したをむくことも
たいせつだ

うえをむいてわらえる
そのときのために

うえをむくことも
たいせつだ

したをむいてかなしんだ
そのときを
わすれないために

 ....
なまえのない
はながさいている

そのとなりにも
はな

ことばなくして
よりそっている

はるがきたのだ
ただそれだけ

しずかに
さあ、しずかに

 ....
おしえられてると
おしえられてる
きがしてる

でもほんとうは
なにもりかいしてない
おしえることと
おしえられてることだけが
たいせつなきがして

そうして
なにも ....
ことしのさくらは
ふびんだな

と、かんじたのは
ぼくだけで

つぼみはみるみる
ふくらんでいた

なにか
ございましたか

はるよ
きみがきらいだ
やおちょうが
ゆるされた

ふるきよきじだいが
ひていされ

ものはこわされ
ながされて

のこされた
きおくで
かきはじめる
しんさいご
しばらくみなかったひとが
かえってきていた

しんさいまえと
かわらず
もうふいちまいで
えきまえでねていた

ひびわれた
ろじょうで
わらうしかなかった ....
やきにくくったら
することがあるじゃないかと

いやらしいおやじたちが
いうのだが

しんせんなにくを
やいてたべるだいしょうに

あたらしいのちを
にくをうむこういを ....
あるひきみは
ねむらないことにした

さみしくなったら
おいでよ
いつでもきみを
なぐさめてあげるから
と、いって

なぐさめられるりゆうなど
そのときぼくにはなかった ....
さるのわくせいに
ひなんした

ひとはさるに
すべてうばわれていた

やはりちからが
ひつようだったのだ

ひとはさると
ふるさとをはかいした
かいこが
はきだすいとを

つるがおる
しょうじのむこうに

はたおりきの
おとをききながら

かってください
にほんのはたを
地獄絵図だと
思っていた

けれども
いらなかった

ものが
思い出が
拡張されすぎた

たくさんの妄想が
命を追い越して
ここにある

瓦礫が
涙が
これ ....
いま
おもったことを

もう
おもいだしている

はつこいしたとき
それはすでに
おもいでなのだ

きょうがおわれば
あすがはじまる

いや
そのすきまにこそ
 ....
しぬために
うまれたのか

そうだわたしも
しぬために

いきてるのだ
そのことが
せめてものすくい

あらそうためでは
ないことが
ちょうむすびも
おりがみもない

とおいところで
そのこはまだ

だれもしらない
てあそびしてる

おかあさんが
だれかもしらずに
やみのなか
ふこうではなかった

ひかりこそが
わたしたちをくるしめた

あのひかりを
またみたいのか

いいえ
わたしたちは
つち
などではない

いのちなのだ
ひとすくいの

つちを
すくうために

きみはいのちに
きがづいた
にほんこくは
ちゅうごくのぼうはていとして
つなみからたいりくをまもった

しかしひさいちは
げんばくをとうかされた
しょうどのけしきににている

このくにには
かいこく ....
みんなでやれば
おおきなちからになれたのに

おおきくなりすぎて
すくえないいのちもあった

そのことはしんさいまえに
わたしたちはすでにしっていたはずだ

なぜできなか ....
はたらきありが
よるになっても
すにかえらない

はなは
まよなかも
さいたまま

つきとほしは
たいこのむかしと
かわりなく

ゆうごはんを
つくっても
あな ....
おかあさんがだいすきな
ぼくがひとり
ここにいる

でもぼくは
ひとりじゃない
おかあさんがいるから
ニュースにおわれて
おいかけて
ここまで
はしってきたけれど

ふりむけばまだ
あるとしんじている

あのまちをまだ
このめでみていない

ニュースでみた
さまざま ....
やっとあらわれた
あらわれてくれたのだ
光芒が

父が死んだ時も見た
さぞ悔しかったことだろう
今日までここにいたのだ

まだいくわけにもいかなくて
今やっといけたのだ
 ....
きっとわたしが
しんだあとに

そのへんじは
くるのだろう

はるになれば
つぼみがふくらみ

なにごとも
なかったかのように
あのときに
もどれないのだな

そのときに
いきていたひとに

あえないのだな
わたしたちは

じくうをこえて
いきている

ここでいま
いのちのひをともす

 ....
どんなにそこが
ゆきぶかいところでも

どんなにそこが
つなみでながされても

どんなにそこが
ほうしゃのうでおせんされても

わたしたちは
ふるさとをすてない

 ....
じしんも
つなみもないせかい

そこでも
きみはしんだのか

じしんと
つなみのだいしょうに

あいだけがある
そのせかいで





そっちにいくなと
 ....
つなみでうちあげられた
なもないさかなも
ひさいしゃの
ひとりなのだろう

なもない
さかなというなの
さかな

しかしそのさかなにも
ちゃんとなまえがあって
あのう ....
ほんとうは
ほっとしたのである

ひさしぶりに
むすこをこうえんに
つれていった

そふとそぼがしんだときも
すきだけどきらいだった
ちちがしんだときも
ほっとしたので ....
ていでんのよる
きみとみていた

あのよぞらを
わすれない

ほしでみたされていく
あのよぞらを

いきのびて
みていたよるを





せいぎのみかたは ....
ほいくしょのまどから
しょうがくせいがみえている

まだおひるねのじかんなのに
しょうがくせいがげこうしていく

はやくしょうがくせいになりたいよ
てをつないでかえるとちゅう ....
小川 葉(1581)
タイトル カテゴリ Point 日付
道程自由詩411/4/6 23:54
誕生歌自由詩1*11/4/5 22:20
さみしいお昼自由詩211/4/4 23:37
自由詩111/4/2 23:03
リライト自由詩111/4/2 1:07
シンボル自由詩711/3/31 23:54
やきにく自由詩211/3/31 23:06
僕らの失敗自由詩411/3/30 21:02
Electric Last Moment(エレクトリック・ラ ...自由詩011/3/29 23:10
旗織記自由詩011/3/29 21:17
瓦礫の中に自由詩211/3/28 22:22
思い出自由詩411/3/28 21:42
復興自由詩111/3/28 20:32
ちょうむすびとおりがみ自由詩411/3/27 21:36
闇は光自由詩011/3/26 21:19
一すくいの土自由詩3*11/3/26 18:41
防波堤自由詩211/3/25 22:10
みんなでやれば、大きすぎる力に自由詩111/3/24 22:35
24時間営業自由詩311/3/24 21:56
ぼくがひとり自由詩411/3/23 22:13
ニュース自由詩411/3/23 21:52
光芒自由詩211/3/23 21:41
返事は遅れてやってくる自由詩5*11/3/21 0:32
午後二時四十六分自由詩211/3/20 23:29
ふるさと自由詩111/3/19 22:30
自由詩111/3/16 21:33
名もない魚自由詩411/3/15 19:05
信念自由詩211/3/14 23:51
余震自由詩1211/3/13 21:02
理由自由詩211/3/11 1:07

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