○「働いて働いて総理へ」
「はたらけど はたらけど なお わがくらし 楽にならざり
じっと手を見る」啄木
○「寺の掲示板」
「人は
みな
それぞれの人生を
歩んでいる」
....
物語を作るにあたって
主人公は無個性がいい
超人は敵がいい
君は前者で
私は後者だ
モブと生まれて
才もなく
敬意も得られず
根腐れを
そんなあなたを
ともかく
変われと ....
もうすぐ日本が世界が地球が
滅びてしまうなら
私はあなたに会いに行く
1号線から2号線
ずっと歩いて歩いて
ひとめあなたに会いに行く
どんな声で話すのか
どんな顔で笑うのか
しかめっ面 ....
夢に夢だ
後ろ姿を掴めない
私の詞の一巡が過ぎ
頭に追いつかない手の
戦慄きを
指摘され
そう
戦慄いている
と
自覚する
私は恐れている
深淵の縁に立っている
という振りをし ....
福袋の中に幸福が眠っていたから
寝袋かよってツッコミいれても
寝正月を決め込んで突っ伏してるから
幸伏かよってまたツッコミいれたら
紅白の袋が破れて中身が半分こぼれ
幸が不在の不幸になった福 ....
たこ焼きを焼いているときに
思い出す そこで生きた日々を
僕はどのくらいここにいるのだろう
今日もここにいた僕は眠る
でもどんなことを思い出すのだろう
僕は今日も そこにいたけれど
....
街角で屯する少女に
掛ける言葉を知らない大人は
彼女の俯いた横顔に
自分の娘の姿を重ねるだけの
想像力を持たない
たった一人でいるとき
人は孤独を感じない
吹き溜まりの中で
自分は ....
世界の捻れに飲み込まれ
自分、というものの
姿が見えない
見えないものから見る目
は意識の底から浮かぶ
隙間だ
見える世界は何気ない日常
の動き、人々の忙しなく歩く
足元止まらず続 ....
III. You shall love your neighbor as yourself.
第Ⅲ章のタイトルは、LEVITICUS 19.18 "you shall love ....
エメラルドグリーンが降りて来る
暗む青と燃え残る橙の狭間に
それは生命の宿り透きとほる中立だ
白銀に耀き光帯び
絶えず遠退いていく
街並みの
ほっそりと
また密やかに
揺れ動く森の ....
街はマチ・マチ・マチ
人もマチ・マチ・マチ
年もマチ・マチ・マチ
服もマチ・マチ・マチ
表情もマチ・マチ・マチ
マチ・マチ・マチだから
街
楽しいね!
天色の布は肌を擦れ
脈を織り重ねる
隔てるものなく
鼻を満たす空気とともに
その痕を辿れたなら
風はなにも伝えず
網膜に縛られた{ルビ像=かたち}の
遠近のみを明 ....
「好きだよ」と
言われることの
意味も分からずに
気が付けば
あなたに牽かれていた
あなたの眼差しは
澄んでいて
私は見透かされていた
自分のとても弱い部分を
「もう庇うこと ....
年が明けて二〇二六年になった。今年は様々な意味で
予感の年になるであろう。それは社会的にも個人的に
もだ。社会的にはしずかな崩壊への予感が次第に形と
なって現れてくるように思えるが、俺個人として ....
カーテンの素地に
触れた続き
何もない、そのことが
掌ならば
光を集めることもまた
陰影の音先
初春のプラットホームに
ブランコが停留している
午睡する胸ポケットで
凪いだ海 ....
じゃらじゃらと
家のドアを開けようとするだけで
音を鳴らす鍵
ときには
車に乗ろうとするときに
音を立てる鍵
鍵は
なんのために在るのか
たにんを信用できないから在るの ....
小鳥の声で
目覚める季節
新たな気持ちで
街に飛び出し
行き交う人の
笑顔に触れて
私はナイフを
握りしめた
傷つけることは
刻みつけること
私を
焼きつけること ....
希望が無くなれば
ひとは闇雲に生きるだけ
いや、
生きることさえも
止めてしまうだろうか
漫然と息をするだけの存在には
なりたくない
花を愛で空を愛し
風の音にも物語りを感じる
....
あかつき
から
あけぼの
まばらな人影
だんだん増えて
明るい方へ
早足になっていく
波音に寒さが増す海岸
分厚い雲に残念がる声
それでもじっと待つ
諦めて帰る人の空気 ....
○「目標」
めざす頂上が
ちがえば
一緒に登っていけない
僕は僕の頂上へ向かって
一歩一歩登っていこう
きっと私は憧れに塗れて死んでいくのでしょう
お風呂の中で「ああ、この空気」と呟いて
祈りが眠りに就く前に
壊れてもいいから見たい世界があった
「ただ愛してる」に届かない距離
それ ....
転がしながら、
口のなかで潰れた名前を
ことばとしてならべる
牙が欠けるほど
名前をぶつけたあと
世界は聞かなかったふりをする
その沈黙へ
推奨されないことばを置く
水を吸 ....
べつになにも
推し活動をしているわけではない
べつになにも
早逝への憧憬をしているわけでもない
不可思議wonder boyって
ラッパーが
かつて居て
いまはも ....
降り続ける雪の無音が
しんしんと降る滑らかさが
私の心だ
酷く冷たく
粉々とすり抜ける手触りは
虚しさが手に触れていて
みんな悲しんでほしい
それを掴めずに
吐息が白く、手は冷 ....
来年は偶数だから私の番ねっ!
妹が乱暴に舵を切る
まだ今年が残ってるでしょ!
あと数分じゃん!
言い合う私たちの顔に
末尾が0の姉がアイアンクローする
1の姉はもう寝てる
会うた ....
そう言えば、折り立ちました現代詩駅。げんだいしえきって入力してるのに、現代詩的って変換するわたしのスマホ。わたしのスマホ。
そう、現代詩駅に折り立ちました。夏の思い出です。案外大きくて、広かったです ....
ゆく年くる年迎えにいけば
百と八つの鐘がなる
煩悩鎮めの鐘がなる
煩悩は本能に司られるのだから
枯れて生きよということか
汚い金も綺麗な金も同じ金
使うものの気持ちひとつ
疚しさを煩悩と ....
柔らかな
君の輪郭に
そっと 手を添え
抱き寄せる
君は 両手を
空中に 投げ出し
僕では
ない 何かに
身を委ねる
乾いた 埃っぽい
アスファルトに
二つの影が
しっとり ....
そろそろ生まれてくるよ
待ってたからね
そろそろ生まれてくるのよ
そろそろ生まれてくるのよね?
責任を押し付けられたような聞き方はやめて
山脈が遠くに見えるこの荒野
別の言い方をすれば、山 ....
部屋を開けると
煮しめの匂い
ああ、そうだ
私が作ったんだ
この齢にして
初めて作る御節料理
母を真似て
視線が交わせづらくても
何をしていたかは
....
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【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
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