食べても食べても減りません
いつかは無くなるのは
わかっていますけれど
みかんの季節です
待ち焦がれた季節がやってきました
大きなバケツに山盛り
有田みかん 四百円
「 ....
○「台湾有事」
その前に熊有事である
○「人生転倒」
枯れ枝男や浮き石女に
気をつけよう!
○「我慢ができない」
年を取ると
小便を我慢できない
待つことを我慢できない
黙っ ....
別に着飾るわけではないけど
動きやすくて
心地よくて
少しだけ奇抜に
自分をちらりと
表現できると
いいな!
それが個性だねと
けれど
光らない夜空の果てにみえる
甘いドーナツのような
月も舵を失い
そして
感謝を忘れたひとの街に
地響きがゴゴゴゴゴと
なにかを裏切るように聴こえるとき
水に濡れた一 ....
地球と接地する全長25cm
右 左 のリズムで地を踏み その黒色を示す
窮屈な足の住処は僕を目的地に運ぶ
歩いて、走る
コンクリートや大理石、草原や砂利道
汚れ、擦り切れて
歩いて、 ....
約束の果てで 果てと
ほほえみの
交わされる時
命は
叶う
その時までに
命に従い生き切るの
命に従い生き切るの
ああ
それぞれが、
世界のあとに在り
世界のせんたんに在 ....
偽物か本物か、
俺には関係ない。
誰かと同じバッグが欲しい
誰かと同じハットの被り方
誰かが褒める何かのなんか
在るのが俺だけなら
全部不要だろ。
そう語るまで、
何度も語 ....
月神は灰塵を踏む
死者たちの骨灰が
静かの海に降り積もり
夜を呪詛するように
祝福するように
鳴く月の砂漠を歩く
風もなく
極寒も灼熱も
容赦なく巡り廻る月に
音だけがある
1 ....
叫んでいるのは
本人ではなくて
彼を取り巻く
世界の方だ
世界の叫びが
聞こえたことのない俺は
橋の上に佇む
他人そのものだ
恐らく狂うことはない
何故なら
こんな俺でも
....
一、 娘は 見目麗しく
寒さの夜さえ
せつなく 手を伸ばし
家の近くの男たちを徘徊させる
一、 化粧気など 少しもないけれど、
美しく それはき ....
いまはたまたま歩いてる道が
違うだけだろ仕方ない
あんたもわたしももがいてるから
すれ違ってもわからないかな
ただもしこの先お互い生きてたら
いつか交差点で見かけたら
グータッチしよう ....
憂い、哀しみ、懐かしさ
浮き上がるエメラルドグリーン
夕陽の沈み陥没する西の空に
美しき慈しみの色彩明け広がり
憂う哀しみ強き意志の懐かしみ
意識があるとは如何なること
脈打つ ....
体ほどもある真白な画用紙。
指先ほどの6色クレヨン。
そいつで幾つも石を積み上げていく。
色を変え、形を変え、飽きもせず。
賽の河原みたいだね。
ーー違うよ、お城だよ。
できた ....
リハビリ行きたくないもの
ゴールが遠すぎるもの
今日は日曜日でしょうが
私にはくれないの
きっと明日も同じこと思う
だって昨日も思ったもの明後日のことも見えているリハビリなんて投げたい
....
温度はリズムだときみは言った
そうだね、窓を開ければそこには
夜の音がひろがる
透明な町
メタリックブラック、複数のビル
高い場所で永遠に回転する光
風は傷のようで
目には見えな ....
だから私死ぬから
とじいちゃんに言ったら
死んだ気になれば
なんでもできると
ね、じいちゃん
毛布を送って
大きくてゴージャスな
アクリル製のお古を
それをどうする
送る ....
理由があって神経をとがらせながら
ほとんど毎日を泣き暮らしている
ほとんど毎日決まった人たちに
メールか電話をして呆れられてる
けれど皆優しいからあれこれと
まくし立ててもいきなり呻いても
....
確認してしまうの
悲しい目をした私の影
もうすぐ冬がやってくるから
カサカサして縮み始めている
いつか食べられる運命
水でもどってプルプルになるの
私は木耳の精
中華鍋の中で卵と ....
駅前のコンビニで
財布の残高に躊躇した
紙幣は
未来へ乗り継ぐ切符である
硬貨は
食料庫を開ける鍵である
ATMの視線を感じたが
出世払いの見込みはない
お金が無いと生きて ....
都にイノシシが走る時代に
逃げるように新幹線で自然の土地へゆく
なんの意味もなかった無人の部屋
最後に一度だけみて終わる
終わるって言葉の意味は深いかな
タイトルをつけるなら『逃 ....
{引用=「○○をめぐんでくれないか}
うす目をあけた明日が見つめている
月の向こうからじっと
沈黙は花 だがあれには歌がない
臨終の瞳を覗くようで
どれほど愛おしんでみても(仮に)
概念だ ....
人は死して
火葬される
だけはカンベンしてください
地獄の火鍋より熱く
阿鼻叫喚より苦しい
死後とはいえ
味わいたくない
善良な市民として生きてきた
....
誰かの暮らしが灯る
中途半端な暗闇を眺めていた。
それは突然眩むほどの灯りをたたえて
あっという間に通り過ぎた。
一瞬見えた、ただ白さだけが広がる空間。
崩れていく風景の中で、浮かび上が ....
顔のない人と話した
現実は残酷だと知った
大きな一つ目を騙した
僕は呪われた
傍らに咲いた花を供物にした
いつか迎えに行こうと
・・夢に見てたん ....
春の日の雨みたいに
落ちたものを覚えている
隙間なく並ぶ群れを見た
背表紙の厚みに恋をしながら
引き摺り出して
また君の頬をなぞろう
この指先は
その為に生まれてきた
鈴の音鳴る鳴る
後頭部 、
いつの間にか
シャンシャンシャン
知らず知らずに明るむ意識
自らの影踏み自らを拡げ
光と色の織りなす海
音響木霊し絶え間なく
生まれて死んでまた生まれ
....
世界一平和な街を知ってるか
ここの住人は皆、親切で
争いが一切ない
穏やかな顔をしたひとびとが
楽園のように暮らしている
窓際には
嘘を飾っていた
嘘の花や観葉植物が
いかにも嘘み ....
高校時代
自称詩人から
自称詩をおくられたことがあります
私は自称詩人が
とても気持ち悪いと
思っていましたので
きみの気持ちには応えられない
と言ったところ
シクシクと泣かれたことが ....
カランの曲線、
月光のカーブ、
約束の柔らかさ、 ....
僕は君の隣でなんにも
できないまま
君が死んでゆくのを
見ている
東京で降る雪はこれが
最初だと
恨みがましく僕は思うよ
僕ら建てたあの城の中で
あいつらたちは
笑ってるだろ
いま ....
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