竪琴は
夜の
蒼白な
印象の前で
自分の理想的な
藁を弾いている
音は
明晰な鳩たちよりも先に濡れ
可憐な
仮設住宅の
ランプを交換した
それは寓話である
寓話とは ....
いくら賭ける?
永遠を賭ける
負けたら?
死ぬだけさ
相手は誰?
世界さ
勝つ見込みは?
半分くらい
灯を作り上げた人は
幸いなるかな
私にもその祈りを
分け与え ....
すべてはよくなったよ
それでもさ
これから遊べるさ
悲しみの中でも
喜びの中でも
すべては現実の複雑な関係
それを裏切ることはないさ
共に在って
共に生きるなら
人であっ ....
各フロアごとに
さまざまな物語の世界を展開する
雲を突き抜け、天を突き抜ける
高くおおきな塔がある
神さまの国さえ
はるか眼下にみおろす塔
ひとだけが、なぜ
クリス ....
○「思い上がり」
思い上がってはいけない
分に応じたことを
考え
分に応じたことを
やっていけば
心安らかなり
反省
反省
○「昭和時代」
大人たちは
「働いて働いて働いて」 ....
AIは差別的な物言いはNG
民衆のお守りはできないと思った
差別するようにできてるんだよ? 人間っていうのは
ポロポロこぼさなぁ~い!
糞をひりに来たところ
糞をひるなと言われた僕の気持 ....
パセリの
ほぼカモメのようなかたちをした穴からみえる雪原に
ぽつんと丸形郵便ポストがひとつ立っている
次の朝
ほぼボンネットバスにみえる小さな穴が
ほぼカモメにみえる穴の横にひとつあいて
....
サンタさんもう帰っちゃった?
プレゼントのぬいぐるみを抱えて
娘が下りてくる
テーブルのミルクとビスケット
サンタさんお腹いっぱいだから、これはレナが食べてだって
一緒に食べよっか? ....
不和も雨にとけて
メレンゲになる
わたしたちはサンタを迎える子ら
長き夜に
鈴を鳴らしてやって来る
静かな雨のクリスマスイブ
一年ぶりの聖夜
雨も上がった
待っている間に
風 ....
外来種の魚を
池の水を抜いて
捕まえてぶち殺して
日本古来種を絶滅から守ろうという
考えと同じく
所謂移民と呼ばれる
外来生物を
全く同じように
根こそぎとっ捕まえて
元いた場所に返 ....
なんの飾り気もない侘しい食卓
無限ピーマンと目玉焼きと味噌汁
どしゃ降りの雨なので
スーパーは諦めた
♪きよしこの夜
氷川きよしさんですか
とひがんでしまう
どしゃ降りのクリ ....
華やいだ街を舌打ちしながら通り抜けた。
赤いミニスカートも白いポンポンが付いた帽子ももううんざりだ。
静寂に辿り着いても、それは安穏ではない。
僕は見つかってはいけない。
爪先で歩いて ....
こんなにしあわせな灯りの
クリスマスは久しぶりだな
一度まっくろになった
浮かれられない時代を過ぎて
イルミネーション界隈も
すっかり元気を取り戻して
神さまに祈りを捧げる時間がや ....
メリクリ
サバンナの夢を観る
じかんほどけて
とけていきながら
大草原に身を潜め
自分の居場所
改め探し求めて
ひろやかひらがる
くさはらの
うなりよせる
ひかりのなみたち
おくまでずっ ....
僕はある大国の王子様
体も大きい、けど、本当は気は弱いかも
僕のものは僕のもの
君のものは僕のもの
隣の芝生も僕のものにしたい
海の向こう側に見える大陸も僕はほしい
....
記憶に埋もれる実体験の影
そこの断片で悲しみが空を舞う
海辺で叫ぶ悲しい若者
そこにふらつく何もかものなれはて
誰が見るとも聞くともなく
そのいかがわしい真理は平然と現る
最大の悪事を ....
体を洗うのに
ずっと使っている
赤箱の石鹸
気づけばストック切れ
急遽ドラッグストアへ
棚には青箱ばかりで
赤はない
二軒目で
ようやく見つかる
当たり前にあると思う ....
腐った無邪気が口角を上げた
未来をゴミ屑にしようとしている
どこに希望をもてばいい
次から次へと顔を出すモグラに
なす術もなく失望している
間違いだらけの選択が
止められない運命を招く ....
棘はいつだって自由に僕たちの心に突き刺さる
その鋭さを持ち歩き
ゆっくりと踊り出す
繰り返された言葉は一定の音となって
昨日のさらに向こうから来て
明日のもう一つ先へと消えてゆく
他の白目 ....
かたわれがかたわれをさがしてる
そんな気がして
ひとりになった
このかたわれを捨てられない
冬が来て
ふるえあってる
さがしあってる
いつかふたたび
めぐりあえたら
ゆきのふりつ ....
今朝はどうした? 雪は降り、空は晴れ
出かける頃、日暮れには
街はキャンドル オレンジの灯が灯り
皆、愛でるは 今宵、クリスマス
O-サイレントナイト O--ホーリーナイト
アメリーメリ ....
人生には
一日一日に波がある
いい時もあれば悪い時もありますね。
だからできるだけ とらわれないで
人や物事に対応していければ すてき。
そうだ
つまらんことは水に流そう
今の気持ち ....
雨の夜
空は暗い
しとどに濡らす音のみあり
愛は風
風吹き渡る海
海からさかのぼる魚が
源流へ帰っていく
雨の夜でも
知っているか
お前は何も間違っていないと
すべての存在 ....
○「買い物地獄」
買い物が楽しかったのは
いつ頃までだろう
今日もばあちゃんたちが冷たい風のなか
ふらふらよろよろしながら
広いスーパーの駐車場を歩いている
入店するとカートに寄り ....
○「評価」
国内で受賞歴のない王谷昌さんの「ババヤガの夜」が
世界的文学賞であるダガー賞に選ばれたと新聞にあった
今までの常識や価値観を打破するには
評価されないものを目指して書いていく必要が ....
文字の意味というものが
わからなくなるほどの
過酷
そういったものを相手にしているのだから
たとえばこれ
重力の力場では
一秒間に何キロの速さで物が落下し
という意味が理解できな ....
冬。らしくもない日が続き、
雪山。らしくもない景観がある。
心は少し濡れていて、
少しほの温かい灯が欲しくなる。
得にも害にもならないため息がそこら中に散乱し、
それを眺める私はいさ ....
臓腑は嵐の海のようにうねり、俺は肉体の内にあるものを洗いざらい吐き出す、吐瀉物の中にその日形になろうとしているものたちが蚯蚓のようにのたうっている、そいつらを拾い上げ、きちがいのように生まれたばか ....
白雲の振る舞い天空の宴
ゆったりゆるやか
仰ぎ観る我に捉えられ
明日もまた晴れ晴れ冬一時の平穏
瞑目視界の薄紅に染まり冒され
死の際から引き戻される迄の光景
寒風に曝されぽっかり浮 ....
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