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鼻がかったほのかな声

それを聞いていると

口では言いたくないことを

つよく固く思ってしまうのだ

おまえのすべてがうまくいきますように

すべてのなかのその一つが

しょ ....
露天の さまし湯に 独り

寒緩む月の右側に 一番星

やがて 一つ二つ 


あとは


何を思うわけでもなく 
考えるわけでもなく

湯煙と たわむれながら

 ....
絶望のしずかな荒野に

インスツルメンタルが鳴り響いていた

降りつもる痛みや悲しみ

こぼれ散るひかり

ゆっくりとゆっくりと

絶望のしずかな荒野に

インスツルメンタルが ....
古本屋のおじさん

ぽっかりあくび

あくびした先にほら小さな宇宙

小さな宇宙のなかに

あらやさしい雨

雨の中にまあ謎

謎の中にそう男と女

男と女がまたあくび
 ....
マナーモードなのに大きな音で震えている この指の先に
宇宙があって
人が住んでいるとして
(たとえば人差し指に その先に)

ミエルデショ?

その人の指の先にもまた
宇宙があり人が住んでいるとして

エンドレス

 ....
(不器用であることは、罪ではありません)


林檎の皮をどれだけ長くむけるだろうかと
無邪気にはしゃいでいる間に
途切れてしまった命はいくつ
あの赤い肌をすべっていったことでしょう
 ....
黄砂で夕日が月みたい

悲しい痺れにうわの空

なんにも手につかない

なのに頭は頑張ってる

体が乗り物みたいだよ


こころを感じろ

こころで感じろ

それだけなん ....
人はどうして悩むのだろう
取り囲む壁を透明にできればいいのに

人はどうして迷うのだろう
目の前の道を一本に出来ればいいのに

人はどうして哀しむのだろう
二度と離れない紐があればいいの ....
墓荒らしにあったみたい

理不尽すぎるからだと心

あしたはここで

最後の朝だ光だ

あしたはここで

最後の目覚めだ

これで最後だ最後の夜だ

あれが最後か最後の夜だ ....
今日という一日に数え切れない
(ありがとう)が、隠れている。  

よく晴れた日の夜空に 
いつのまにか姿を現す 
あの星々のように―― 
石巻の仮設住宅に住む 
Tさんに新年の電話をした 

「あけましておめでとうございます 
 今年もよろしくお願いします  」 

「いよいよ来月から 
 津波に流された場所に、もう一度  ....
人生は一瞬一瞬の光を増すための努力

最期は一筋の光となって空に流れればいいさ
亀とは
亀のようにゆっくりなペースで成長中の私の長女
この間9歳になった

その亀
学校以外の場所では
とっても朗らかでおしゃべりなのに
小学校入学以来
教室で全く口を利けない
少人 ....
       小さなあなたに逢いたくて
       路線バスを乗り継いだ
       海を追って風を切り
       バスは走るどこまでも
       裸足のすがた追い ....
私がかなしいのは
海が波立つからではない


海が波立っているのは
私がかなしいからではない


あまりに遠いところから注ぐ
あまりにも薄い光を反射して


波がしらのひとつひ ....
仕事のデキる男を演じようとしている ヴィンテージギターを手にいれたが
一万円と格安のヤマハFG-130という
1972-74あたりに製作されたもので状態もいいし
かなり響きが良く豊かに音がでる

男はそういったおもちゃを幾つに ....
夜に積み上げられた箱階段が
複製を繰り返す(発芽)
その上を
じゃばらの形に折れ曲がりながら
わたしの影が長く伸びつつ登っていく
星々が裏声でささやきあっている(給水)

そうやって
 ....
女子高生のスカートを
ヒュンとひるがえし
春のイタズラ者が通り過ぎる

激しい風に街路樹も
大きく揺れて
梢にとまった小鳥は
今にも吹き飛ばされそう

突風で倒れた看板が
歩道を走 ....
     かぶとむしを採りに行こう
     きみがそう言ったのはいつだったか
     荒れ狂う嵐の正体が
     悲しみだとも気づかずにいた
     そんな夏のできごとだっ ....
空を掃きすじ雲を残す
裸木の梢の枝が鳴る季節も
そろそろ終わる
どこまでも抜ける空が
やがて春霞めいてくる

弾けそうななにかの呟きが
聞こえてきそうな気がして
そろそろと吹く風に
 ....
どうか同化なんてしないでください
特異なんですから
得意になってのぼらなくっても
もちろん脱がなくってもいいんです

た(く)ましい面接通過しました

おとなになるために
赤抜け青抜けしなくっちゃ ....
アパートの暗い階段を上って行くと
二階には嵌め殺しの窓があり
そこだけがまるで古い教会の天窓のよう
純粋に光だけを招き入れていた

迷い込んでいた一羽のすずめは
幼子の震える心臓のよう
 ....
からだじゅうがジンジン哀しい

だあれも悪いわけでもない

空がまあるいわけでもない

それでも謝ってしまうのだ

なみだで夜道の外灯たちが

お花畑んなってにじんでいるよ

 ....
       髪の一本一本を
       毛穴の一つ一つを
       しわのあいだを
       襞の縫い目を
       歯の表を裏を
       すべてを磨く ....
少女は ある年の四月からというもの バラードの中のヤマネだった
両親と同じ名ではなく ヤマネだった
冬眠のように まどろんで
春眠のような いつくしみで育てられ
ひかりが はねようが  ....
僕はいつでも敗戦投手

君のこころのミットにボールを投げ続ける

変化球はいらない
走らない直球だけが僕の武器だが

九回裏観客席のざわめきが鎮まる

打席にはイチローではなく
ど ....
        夕べ見た理不尽な夢を
        起きぬけのコーヒーに浮かべ
        スプーンでぐるぐるかきまわす
        寝起きの頭はぼさぼさで
     ....
さかのぼる 水晶のような 水滴が
高速バスは雨の中を走ると フロントガラスの水滴が
同じスピードで のぼってゆく
静かな行列が たゆまなく のぼってゆく
そんな様子を何時間 見続けてい ....
芦沢 恵さんの自由詩おすすめリスト(4253)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
からだとこころと社会性- 吉岡ペペ ...自由詩813-3-10
露天風呂- ぎへいじ自由詩17*13-3-10
絶望のしずかな荒野に- 吉岡ペペ ...自由詩613-3-9
アボカドマヨネーズ和えください- 阿閉真琴自由詩113-3-9
マナーモードなのに大きな音で震えている- 北大路京 ...自由詩513-3-9
聞こえていますか?- 阿閉真琴自由詩313-3-9
「林檎」- ベンジャ ...自由詩713-3-9
こころ- 吉岡ペペ ...自由詩613-3-8
- 阿閉真琴自由詩213-3-8
墓荒らし- 吉岡ペペ ...自由詩713-3-8
ありがとうの星_- 服部 剛自由詩813-3-8
希望の芽- 服部 剛自由詩413-3-8
光芒- 梅昆布茶自由詩1213-3-8
亀のいちばん長い日- 夏美かを ...自由詩33*13-3-8
バスに乗ってどこまでも- 石田とわ自由詩10*13-3-7
かなしい海- Lucy自由詩26*13-3-7
仕事のデキる男を演じようとしている- 北大路京 ...自由詩313-3-7
サウンドホール- 梅昆布茶自由詩18+*13-3-7
夜の箱階段- そらの珊 ...自由詩22*13-3-7
【_春一番_】- 泡沫恋歌自由詩19*13-3-7
夏の話しをきみとする- 石田とわ自由詩12*13-3-7
連詩_「あづさゆみ」(百行)_ベンジャミン_鵜飼千代子- 鵜飼千代 ...自由詩14*13-3-7
棲む- 阿ト理恵自由詩8*13-3-7
嵌め殺しの窓- ただのみ ...自由詩24+*13-3-6
お花畑- 吉岡ペペ ...自由詩1013-3-6
磨く- 石田とわ自由詩11*13-3-6
幻影のバラード- るるりら自由詩16*13-3-6
草球- 梅昆布茶自由詩813-3-6
最高の朝はほろ苦い- 石田とわ自由詩13*13-3-6
塩を_少々- るるりら自由詩29*13-3-5

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