すべてのおすすめ
王様は絵画の中に
閉じ込められた
もうその存在も感情も
何もない
そしてピエロは解放された
ああもう貴方の為に
わたしは
....
雨の日曜日
その午前のひかり
冷えた大気がまだ
あらゆる空間に存在している
すべての音は軽やかな音楽だ
うしろから突かれる
指紋は溶け合うことはないのに
ちび ....
巫女が綺麗な神社どこですか
4年に1回おもしろいこと言います
あなたの涙で溺れる
わたしは蟻
ちっぽけな男だ
慰める術もなく
船乗りみたいに沈んでゆく
あなたは太陽を恋い慕う
蒼く 潤んだ惑星
わたしはせいぜいその取り巻きだ
自分の像も保てや ....
虚無感の正体を、僕は知らない。
だから、考えるのをよして
「普通の人」を演じながら
目の前の単純作業に
逃げ込むように没頭するのだった。
考えるひまさえなければ
....
散らかった街を黒く塗りつぶして
その上に飛び散ったガラス片
路地のあちらこちらに巣くう怪しげな蜘蛛は
サイケデリックな艶を放っていて
虚ろに吐いているあの煙には
絡ま ....
だれも結べない
だれでも結べる
信頼できること
不信が台頭してそれでも
無理やりロープで結んでしまうんだ
核になるものが欲しい
いつも綱引きばかりじゃ
地面が見えんし
....
摂理に倣い
流る濁流
其処に見出す
僅かな望み
如何に醜く
捕われようと
清濁合わせ
渾然一体
先天的要素
後天的要因
砕き呑み込み
密度を高め
終着へ向け ....
なにも棄てずに走って来てしまったさて
なにを獲得できたのかな
あいつも去ったこいつも彼女も
だってそれらはぼくのコレクションではないから
すべてを捨てようとも思ったさ
でも無理
....
人生という背景に流れる雑多な出来事が奏でる
輝いてやや重苦しいときには燃え上がり
それは言わば副旋律の舞踏
略奪者は戦利品の花嫁を娶る
血みどろの殺戮の季節のあとに
戦士はしなや ....
僕達の薄ら甘い関係は
砂糖というよりぶどう糖だった
君の囀りにも似た言葉は
体液のように僕の身体を巡り
君の微笑みの陽だまりは
L-アルギニンのように
僕の生活に治癒力と免疫力 ....
ふれる
ふわり
まとう
ふわり
なぞる
ふわり
なでる
ふわり
かじる
ふわり
つまむ
ふわり
ふたりがひとつに ....
そら泳ぐあめんぼに
なりたいと
みあげるあおぞら
すいすいと
雲のなみまをぬってみる
....
損か得かもわからない
疲れ終わったからだには
世間の香りが辛かった
諦めきれない思いより
あなたと繋がっていたかった
さびしい変態行為でも
あなたに見ていて欲し ....
太陽が戻った
もう ここに居るのは疲れたよと東へ流れ去って行く雨雲を見送れば
残していった渇いたため息が 風に変わる
うまく やり過ごした
のびのび体を開いて歩き出す
急げ ....
ねえ言ったよねとじないでって
偽らないでって
ほんとうにだれもいれないの
体だけなの
さびしいのは僕も同じさ
君がいたんでるぐらいに
まあいいか
もう好きでもない
そんなの ....
光を見つめる
自分のなかの
誰にも放てないもの
あなたからもらったものが
沢山たまっているんだもの
ゆっくりわらって欲しいんだいつもみたいに
そんなの問題じゃないから
あなた ....
変わった事など
特には何にもないとは
思うんだけど
知らない間に
僕らも大人と言われる
くらいになってる
今まで流れた
時間を全部持ってして
今は流れてる
昔に残した
....
一富士二鷹三茄子からの悪夢
オレが彼氏なら止めてる
クリスマスツリーで刺されている
適当に流さないで噛みしめること
爽やかにカリッとでもいいからとにかく流さないで
自分の実体験として受け止めたい
目を逸らさず血肉の経験となることを願って噛みしめるのだ
たと ....
気がつくと
幻影は去っている
残された静けさが
開放感と
自分であることの証しの取引が済んだことを
物語っている
不思議なもので
心の中から自由がきたとき
彼は門の鍵 ....
おばあちゃんが
この牛乳ヤバイ、と言ったら
その牛乳は本当にヤバイ
でもみんなが使うヤバイは
本当のほうではなくて
その逆のほうが多いような気がする
おばあちゃ ....
砂漠の中の一粒の砂だろうか
田園の中の一粒の稲穂だろうか
僕はある物を探している
神様が君を作り替えたものを
君の魂はどんな形を成しているのか
それは生きているものなのか
それとも ....
雨編む朝は天邪鬼
いま忌む意味を遺書にして
嘘に倦んでは海に埋め
えにし選べず益を得ず
恩は怨へと惜しみなく
春は華やか白知の波乱
昼の日中に日照りの蛭か
古き深井戸腐の吹き溜ま ....
二十六時の幻想協奏曲
メールの着信音はアフリカのサバンナ
飛行する
(ここは何処でもない
北極点から南十字星への瞬間移動)
*
明日は三十四億年 ....
【 桜の散った街を往く 】
立ち止まるしかない 踏切では
たちどころに 遮断機がおりて
多くの人の思いが 通り過ぎる
伝えようとした言葉が
伝えられないときは
立ち止ま ....
歯磨きを
玄関のドアを
シャンプーを
あなたを
ためらいはいつだって此処に在る
....
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