あのやろうが
きにいらないのさ

つなみからにげた
カモメたちが

はねがある
というそれだけで

たいへんだ
たいへんだなんて
なきながら

なみにのまれる
 ....
ひゃくえんしょっぷで
いのちをかう
ひゃくえんですくえる
いのちがあるとしんじて

きみのみせはたかい
だからひゃくえんしょっぷで
いのちをかう
きみのいのちはたかすぎるか ....
ああよのなかのひとは
こんなにはやく
いえにかえるのですね

まだあかるいみちを
ふりかえることもなく
ひとにもまれて

ゆうげをすませても
まだはちじ
なにもすること ....
だいどころのまどから
こもれびがおちている

どこでみつけたのか
いっぴきのはたらきありが
ひとつぶのさとうをかかえ
そのひとすじのこもれびを
いまにもわたろうとしている
 ....
 
 
「子供の頃」
 
ねるまえに
おかしが
たべたくなるのは

まだ
こどもだから

おなかがすいて
しかたがないのだ

こどものむしや
おはななども
やっぱりそう ....
ひらがなの
かきじゅんが
ぜんぶさかさまだから
おかしかった

まるですきにさきみだれる
はるのはなを
みているようで

まちがえていることが
ただしいのだと
きみに ....
ははにてをひかれて
いえをでていく

ぼくがかぜを
ひいたことにして
びょういんへ

びょういんには
ここちよいくうきがながれていた
まちあいしつで
いきてることやしに ....
おまえがねむらなくても
かわりはいくらでもいる

といって
すいまがおとずれます

ああ、ねむることも
いきることなのだと

ゆめのせかいで
きがつくことができたなら
 ....
がんばって
いきてるねと

ほめられたかったのだ
すずめは

こめをぬすみに
ちかづいてはにげていく

ひとなれしたはとなどに
なりたくなくて
 
 
たからのやまは
からだのやま

こえたからかに
のにひびく

からたちの
しろいはなが
あおいとげに
まもられて

からだのやまは
たからのやま

みがなるまで ....
きんじょのえきに
エレベーターができていた

めずらしいので
のってみても
たどりつくのはいつもの
かいさつぐち

めあたらしいものは
なにひとつない

ただ、エレベ ....
なまにくが
ないている

ごめんなさい
あやまりたいのに

からだがないから
できないんだ

きみのからだを
うばってしまって

やいてくれれば
よかったのに
 ....
やべえ、いきる!

そうさけびながら
まだわかいろうじんが
かいだんを
かけぬけていきました

ひとはあれくらい
いきてると
ひとつやふたつ
おそろしいことにも
そう ....
いよいよ
しのうとおもい

いしょをかきに
やまおくにきました

まさかはちに
おそわれるとは

はちのじをかくはちも
いしょのつもりなのでしょう
いまは
なんごくのきのように
ぽつりぽつり
はまかぜにゆれている

あんなんたくさん
かたをよせあい
いきていたのに

ながされた
まつのき

ながされなかった
 ....
おかねもちの
はながさいている

おかねのない
はなもさいている

おなじはなは
ひとつもないのに

ひとつしかないおひさまを
いっせいにむいて
クラウディ
きみのなをよぶ

ひとのように
いのちのように

あめがふりそうな
そらはいつも

クラウディ
ぼくのなをよぶ
はるのあらしが
ふきあれている

まだなまえのない
そらがつちを

かみなりでおどし
かぜでまきあげても

いのちないものが
なおここに
カルヴァンクラインの
エタニティという
香水の匂いがした

夕暮れ前の下町で

前を走る
自転車の奥さんは
推定四十歳前

最近できた
あのお洒落なマンションの
住 ....
はらっぱで
たばこにひをつけると

いきていくために
ひつようのないことばかり

どこまでも
ひろがっていく

けむりばかりが
どこまでも
ひとのなみにおぼれながら
たいがんからやってくる
ひとのなみをみていた

そのなかに
なつかしいちじんのかおを
みつけた

どんないきさつで
ちじんになったのか
なまえ ....
ことばにしなければ
なにもつたわらないなんて

そうなってしまったら
にんげんはおしまいだ

ぼくらはすこし
きようになりすぎた

ありがとうといえば
ありがたいという ....
きみはなぜ
わたしではないのだろう

このからだのなかに
なぜきみはいないのだろう

わたしがおもうかんかくの
そとがわにあるかんかくを

なぜひとつしかない
かんかく ....
つまがつくってくれた
べんとうをたべるのは
いったい
なんどめなのだろう

けんかしたかずと
おなじくらいに
なったんだろうか

であったときは
いちどきりなのに

 ....
いきていることに
かんしゃしなさいと

ひとにおしえてあげるのは
ちょっとちがう

いきていることに
かんしゃしてる

そうおもっている
だけでいい

おしつけよう ....
じんるいが
たんじょうして

はじめて
おまえはこのいしを

みつけた
それいがいに

いしはなかった
かのように
 
 
 
 
にんげんかんけいって
なんなんだ

はながさいたとか
むしがうるさいとか

そういうことじゃ
ないのか

はるは
とくにうるさい

さかなかった
はなのこえが
 ....
ひととして
といわれても

もはや
ひとではないのだから
しかたがない

ひとさまのたべものを
ぬすみぐいしてる

むしよ
おまえのおやの
かおがみてみたい
 
 ....
ブランコが
できるようになっていた

そのかわりに
わすれてしまった

ブランコが
できないということを

できないことの
くやしさを
はじめから
ながいみちのりが
あるのではない

きょうといういちにちの
くりかえしなのだ

たとえにちじょうでも
ひにちじょうでも

のりこえて
ふりむくことができた ....
小川 葉(1581)
タイトル カテゴリ Point 日付
逃げたカモメ自由詩0+11/5/18 21:30
100円ショップ自由詩1*11/5/18 21:20
ラッシュアワー自由詩111/5/17 20:47
こもれび自由詩611/5/17 20:02
初恋自由詩311/5/16 23:33
一年生自由詩511/5/16 1:17
通院自由詩211/5/15 3:06
眠り自由詩511/5/15 1:28
自由詩111/5/15 1:06
たからのやま自由詩311/5/14 1:46
理由自由詩311/5/13 1:42
ユッケ自由詩111/5/13 0:33
風の故郷自由詩111/5/12 22:12
遺書自由詩211/5/12 0:14
砂防林自由詩411/5/11 23:37
おひさま自由詩311/5/11 1:45
クラウディ自由詩311/5/9 21:46
春の嵐自由詩311/5/8 22:35
エタニティ自由詩711/5/7 22:02
考えすぎの日々自由詩8*11/5/6 20:51
知人自由詩111/5/6 20:18
ありがとう自由詩2*11/5/5 23:28
共鳴自由詩211/5/4 0:26
ひとつ自由詩311/5/3 12:49
感謝自由詩111/5/3 12:47
石(意思)自由詩1*11/5/1 23:48
人間関係自由詩311/5/1 23:27
自由詩2*11/5/1 23:13
ブランコ自由詩211/4/30 22:09
ながいみちのり自由詩111/4/30 21:24

Home 戻る 最新へ 次へ
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 
0.11sec.