あめに うたえば
ゆきどけの おと
もれえ いつか
たどおり めぶく
ひなたの ふきは
あすを しってる
雲を乗せたレールがひとりぼっちをすぎさり
ちいさな水たまりに気づけば一枚 ....
有精卵と無精卵が
いななく
犬の春
春の犬
大きな空の
単純なオペラ
舌の廊下
けれども
憂鬱は
膝の上に先行しない
少しだけ
風が消えて欲しくなる
放浪
濃霧のような
青 ....
さようなら
こんにちは
そんな世界で
と書いて
空を見上げて
地球はマッハでまわってる
と
とりとめないことを考えた
....
風の涼やか吹く夕刻、
振り返る部屋の
うっすら黄に覆われ
振り戻り眼凝らす
西の地平の上の太陽
余りに燃え盛り
最早その輪郭掴めず
少しく病の苦痛の余り
確か二時過ぎから
サイレ ....
月の仄かな銀の輝きに
火のような赤い情熱と
水の流れのような滑らかな心
木の幹のような芯が真っ直ぐ
金ような眩しくも輝く
土のように全てを育て養う
日々好日、良 ....
目のような桜の蕾のなか
卒園式は終わろうとする
まばらに拍手がわき起こり
卒園児はふたりずつ手をつなぎ
どんぐりの出口へと向かう
ひとりの児が
「いやだ いやだ」
と言って床に寝転ぶ
....
窓の半分下を光が洗っている
照らし終わった上半分には
今日の空がもう咲いている
窓の外ではみんなの記憶と記録が
絡み始めてる
僕の今日はまだ名簿にも載っていない
温かいコーヒーをカ ....
リモート会議でミュートする
切り離された静寂に
妄想に近い想像が被害的
意見を聞かれてしまったと思った
集中できずに上の空だった
あまり関係ないと油断した
答えられずにミュート
....
自由を想像してみよう
人を傷つけないで
人から決めつけられない
どのように思われたとしても
自分軸で生きて行ける
例えば苦境にある人がいる
優しすぎて傷ついてしまう
その心は解放を叫 ....
☆インターネットには毎日
人の情報があふれている
肝心の自分のことには無知のままだ
☆いつ死んでもいいように
生きていく心構えが大事だ
☆あいまいさこそ
日本人の知恵である
多様 ....
ひとり、笑っちゃう。
笑っちゃう、おもいで。
昭和の歌謡の歌詞にあるよう
大阪あたりの恋バナは
こぬか雨ふる御堂筋には、
歌のとおりの失恋もなく、
濡れても泣かないひとりの ....
背中に 暖かな朝の陽射しを感じながら、
君の隣に座っていたのは なぜだったろう。
僕は君に触れてしまわぬように、
万が一にも触れて 傷つけてしまわぬように、
身体を折りたたんで 縮こまった ....
砂塵のなかで
無言でこちらをみつめる女の人がいた
なにも知らないほど
まだ若そうでもあり
なにかを諦めるほど
歳を経ているようでもあり
黒ずくめのスウェットを着て
漆黒の髪は ....
降りだした雨は悲しかった
いつもの道に咲く花々も
項垂れている
朝は洗濯物が
どこのベランダでも賑やかだったのに
急に閑散として
残った洗濯物は何も言わない
こんなことを悲しいと思う ....
智慧と慈悲をもってすれば
すべての関係を良化できる
誰をも壊すことはない
智慧と慈悲とで対すれば
あらゆる苦しみを取り去れる
そしてその後に残るのは
人々の穏やかな
幸せな生
....
ニホンカラ
チュウコクジンヲ
ヒトリノコラズ
センメツスルノト
ジショウシジンヲゼンイン
チュカチンミンキョワコクニ
オクリコムノト
ドチラガイイカ
タスウケツトルアルヨ
コレヒジョ ....
○
猿を動かすベンチを動かす舌を動かす指を動かす庭を動かす顔を動かす部屋を動かす地図を動かす幸福を動かす音楽を動かす間違いを動かす虚無を動かす数式を動かす偶然を動かす歌を動かす海岸を動かす意 ....
パパは大きくなった何になりたいの?
そう言う君は何になりたいの?
僕はパパみたいな科学者だよ!
おh!それはうれしいね!
それで、パパは何になりたいの?
君に負けない ....
吹き流されいく巻き戻されいく
一つの時の、また一つの時の
死者から生者へと生者から死者へと
さようならこんにちはこんにちはさようなら
生まれる前から生きて居る間に死んだ後からご挨拶
逆様 ....
心を
傷つけられても
これは心の問題だ
心があるから苦しくなる
でもね
心が無ければ死んだようだ
いいえ
私には魂という命がある
この魂の ひみつには
誰もさわることはできない
こ ....
落ち葉
散った花びら
涙
キャンバスに並べてみると美しい
失ったような気がしても
与えられているようだ
{引用=
楽曲は下記から聴けます
https://youtu.b ....
愛には対象が必要だ
自己愛でさえ他者がいて成り立つ
ひとりぼっちでは自己を愛せない
自己愛は他者の視線の中にいなければ
成立しないのだ
自己の愛情に他者が愛を返さない場合に
怒りが生じ ....
逆光に目を瞑り
刺す光に言葉を感じて
すべてを理解したと想った
夢も堕ち
感情が削除できるものならば
深い冬の孤独さえ
きのうのものだったと答えられる
夢 ....
○「楽しみ」
楽しみには苦しみがはりついている
表に裏があるように
○「自慢話」
人は何でも自慢話に変えるようだ
健康自慢
孫自慢
金持ち自慢
体験自慢
そして手術自慢まである
....
私は私でありながらも
私ではなく 次第に
私は私のものでありながら
他なるものが宿り活動し在り
ひたすら只々ひたすらに
緩やか薄暗き山道を
善きもの味方に
包み込まれながら
....
一人の老人がベンチに腰掛け
腕時計を止め
目の前を過ぎ去る人はなく
街並みだけが歩いてる
過去が現在に蘇り
現在が過去へ逃げ去る
老いは今を知らない
知る ....
齧って初めて知った事務の味
同じ林檎以上一心同体未満
従い先回り責任はワタクシに
黒子みたいに
忍者みたいに
齧った林檎が海上を滑る
同じ速度で海底を移動する
林檎が沈んだ時にキ ....
無理解は我執から起きる
悲しんでいるね天女よ
この世の構造は天とは違う
だがしかし
天上天下唯我独尊
天より下りしあなたは
この我執の世において
さらなる高みに上りうる
あなた ....
すべては理解可能だ
カオス(渾沌)さえもすでに解かれている
精神の力は縦横に走り
火と水がすべてを料理する
するとこの世はどうなるか?
完全な支配下に置かれ
共に存在し
苦の一切が消 ....
すこし悲しみのある朝
昨夜に知ったこと
少し期待していたこと
そんな想いはもう無いと思っていたけれど
朝目覚めて
胸にじわじわと広がる
少し滞る朝ごはんの支度
....
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