シャンプーの香も新しく杏色


わたくしもかつては二歳花苺


イヌフグリ地球の色と同じ花


馬の仔の二度と座れぬ青い土


山開き木苺の花飛び起きぬ


水ぬるみ無洗 ....
お隣の家の門から沈丁花


雲雀東風初めて背負うランドセル


桜東風あちらこちらでスマフォデビュー


遠足の菓子五百円までの頃


北窓のカーテン揺れる平和かな


 ....
ロンドンのテイト、ターナー集めたる光りあふれるそこの静寂


金色の始点黄色のその前の白探してるターナーの絵に


輝ける光りのなかにわたし在り照らしてくれるターナーの色


誕生の ....
デジカメを急いだ父の意を知らずそれでものこる写真一枚


みたことをみてないことにできないと彼の三月に雀の無邪気


きょうもまた陽光のなく日は閉じて窓の捨て子のままの冬の日


気 ....
信濃路で会った川の名出てこない夜にふと聴くリバーサイドホテル


千曲川どうして君は太いのか訊ねそびれて帰路急いだ日


窓破りダイブしたいなこんな夜なぜか古い人の音聴いてる


夜 ....
「ある」

どん底じゃないと思う
まだジャンが居る
お米と部屋が、ある
ただ在ってたたずむだけの石っころ風が過ぎてく君の向こうへ


部屋の灯を暗くしてから角砂糖ひとつを澄んだ水に沈める


生き方をそらみたことかと言う人の名前は全部どぶで泳がす


蝋 ....
昔はね、そう切り出してそのおんな左手首を朝陽にかざす


夢みたい、少女だったらそう言えるもっと無邪気に無垢な声音で


放っといて、神に誓って言えるのにどうして君は嘘と決めるの


 ....
きのうからあしたへ渡る星の道みちびく羊、きょうを忘れて


しじまにてみあげる宙にひかるものシリウスじゃない、あれは心だ


ぐんじょうの絵の具含んだ絵筆なら間に合っている、まぼろしの夜
 ....
{引用=風の無い闇に静かに落ちる雨春の嵐が恋しい初冬


冬の雨君に問いたい風も無く終日落ちるだけのさびしさ


この空の身の上ゆえのなみだかと凪いだ東京十二月の雨


失くしてた羊 ....
あの子あの子あの子はいまどこ
ああ雪が屋根から落ちる音
二月、東京に降った雪

あの子あの子あの子が泣いてる
行かなくちゃ助けるために
行かなくちゃ早く

遡って行かなくちゃ
靴下を ....
都市銀行残高1円
地方銀行残高1円
ゆうちょ銀行残高11円
手持ち‥
だれそのひと
. よそ者が星はみえずと軽く言う夜空に星を見出すゆうべ 一月の最後のララバイは雨の歌
戸惑ったままに眠りなさいと
優しくリフレイン

ほんの傍はみえなくて
忘れられた君はでもまだ居てくれる
帰る場所はここなんだよと

人間でいられるうちに満 ....
白い花
黄色い花
青い花
さくらの花
葉っぱになって
薫風に揺れ
あおくなって
どんどん
蒸してきて
赤い花
きつい色の花
、気がつくといつか
落ち葉と枯れ草
みあげれば裸樹 ....
記憶のほとりに座り
流れてゆく断片を
拾い集めながら暮らす
また泣いているけど
誰かに知ってほしいからじゃない
とつぶやきながら

、何をしたいのか
みえないから
つくっているのだろ ....
そとに出ると
花が増えている
風ならきっと南から
踏みしめるアスファルトに
いつもの靴はよく馴染み

足りない
違うと思う
そうじゃなくて
夕日が沈むよ
きょうが死ににゆくよ
西が自分の墓場だと
ちゃんと知っているんだね

私には自分がわからない
舵取りもできない
そしていつかはこのまま
失ったまま終わるのだろうか

 ....
あの日
さくらの頃
ピンクのセーターのなかに
白いブラウスそして
赤いスカートの
あなたがはにかむ一枚を
十二年後のいま
みているわたしはもう
さくらからは遠く
あなたより恵まれてい ....
一月も終わる
暖かな日曜日
夜になって
北西風が窓を叩く

ヘッドフォンしてなくてよかった
コブクロより君がいい
だって風よ君もずいぶん
さみしそうに聞こえる
こんな時にはあの砂場
バケツとシャベルと連れ立って
こんな時にはあの池の
ドロドロ具合よよみがえれ

シロツメシロツメ踏みしめて
むしったっても罪知らず
隣の畑のレンゲ草
この子の次の ....
泣いたって
泣いたって
壁は応えてくれない
でもきょうも
ほらいまも
だってほかに宛てないから

君は遠くて
あの子も遠い
あなたは死んだし
あの仔も死んだ

さみしくてたまら ....
初詠みで詠みびと知らず一首置く母さんあけましておめでとう 晩秋の苗からの君ベランダで匂う名前はパンジーという


ヒメジョオン春に一筆書くけれどごめんノースポールが可愛い


ラグラスかバニーテールかどちらでも可愛い君を呼ぶに足りてる


 ....
十二月下旬となればこんな日は夕日がかなしい歌うたってる


冬を言えそう言われたらわたくしはさびしいですと供養塔向く


リカちゃんもバービーもいま持ってない捨てた記憶も持ってはいない
 ....
思うのはみんなさくらのことなんです花びらみっつほしい病床 けぶる空 さよなら
いつか またね
わたしを待っていてくれるのなら
きっと すみれ色で出迎えて

真夜は訪れ
いのちたちは
息をひそめる
ちいさなさよならの

行き交う街角
きっ ....
「ほろにが ください」
「いつもの ですね」
「そうです ほろにが」

あの{ルビ娘=こ} またほろにがなの
あの娘 まだ年端も行かないのに
あの娘 いつもほろにがなの
味 わかるのかし ....
あの{ルビ娘=こ}が部屋から出なくなって
もう既に一年の半分が過ぎたはず
年越し蕎麦も初詣も 
僕へのチョコレートも無かったね

あの娘の部屋は
もう既に取り壊しが決まってる
古い古い  ....
もっぷ(1239)
タイトル カテゴリ Point 日付
春「杏色」 (一〇句)[group]俳句1*14/2/19 18:09
春「北窓のカーテン」 (一〇句)[group]俳句3*14/2/19 18:08
テイト、ターナー (五首)+1[group]短歌1*14/2/16 2:34
小鳥問われず (五首)短歌2*14/2/16 2:26
千曲川/ケータイの夜 (五首)短歌114/2/16 2:18
_自由詩6*14/2/12 13:18
二月十日月曜日未明 (即興五首)短歌4*14/2/10 4:17
「知ってるかい」 (即興五首)短歌2*14/2/10 0:59
二月九日おやすみなさい (即興五首)短歌314/2/10 0:21
命日二〇一三 (二〇首)短歌214/2/9 3:43
ジャー自由詩6*14/2/9 3:20
携帯写真+ ...214/2/8 7:45
暴れて壊したい 何をってわからないけど自由詩114/2/8 0:51
≡☆短歌3*14/1/31 6:05
満天自由詩414/1/31 5:59
自由詩414/1/29 22:10
自由詩214/1/29 18:42
自由詩214/1/29 18:42
空には星が自由詩914/1/28 18:53
自由詩4*14/1/27 21:52
無題自由詩314/1/27 18:33
こんな時には自由詩214/1/27 18:29
泣いたって自由詩1*14/1/26 19:46
初詠み短歌114/1/26 2:59
二〇一三年最後のノートから 2 (一〇首)短歌214/1/26 1:44
二〇一三年最後のノートから 1 (一〇首)短歌314/1/26 1:41
さくら短歌2*14/1/24 23:34
はざかいで自由詩11*14/1/24 7:46
チョコレートフレーバー自由詩4*14/1/24 7:33
巣篭もり自由詩314/1/24 6:30

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