがってたはずの
えんぴつのさき

まるく ....
まだこのあたりにも
むかしがのこってるので
そのてをひいていく

みらいをみせたくても
みせられない
みせたくはない

しわしわのてを
こどものてということにして
むかしへつ ....
ほんとうの
ははおやいがいに
こいをしてはならなかった

そんなじだいが
しばらくつづいて
わたしは
ほんとうのこいをした

ははおやは
しずかに
しつれんしていた
 ....
なにもない
まっくろなよぞらに
はなびのぎんがが
さいている

あのはなびがきえるまで
わたしたちも
にんげんでいられるのだろう

ひばながきえて
またうまれ
またき ....
ひろこはそのあさ
ひろこだった

そのあさ
わたしにも
よびながあった

わたしはよく
ひろこに
おとうさんとよばれた

わたしもよく
じぶんのむすめを
ひろこと ....
おなじたかさで
くさがはえそろっている

そのいちぶが
ひとにふまれたとしても

あさにはまた
おなじたかさになって
のびている
窓の外 子を探す声 雪女 まちがいもまた
こたえなのだった

まちがいが
ひつぜんであるかのように
せかいはただしい
ほうこうにむかっている

もしもまた
あしたまちがえても
それがせかいの
 ....
都会はいいねと人が言う
暮らすところではないけれど

雪国はいいねと人が言う
暮らすところではないけれど

だから人は旅に出る

暮らしを離れ
夢を探しに
ふりつもったばかりの
しろいゆきをほると
くろいつちがでてきた

そのつちをほると
こんどは
しろいほねがでてきた

しろいほねをほると
またくろいつちが
しろいほねが ....
小川 葉(1581)
タイトル カテゴリ Point 日付
団欒自由詩312/2/2 23:12
白い爆撃自由詩312/2/1 21:33
眠る命自由詩312/2/1 21:31
イエロー自由詩312/1/31 21:37
とんかつ自由詩312/1/31 21:10
ぬるいそば自由詩212/1/31 21:07
樟脳自由詩112/1/30 21:28
仲間自由詩012/1/30 20:20
手紙自由詩112/1/30 20:06
パレード自由詩412/1/29 15:50
夕焼け自由詩412/1/27 20:42
動物がいない自由詩212/1/26 20:37
フィレオフィッシュ自由詩012/1/26 20:21
楽しみ自由詩112/1/26 0:01
離す自由詩312/1/24 23:57
娼婦自由詩412/1/24 23:08
自由詩212/1/24 23:06
根雪自由詩712/1/23 22:08
時には名前があるように自由詩112/1/23 21:23
名前があるかのように自由詩212/1/23 21:05
答案用紙自由詩712/1/21 21:05
介護士自由詩312/1/19 20:27
失恋自由詩112/1/18 20:40
花火大会自由詩012/1/16 22:03
呼び名自由詩212/1/16 21:29
同じ高さで自由詩412/1/14 22:11
雪女俳句312/1/14 14:12
世界の答え自由詩512/1/14 13:14
自由詩612/1/10 23:41
積雪自由詩711/12/18 23:43

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