ある少女が広場で粗末な麻の衣服すら全て脱がされ
諸肌出した状態で鞭打ちの刑に処されていた
どこかで小耳に挟んだメロディに
彼女なりの詞を乗せて口ずさんでいたのが災いとなった
彼女の歌声を聞きつ ....
南の祖母は
星の名を教えてくれた
できの悪い生徒である私は
星の名をときどきまちがえた
そのたびに
牛乳をいれたコップが割れたり
黒猫が尿路結石になったり
母の眼鏡が折れたり
祖母は言 ....
○「坐禅」

「ムームームー┅┅」
今日も広いお堂にすわる
若いお坊さんとすわる
世間から切り離された特別な空間だ
しかしムになろうとしても
ムにはなれない
かえっていろいろなものがき ....


僕らが互いに
傷つけあうことで

互いの心に
拳を打ちこむことで

五月の空に
広がっていく亀裂

それは、樹のようにも見える
幹の下から仰ぎ見る
真っ白な枝の広がりに ....
都会の─田舎の─きみの─わたしの
ビルの合間から─胸の谷間から─
壊れた人の愛の行方について
ずっと考えています。

「」ねえ、あなた
壊れた人は
人を愛しちゃいけないのかなぁ」
 ....
ささくれをめくる
なくする
そう自分をなくするだけ
傷ではなく暇つぶしの惰性で飽き性な私の
遊ぶ人はいないし
私と話す人はいない
私は私と見つめあっている
私が私を見ているだけで
じっ ....
小さき窓を開けて夜空に質問状   
 キャンドゥで

 ちいかわのミニメッシュポーチ見つけたよ

 これで私も

 100均財布界隈になるのだ



 ちいさなよろこびを

 いつでも見れるようにする

 ....
天にもゆる漁り火の

迷夢航路を導く幽標

心細さを拭えぬまま

闇に小舟を漕ぎ出る



地には微かな唄の聲

辿る夢路は危うくも

消えず途切れぬ輝き

弱くも強く ....
音楽を聴きながら寝落ちする
幸せな瞬間を味わうと
意識が目覚めた時
まだ目を瞑っていても
瞼を微かに照らす
カーテンの隙間の光が
寂しさを固めて
目やにとなる
ピンのあるタイヤは禁止されて
スタッドレスタイヤの時代になっても
凍結路面での安全性は保たれている

トゲのあるコトバは禁止されて
スタッドレスマンの時代になったので
凍結場面での安全性は ....
夕暮れ時の後ろ影が何か言ってら
後ろ影、紆余曲折の果てに
辿り着くべき場所を
わたしと云う意識が
わたしではない
本当の私へと
辿りながら

バカっタレが
貴様がワタシはワタシだと
 ....
やわらかく
時に鋭く
言葉を紡ぐ

ママもパパもおじいちゃんおばあちゃんも
近所の犬も猫も
通っている幼稚園だって小学校だって
周りにある物事すべて
こどもにかかればあっという間に不思 ....
岸壁に腰かけて

オレンジ色に光る波を見てた

足踏みしかできない私たちが

束の間 癒された時


こうなる前に

どうにかできただろうに

選択権は私にしかなく

 ....
○「やさしさ」
言葉だけのやさしさ
形だけのやさしさ
見かけだけのやさしさに
惑わされてはいけない
強さの裏付けのないやさしさなんて
すぐに崩れてしまう
人生の四苦八苦を生き抜くことはで ....
「遠くはなれた……」

遠くはなれた遠い町を
あなたは毎日、
自動車で走っていた……。

そうして思い出を
思い出したら、
懐かしいレモンの香り……。


「しごとにおわれる」
 ....
君は捌かれてゆく
綺麗に身をほぐされてゆく
おろしのような雪に
赤い魂が沈んで
旨くなって欲しいと願う夜に

この世のために何ができるか、ではなく
この世は何のためにあるか、であると
 ....
濁った瞳の上に暗幕が振り掛かる

握り潰した命が悲鳴をあげて指の間から紅い血を滴らせ
黒い大地に歪な池を象造(かたちづく)る
天は狂喜の雄叫びを揚げ嵐を呼び寄せ
病んだ精神(こころ)を深い闇 ....
決して堕ちまいとして必死に樹木の枝にぶら下がる青い果実
一口かじればまだ硬くて甘酸っぱい味がする

それは吹き荒れる嵐に抵抗しようとする証
真っ直ぐに太陽を睨みつけ世間に己れの存在を知らしめよ ....
うとうとしているきみの
すべすべのお腹を楽しむ
夏は火照った掌にひんやりして
冬は冷え切った指先をあたためる

鼻を近づけると
例えようのない
いい匂いがして
思わずほおずり

辛 ....
仮面を被った少女は薔薇を抱き
読みかけの小説が傍に散らばっている
空想の中で眠るように生きている

夢見心地のままで目覚めるな
灰色の空が待っているから
夢見心地のままでいるなら

薔 ....
あの人の声が聴きたい
あの人の言葉を知りたい
願っても
それは叶わないこと
私には
もう頼れるものは何一つない
すぐそこに海が見える
5月の青空も見える
しかし、それらは
どうでも良 ....
夕方と云う緩衝地帯
埋葬される思い出
忘却と麻痺の葬送

なんにもなくなる
からこそ
例えばあの子の
コーヒーカップ
その素敵な色合い
時流からふっと
浮かび上がり

くすりと ....
届かせて
普通の自分に
それだけで
願いを使い切って
しまってもいい

驚かせて
これまでの自分に
それだけで
人生が埋まって
しまってもいい

生きさせて
これからの自分に ....
 
 昼間は夏日で

 日焼けしそうなほどだったのに

 午後五時の五月の風は

 すこし涼しい



  新緑が眩しくなると

  私たちはもうそれが桜だったことを

 ....
曲がりくねった道をただひたすら歩いていたんだ

膝の痛みに耐えかねて立ち止まったら君がいた
朝日が辺り一面射し込むように溢れる微笑みを浮かべていたね

苦痛も何もかも吹き飛んでまた歩きだした ....
僕が摘み取られたものは何?
これまで生きてこれたものの
命からがらだから
誰か僕をもとに戻してくれ
あと少しでうまくいきそうなんだ
それを続けるために
バラバラになったのを集めてくれ
酒 ....
青い風がなく
白い波がほとばしる
草木は朝日に輝く
灰色の月が眠る
すべてが見えるとは つまり
何も見えてなど いないのだ

座席がひとつ空く
泣いたはずの誰かが星を見る
失ったこと ....
自己の意識を抑制して
心が向かうべきところを
知らなくては
己の意識は
方向性を持つ
新しい真の考えに至るためには
我がままなんて言っちゃだめだ
竹のようにしぶとい根っこを張り巡らして
 ....
「そして音……」

髪のけがうっとうしいよ
切らなくっちゃ
わけもないのに、まわり道
いつもとは違う家
父の背中(小さい)
そういえば?と、見あげる
きのう鳴ったはしら時計
ぼんぼん ....
自由詩
タイトル 投稿者 Point 日付
むち栗栖真理亜025/5/10 11:39
星の名尾内甲太郎125/5/10 11:30
独り言5.11zenyam...2*25/5/10 8:38
ひび割れた空まーつん225/5/10 4:50
壊れた人の愛の行方透明でブルー3*25/5/10 0:40
誘蛾灯這 いずる325/5/9 23:55
rain紅茶猫325/5/9 22:34
100均財布界隈おやすみ225/5/9 21:44
リつ4*25/5/9 21:38
目を開けたくない725/5/9 19:28
スタッドレスマンイオン225/5/9 19:04
呼び声ひだかたけし325/5/9 18:44
こども栗栖真理亜325/5/9 18:13
密々花野誉325/5/9 13:58
独り言5、9zenyam...4*25/5/9 11:11
ケムリクサ大町綾音2*25/5/9 6:42
光のなかにいてよねらりるれろ。325/5/8 21:51
闇の行方栗栖真理亜225/5/8 21:41
青い果実125/5/8 21:37
幸福論印あかり325/5/8 20:05
仮面少女525/5/8 19:25
シミ花形新次125/5/8 19:05
断章・〉運ぶ時、時の運び〈・章断ひだかたけし6*25/5/8 18:24
願いsonano4*25/5/8 17:47
新緑の頃おやすみ225/5/8 17:39
ふたりでひとつ栗栖真理亜4*25/5/8 17:25
飛散sonano3*25/5/8 12:46
ぼくのいない惑星みぎめ ひだ...325/5/8 12:41
我がままでなく黒髪3*25/5/8 11:49
つ・づ・き大町綾音125/5/8 6:42

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