にしのうみべで
さんぽしてると

あるくそくどで
けしきがみえる

あるくそくどで
こどももみえる

くるまのまどから
みえなかったもの
なぜおまえは
はなをさかせないのだ

くきをふとくし
はをしげらせて

むしたちを
そだてている

なぜおまえは
はなをさかせないのだ

はなはそこいらじゅうに
 ....
おれよりさきに
しんではいけない

ふたつならぶきのひとつが
きょうついに
さいごのはをおとした

しゅるいのちがうき
もみじはまだうつくしく
ちりそうにない

らい ....
結婚式に出席した

貸切の二次会会場の
一般客席で
若い家族がパスタを食べていた

みな同じパスタを
食べていた

これからいかなる時も
永遠の愛を誓います

盛り ....
コンビニとよぶには
なにもない

そんなところで
きみはうまれた

レジのおんな
たちよみしてるおとこ

ほかにはだれも
いなかった
おがくずを
おいしそうにたべている

とれたてのしんまいに
ふりかけて

かつおぶしと
まちがえて

これが
げんじつなのか

まどのそらにみえる
ひこうきぐもも ....
はだざむくなると
はだざむくなってくる

はだもないのに
いたいほど
それがわかる

なぜわかるのだろう
はだもないのに

もうすぐゆきが
わたしのはだを
うめつく ....
なまはげは
どこからきたのか

うみのむこうから
やってきた

ふるさとすてて
やってきた

わるいこはいないかと

ふるさとを
そまつにするこは
いないかと
 ....
カラカラと
かれはがおちる

カラカラと
いいわけのように

カラカラと
ゆるしてくださいと

カラカラの
りゆうもおもいだせずに
いえのまんなかに
わたしがいる

いえをでても
わたしがいる

そのまんなかを
あるいていく

どこまでいっても
そとがわがある
ますずしを
たべたのだった

ますずしを
たべたのだ

あなたがかってきた
ますずしを

たべようと
いうのだった
まえにきたことのある
かんこうちをおとずれた

かんこうちには
まえにきたときの
わたしたちがいた

わたしたちは
もうくるな、と
わたしたちにいった

だからわたし ....
いしきもないまま
むげんのときをすごした

いしきがないから
たいしたことではない

びょういんの
しんさつしつによばれて

せいとしを
つげられるまでは
るすでんが
でんわにたまっていく

れいぞうこには
こえのないものばかり
たまっていく

それでも
たべなければ
こえもにくもへらないから

るすでんを
ひとつひと ....
きもくさもはなも
あんなにきれいなのに

ほんとうは
にんげんになりたいんだろうか

こんなにきれいにうまれて
よごれながらいきて
またきれいにしんでいく

そんなもの ....
きはひとりでは
きになれないことを
しっている

だから
もりになった

さみしいなんて
ことばもしらずに
せんこうねんの
ほしからは

せんねんまえの
つなみが
みえることだろう

きこえるだろうか
せんこうねんのほしに

わたしたちのこえは
とどかない

まだ
う ....
このきもこうよう
するんだね

そういわれるひまで
どれだけの
つきひをついやしたのか

たくさんの
ごかいがあった

このきは
きではないのかと
いわれた
ひも ....
かきのきをみて
かきのきだとおもってる

ひとをみて
ひとだとおもってる

かきのきからみたら
ひとはひと

ひとからみたら
かきのきはかきのき

なまえもなく
 ....
ことしも
かきのはながさいていた

それいじょうの
けっこんしきはない

ひやかして
かぜがくちぶえ
ふいている

それいじょうの
けっこんしきはない

やがてく ....
パトカーに
うしがおわれている

なにかわるさでも
したのだろうか

いきていることが
つみであると

ついにしったのか
うしも!
すべりだいを
どこまでもすべっていく

いぬのこえが
すこしずつ
とおざかっていく

かいいぬのなは
クロといった
そのなまえさえ
いまはおもいだせない

トンネル ....
いしきもなく
からだが
せいちょうしていく

はをしげらせ
みをならせ

はなをさかせる
おかあさん

みあげるわたしは
いつまでも
あなたのこどもでした

 ....
しょくぶつからみたら
わたしもまた
しょくぶつなのだろう

なかなかはながさかないねと
しょくぶつも
わたしをみているのだろう

えんがわで
かきのみをたべている
しあ ....
こうあるべきだと
おもっても
からだはおもうように
なってくれない

かりものの
このからだには
いでんしがやどっている

こうあるべきだと
おもっても
いでんしはな ....
きょうざいしつで
ねむっていた

たしかかくれんぼの
とちゅうだったとおもう

こどものおにが
わたしをみつけた

わたしがおにになった
チャイムがなるまで

だれ ....
あきのくうきが
からだにしみていく

こきゅうしなくても
かぜがふいている

いなわらのにおいと
ひとつになる

ひとも
ひとではないものも
ふるさとでくらしている
 ....
やまないあめの
のきしたでまっている

おじぞうさんが
むかえにくるまで

ひとがてのひらを
あわせている

いのちが
あめになるまで
とにかくそこを
くるまがはしっていく

おもいでよりはやく
きおくにたどりつくまえに

いしきがとおりすぎていく
なにもみないまま

みなかった
けしきをのこして
 ....
おかねはいらないから
やすみたい

そういって
あなたはせみになった

せみはにぎやかにないて
やがていなくなった

またなつになれば
おもいだすだろう

あなたが ....
小川 葉(1581)
タイトル カテゴリ Point 日付
モータリゼーション自由詩411/12/1 23:02
咲かない花自由詩011/11/30 20:51
亭主関白自由詩011/11/18 21:11
誓い自由詩311/11/17 23:21
誕生自由詩311/11/14 23:19
飛行機雲自由詩111/11/14 23:05
痛恨自由詩111/11/12 23:31
なまはげ自由詩511/11/10 23:42
カラカラ自由詩111/11/8 0:54
まんなか自由詩111/11/8 0:12
6畳1間の鳥かごで、ますいメシ食ってフンをして、小窓から見え ...自由詩0*11/11/6 1:07
観光地自由詩0*11/10/31 0:06
自由詩111/10/23 20:55
留守番電話自由詩311/10/22 22:32
人間自由詩5*11/10/22 21:32
自由詩811/10/21 1:15
千光年の星自由詩511/10/20 2:23
紅葉自由詩711/10/19 0:42
柿の木自由詩311/10/14 23:21
結婚式自由詩911/10/12 2:06
牛の罪自由詩411/10/5 23:20
滑り台自由詩311/10/3 22:26
植物園自由詩311/10/3 21:47
幸せな人自由詩411/10/1 21:17
四季自由詩411/9/27 23:06
かくれんぼ自由詩011/9/27 22:20
暮らし自由詩411/9/26 22:26
雨宿り自由詩511/9/22 0:18
透明高速道路自由詩111/9/21 23:46
蝉の休日自由詩411/9/20 23:19

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